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印 中国新パスポートに対抗措置11月26日 6時22分
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中国が新たに発行したパスポートの地図や絵を巡って、周辺の国や地域との間で摩擦が起きている問題で、インド政府は、自国が領有権を主張しているヒマラヤ山脈沿いの地域が中国の一部のように描かれているとして、中国人向けのビザに同じ地域をインドの一部として印刷する対抗措置を始めました。
問題になっているのは、中国政府が、ことし5月にデザインを新たにしたパスポートのビザのページに印刷されている地図や観光地の絵です。
インドのメディアが、26日までに伝えたところによりますと、インドと中国が互いに領有権を主張しているヒマラヤ山脈沿いの地域が、新しい中国のパスポートでは、中国の一部のように描かれているということです。
このためインド政府は、対抗措置として、北京にあるインド大使館で中国人向けに発給されるビザに、同じ地域をインドの一部として描いた地図の印刷を始めたということです。
インドと中国はヒマラヤ山脈沿いの地域の領有権などを巡って1962年に武力衝突し、その後、国境線の画定協議を続けていますが、解決のめどは立っていません。
このパスポートの地図や絵を巡っては、南シナ海の島々などが中国の一部のように描かれているとして、フィリピンやベトナム、それに台湾が、相次いで中国に抗議しています。
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