役場機能移転先は勿来 双葉町が議決 復興計画の議論進展か
埼玉県加須市にある双葉町役場機能本体の移転先は、福島県いわき市東田町の福島地方法務局勿来出張所跡地に決まった。井戸川克隆町長が15日に加須市で開かれた臨時議会で明らかにした。町は年内に着工し、今年度内に移転を目指す方針だ。移転先が決定したことで、町関係者は町外コミュニティー(仮の町)整備を含む復興計画の協議の進展に期待している。
町役場機能本体の設置場所はいわき市東田町2の19の4。敷地面積は1200平方メートル。仮庁舎は軽量鉄骨造りプレハブ2階建てで、延べ床面積は約1200平方メートル。議場となる会議室などを整備し、敷地内に役場利用者のための駐車場、倉庫を設ける方針。町によると、土地は国の所有地で、無償で借り受ける方向で国と調整を進める。さらに隣接する民間所有地を借り、約40台の車両が利用できる駐車場を設置する予定。加須市には支所機能を残す方向。
町は15日の臨時議会に仮庁舎の建築設計費約1500万円を盛り込んだ平成24年度一般会計補正予算案を提出し、原案通り可決された。
■集中か分散か「仮の町」在り方焦点
双葉町の役場機能本体の移転先が決まったことにより、今後は町に帰還するまでの町民の生活拠点となる仮の町の整備の在り方が焦点になる。
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