外部被ばく量は平均で低下 二本松市が小中学生で調査
二本松市は23日、安達公民館で市民放射線被ばく量調査報告会を開き、乳幼児や小中学生らの外部被ばく量測定の結果を説明した。小学生と中学生の年間被ばく推定量の平均は昨年度に比べ、ともに若干、下がった。しかし、数値が昨年より上がったのが小学生で42・6%、中学生で35・7%を占めた。
5月から7月まで2カ月間、バッジ式積算線量計を使い、計6721人を調査した。
報告した木村真三獨協医大国際疫学研究室福島分室長(准教授)は「昨年は原発事故直後で子どもを外に出すのを控えたが、グラウンドなどの除染を終えて屋外活動が再開されたり、外出の機会が増えたりした。放射性物質の影響は消えたわけではなく、ある程度の制限は必要」と指摘した。
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