記憶領域パネル内の設定を使用し、Web サイトが Flash Player を利用してデータをどのようにコンピューター上に保存するか(または保存するかどうか)を指定します。
ローカル記憶領域設定ローカル記憶領域設定では、Flash Player を使用して Web サイトがデータを保存できるかどうかを指定します。サイトは、表示履歴、プレイ中のゲーム、環境設定、またはコンピューターに関する情報をローカル記憶領域に保存できます。サイトがアクセスできるのは、以前にそのサイト自体が保存したローカル記憶領域情報だけです(他のサイトによって保存されたデータにはアクセスできません)。Flash Player を使用したコンピューターへの情報の保存は、すべてのサイトに対して許可するか、一部のサイトだけに許可するか、またはすべてのサイトに対して禁止することができます。
このコンピューターへの情報の保存をサイトで許可
すべてのサイトに対して、このコンピューターへの情報の保存を(通知を求めずに)許可するには、このオプションを選択します。
新しいサイトでこのコンピューターへの情報の保存を許可する前に確認
コンピューターへの情報の保存を一部の Web サイトに許可し、さらに許可するかどうかをサイトごとに指定するには、このオプションを選択します。
このコンピューターへの情報の保存をすべてのサイトでブロック
すべてのサイトに対してこのコンピューターへの情報の保存を禁止し、許可を求める通知も一切表示しないようにするには、このオプションを選択します。
注意: このオプションを選択すると、コンピューターに保存されている既存のローカル記憶領域もすべて削除されます。今後、サイトによる情報の保存を禁止するだけでなく、既にあるローカル記憶領域がすべて削除されることを確認するメッセージが表示されます。
サイトごとのローカル記憶領域設定このコンピューターのローカル記憶領域を使用できるサイト、またはローカル記憶領域の使用をブロックされているサイトのリストを表示します。リスト内のサイトに対して、ローカル記憶領域の使用を許可または禁止できます。さらに、ローカル記憶領域を使用する前に必ず許可を求めるようにサイトを設定することもできます。リストからサイトを削除することもできます。サイトを削除すると、Flash Player に保存されているそのサイト用の設定とデータもすべて一緒に削除されます。
閲覧したことのないサイトに対してローカル記憶領域設定を指定するには、まずそのサイトをリストに追加してから、そのサイト用のローカル記憶領域設定を指定します。
注意: 「サイトごとのローカル記憶領域設定」タブを使用して追加または削除した Web サイトは、設定マネージャー内の他のタブに表示されるリストに対しても追加または削除できます。例えば、Web サイトを「サイトごとのローカル記憶領域設定」のリストに追加し、そのサイト用のローカル記憶領域設定を指定したとします。次に、「サイトごとのカメラとマイクの設定」タブに移動し、前のタブで追加した Web サイトを削除すると、そのサイトとそのすべての Flash Player 設定が現在のタブからも削除されます。
すべて削除...注意: このオプションを選択すると、Web サイトによってコンピューターに保存された Flash Player データをすべて削除できます。コンピューター上の閲覧履歴をすべて削除するには、使用しているブラウザーの閲覧履歴をクリアします。
パネルを表示して、このコンピューターで使用しているすべてのブラウザから、Flash Player によって保存されたサイトデータを削除するように選択できます。次の操作を行うことができます。 すべてのサイトデータおよび設定を削除
このチェックボックスを選択すると、このパネルの下部の「データを削除」をクリックしたときに、ローカル記憶領域、カメラ、マイク、ピアアシストネットワークの設定がすべて削除されます。
注意: このボックスを選択し、「データを削除」をクリックすると、すべての Web サイト用のデータが削除されます。一部のサイトのデータのみを保存し、他のサイトのデータを削除するには、「記憶領域」タブに戻り、「サイトごとのローカル記憶領域設定」をクリックして、データを削除するサイトをリストから削除します。
すべてのオーディオとビデオのライセンスファイルを削除
このチェックボックスを選択すると、レンタルまたは購入した映画や音楽などの保護されたコンテンツのライセンスファイルがすべて削除されます。ライセンスファイルを削除するのは、例えば、コンピューターを売却または寄付する際に、保護されたコンテンツが他のユーザーによって再生されないようにする場合などです。保護されたコンテンツをもう一度再生するには、コンテンツのプロバイダーから新しいライセンスファイルを入手する必要があります。
プライベートブラウジングに関する詳細情報プライベートブラウジングを使用すると、Web を閲覧するときにコンピューター上に履歴を一切残さないようにできます。Flash Player は Web ブラウザーと連携し、ブラウザーのプライベートブラウジング設定に従って、保存されたデータを自動的にクリアします。
プライベートブラウジングとはオンラインでの操作履歴をすばやく後戻りできるように、Web ブラウザーには、通常、閲覧したサイトの履歴が保存されています。ほかのユーザーに閲覧履歴を見られたくないときのために、多くのブラウザーには「プライベートブラウジング」モードが用意されています。プライベートブラウジングモードを有効にすると、ブラウザーに履歴が一切保存されなくなるので、同じコンピューターを共有しているほかのユーザーに対して自分の操作内容を隠すことができます。
プライベートブラウジングモードを使用している場合、Web ブラウザーは数種類の情報を一時的に保存します。プライベートブラウジングモードを終了すると、一時的に保存されたデータ(ブラウザー履歴内の閲覧記録、Cookie、画像ファイルのキャッシュなど)は削除されます。通常の閲覧モードでは、ブラウザーをいったん終了し再起動した後も、履歴が保持されます。さらに、プライベートブラウジング中に保存されたデータは Flash Player からも自動的にクリアされるため、閲覧履歴を秘密にしておくことができます。
注意: ローカル記憶領域を使用してデータを保存するように設定されている一部の Web サイトでは、プライベートブラウジングセッション中に予期しない動作が発生することがあります。
Flash Player のプライベートブラウジングをサポートするブラウザー次に示すブラウザーの最新バージョンは、Flash Player 10.1 以降とのプライベートブラウジング統合機能に対応しています。
プライベートブラウジングのしくみFlash Player 10.1 より前のバージョンでは、ブラウザーがプライベートブラウジングを使用していたかどうかにかかわらず、プレーヤーの動作は同じでした。ブラウザーは、プライベートブラウジングセッション中に一時的に保存されたデータはクリアできましたが、Flash Player のローカル記憶領域に保存されているデータ(ローカル共有オブジェクト。LSO とも呼ぶ)があっても認識できませんでした。Flash Player ローカル記憶領域内の情報はサイトごとに保存されているので、Web サイト間でほかの Web サイトの情報を表示することはできません。ただし、情報がサイトごとに保存されていても、以前に閲覧したサイトでローカル記憶領域を使用していた場合には、そのサイトの閲覧履歴が残ります。
Flash Player 10.1 以降では、Flash Player が能動的にブラウザーのプライベートブラウジングモードをサポートするようになりました。ローカル記憶領域のデータは、プライベートブラウジングと整合性がとれるように管理されます。プライベートブラウジングセッションが終了すると、Flash Player は自動的に該当するデータをローカル記憶領域からクリアします。
さらに、Flash Player は、通常の閲覧モード中に使用されたローカル記憶領域と、プライベートブラウジング中に使用されたローカル記憶領域を区別します。通常の閲覧モードで閲覧したときにサイトの情報をコンピューターに保存したとしても、プライベートブラウジングモード中にそれらの情報にアクセスすることはできません。例えば、通常の閲覧モード中に、Flash ベースの Web アプリケーションにパスワードを保存したとします。このパスワードは、同じサイトをプライベートブラウジングで閲覧したときには呼び出せません。
プライバシー管理に関する詳細情報Flash Player のローカル記憶領域Flash Player のローカル記憶領域とは、一部の Web サイトを閲覧したときにコンピューターに情報を保存するために作成されるファイルのことです。このローカル記憶領域は、ブラウザーの Cookie と同様にログインデータや閲覧したページなどの情報の保存に使用されるので、誤って「Flash Cookie」と呼ばれることもあります。多くの Web サイトはこの機能を使用して、Flash Player を介してコンテンツに入力されたフォーム情報、プレイ中のオンラインゲームやハイスコア、好みの再生音量などの設定、ビデオの前回の停止位置といった情報を記憶します。ローカル記憶領域に保存した情報は、Flash Player を終了した後もコンピューター上に残りますが(ブラウザーキャッシュをクリアしても残る)、それらの情報にアクセスできるのは保存を行った Web サイトだけです。情報の保存を行った Web サイトは、次回閲覧されたときに、必要に応じてローカル記憶領域から情報を取得します。ローカル記憶領域内の情報は、Flash Player 設定マネージャーを使用していつでもクリアできます。ローカル記憶領域について詳しくは、http://www.adobe.com/jp/products/flashplayer/articles/lso/を参照してください。
潜在的なプライバシーの問題報告によると、一部の企業がオンラインでの追跡目的で、Flash Player のローカル記憶領域を追跡用の HTTP Cookie の代わりに使用している可能性があるようです。また、企業によっては、ユーザーが Cookie を削除した場合に対応できるように、HTTP Cookie のバックアップコピーをローカル記憶領域に保存している可能性もあります(この手法は「復元」とも呼ばれます)。アドビは、ユーザーの意向に反するような形でのローカル記憶領域の使用を非難する声明を公式に発表しています。しかし、オープンプラットフォーム用のツールを提供するということは、本質的に、製品が開発者やコンテンツ制作者に使用される方法を管理できないということでもあります。
選択した設定について選択したそれぞれの設定が Flash の操作性にどのように影響するかについて詳しくは、設定マネージャーの各タブのヘルプページの説明を参照してください。次の表に示すように、これらのヘルプページにはインターネットからもアクセスできます。
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