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蝶々の。。。男子にはナイショだよ☆ |
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もとコピーライターで銀座ホステス、50万部を越える大ベストセラー『小悪魔な女になる方法』の著者で女性のカリスマ的存在、蝶々さんのメルマガ。恋愛相談から新時代の生き方まで、明るく美しく生きようと願う女性をサポート。詳しい回答がうれしい読者相談のほか、イベント・講演会の先行予約などの購読者メリットも。初月無料。 |
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蝶々 |
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不定期 |
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840円/月 |
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レビュアー:加倉井路子 |
まぐまぐから出ている有料メルマガの、ほぼ全てに目を通すアラサー女子。幼少より哲学に興味を持ち、学生時代はラテン語を学ぶ。趣味は家電店巡り。 |
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男性よ、これが女子会だ。 秘密トーク飛び交うメルマガ女子会に潜入!
「女子会とか言ってよく集まっているけど、一体どんなことを話しているの?」と興味を抱いている男性は少なくないだろう。女同士で、とりとめもない話題でなんとなく盛り上がっているんだろうな、などと気楽な想像をしている男性諸氏は、ぜひ一度このメルマガを読んでみてほしい。男性よ、これが女子会だ。
女子会とは、女性の恋愛に関する裏情報交換の場であり、同時にストレス解消の場なのである。そして、購読者数急上昇ランキング3位と、人気が上り続けているこのメルマガが、なぜこれほど読者、とくに女性を惹きつけているのか、それはこのメルマガの女子会風の演出方法にあるのだ。
著者の蝶々さんは、もと銀座の人気ホステスでコピーライターもやっていた「小悪魔」と称される美女。かつて何人もの男性から合鍵を渡されるほど「男にモテた女」が、今ではすっかり「女にモテる女」に。今回私は、モテない女のひがみを原動力に、性別を問わず人を虜にする、その「対・女子」のモテノウハウをメルマガ内に発見した。
まず、第1号が配信されたあと、突然、号外が読者に届いた件に注目。「たいした用事じゃないんだけど」という書き出しのその中身は、「AKB指原ちゃんとのラブ写真、週刊誌に売りやがった元彼・・・外道がすぎるよね!」のみ。蝶々さんは、その彼氏にあまりにも腹が立ったので、読者にその気持ちを話したかった、という印象であった。号外を受け取った読者は「え?何?いきなり号外?」と意表を突かれた後、内容を読んで「ん?たったこれだけ?」と驚き、最後に「そうだよね、この男サイテー。わかるー!」と、オンナの共感を抱く。この一連の心理状態が、たった一通の号外で生み出されたのだ。これこそ小悪魔の、共感を操るテクニックに違いない。
さらに蝶々さんは、女子トークで頻繁に登場する血液型の話題もうまく活用している。なかでももっとも話題になりやすい「B型男子」について「問題視」していると述べ、「こちらを待たずに、勝手に果てがち」といきなりエロ分野にも踏み込んだコメント。誰もが意見を述べやすく盛り上がりやすい話題で、読者がメールを投稿したくなるように巧みに計算されている。さらに程よくエロも混ぜることで、メルマガに「男子禁制女子会感」を演出することにも成功。そもそも女子会は、エロのガイドラインが著しく下がる場でもあるのだ。
こうして彼女は、女性だけの集団において、大多数のメンバーから信頼され、共感し発言しやすくなる場を提供する「優秀なホスト役」になることに成功したのである。女性だけの集団で起きる序列化とは、「話題を与えるホスト役」と「共感を表明し、ホスト役に認められる人」と「その様子についていくだけの人」という序列に分かれやすい。小悪魔・蝶々さんはこの力学を知ってか知らずか、上記のようなテクニックによって最高位を獲得したのだ・・・と思うのは、モテない女のうがった見方だろうか。
(メルマガ評論家 加倉井路子)
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