「地球生態系における虫たちの働きに感謝」しながら味わう「東京虫食いフェスティバル」が、勤労感謝の日の23日夜、桃園会館(中野区中野)で開かれ、約120人が昆虫食にまつわるイベントを楽しんだ。
今回で4回目。公募した昆虫料理コンテストの結果発表で「バグ(虫)パエリア」がグランプリに決まった。米や野菜を炒め、ハチノコを加えて炊いた黄色いサフランライスの上に、イナゴやセミがトッピングされた色鮮やかな一品だ。日野市在住の昆虫料理研究家・内山昭一さん(62)は受賞作について「パエリアは『海の昆虫』エビなどを使った料理。それに対し『陸の昆虫』たちを使ったのがいい。江戸時代、イナゴは『陸エビ』と呼ばれていたので。ベースは日本の伝統的なハチノコご飯でおいしい」と評価する。
若者中心に満員の会場では、タガメウオツカやカイコスナックなども販売された。一番人気は温かい「蚕茶」だった。