R-18のため、分別わきまえた大人以外は責任持てません主に、悪堕ちがメイン(たまに恋愛小説)相互リンクもお待ちしておりますお気軽に!
というわけでお楽しみの時間となりました
とはいえ、これだけでこんなにとるかとも思いましたがw
続きをどうぞ

最後に一言「やったぜ!」
「きゃ……きゃああああああ!!!!」


その人は、いきなり姿を変える、むき出しになった牙、そして翼、それはまるで……
肌が青白くなって、目は紅蓮の輝き。私に笑みを浮かべていた


「そ、そんなまさか……」


うわさになっていた吸血鬼、まさにその吸血鬼のような姿で。今、あの人はそこにいた


「ふふ、吸血鬼ってわけよ、吸血鬼になれば、あなたの心だって読めていた、そもそもあなたがここに来れるってことは、すごいことなのよ」


ど、どういうこと?


「ここは特別な空間にしてたの、それに入れるのは私とそしてこの死んだ男だけ、それ以外は入ることもできないし、そもそも受付ないし
ここがそんな場所だとわかることもないの、あることを除けばね」

「あること……」

「そう、それは吸血鬼のもの、そしてそれになりうる力のあるものよ。もうわかるわよねここまでいえば」

「そ、そんな……、私は人間です!!!」

「ふふ、あなたは力を求めていた、もちろんあなたから聞いたけど、あなたの心が叫んでいた。
あの人たちを、傷つけた、あいつを許さないってね」

「いや……」

「ふふ、おびえることはないのよ、自我も残るし、人間として生活できる。
というより私を見ればわかるとは思うけど、だから心配しなくてもいいのよ……」

「いやです、いやです!!!!」


恐怖心でいっぱいになる。目の前には今まで数々の人間の生き血を吸った吸血鬼がその場にいる
私は恐怖で声を上げることしかできない


「すぐにそれがなくなるわ、言っておくけど逃げても無駄よ、私がこの空間を解かない限りはずっとこの場なのだから」

「(あぁぁぁ、私の心を知ってて利用するなんて………)」


誰も信じられない……どうして私に近寄る初対面の人ってこんな人ばっかりなの………
それを読んだかのように


「ふふ、利用したわけではないし、今までの私の言葉、あれも嘘ではない
初対面であなたと会って苦しんでいるのは、よくわかっていたからね、だから好奇心で、しただけ、とっても気持ちいいのよ」


私、………そんなにも心に叫びたくてまらなかったというの………なんてことないと思っていたのに………


「ふふ、私はこう見えても、もう結構この世にいてね、あなたの10倍くらいは生きてるの、
いじめられたといったのは御免なさい、嘘よ……いじめられたというより虐げられているといったほうがいいかしらね」


だよね、だってこんな完璧な人がいじめられるわけが………


「でも、あなたと似たような境遇だった、疎まれて陰湿なこともされて、私もそれが我慢できなくなった口だからね。
そう、今の私みたいになれば、もう恐れることもない、老いることもなく、そして復讐ができ、そして人間のまま生活できて、
好きな時に吸血鬼になればいい、すばらしいでしょう」


納得した。道理で何もかも見通せるところがあって落ち着いて、そして読める、いや読めなくてもこの経験ならわかったんだ……



「(ふふ、素直じゃないわね、変わりたいんでしょう……)」

「(この声は……私???)」


この特殊な空間がそうさせているのだろうか、それとも深層心理が抑えられないところまで来ているのか
もう一人の私がささやいてきた。とても甘く、そして私とは思えない声で

「(ち、違う、私は変わりたくなんか、)」


するとそれを遮るように


「(嘘……だってあなたは自分が腹が立ってしょうがなかったんでしょう。自分の無力さ……といってるけど
それは変わりたいという裏返し)」

「………」


全く持っての正論だった。
そういって自分を納得するように見せていただけ、私は押し黙るしかできなかった。


いじめられること、地味だったこと。変わりたかったこと、そうささやかれ悪魔のささやきが私を導こうとする
でも私だけ幸せになっても……千春がいるのにそんなこと……


「そんなことない!私だけ、ううん、私が人間から変わろうとする、しかもこんな方法望んでない!!!」


そうはっきり、もう一人の私に負けないように強く言う

「私は、変わって、あの人たちをぼこぼこにしてどうにもならないくらいにしてやって、そして暮らしたいの。あなたもそうなんでしょう??』

「違う……私はそんな事望んでいない!」

「本当にぃ??生まれかわれば、あの人たちへ復讐も果たせるのよ?」

「私は……」

「許さない、そうでしょう」

「それは………」

「私の大事な人を許せない、ズタズタに引き裂いて、もう二度と私の前から出ないように私と千春が受けた痛みを味あわせてやる」

「やめて!!」

「そして、もう二度とこんなバカができないように、ズタズタに引き裂いて、あの子の味わった同じ痛みを味あわせてやる」

「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」

自分の醜さが鏡面のように私の保っていた心を押しつぶしていく。
私自身もよくわかっていることだった。次々と確信を突かれていく私は、もう抵抗する気がうせつつあった




「ふふ、すっかり自分のことわかろうとしてそれをはねのけようと、かわいいわあなた……ほんとどう変わるのかしら」


そういい品定めをするように私を見つめ、頬に手を伸ばす


「こっちを見ないで………」


「その眼いいわ。まっすぐでかわいい。ますますあなたを私の子にしたくなった。
こう見えて私さびしくてね、でも、なかなか見つからなくて、見つけたと思ったら結局だめで、でも、それももうおしまい」


「何を訳の分からないことを、おまけに変なことして私を惑わせて、私はもう帰る!!!自分のことは自分でするだからここから出してよ!!!」


そういって、帰ろうとすると………


「………動かない……なんで………」


帰ろうとするのに帰れない、いやそれ以前に動けない……


「ふふ、別にあきらめるまで歩かせてもいいけど、それも面倒ね、ふふ、それに状況からしてわかるでしょ。このまま返すわけがないって」

「ああ………そんな、私……」


甘い餌につられなければ、いや、こうなっている前の時点で決まっていたのかもしれない。私はあまりの絶望に泣きそうになる


「怖がることはないの、便利ですごくいいんだから、すぐに私のことが理解できるようになる。楽しくなるわ」


そういい、彼女は真紅の目になり、私を見つめる


「少し動けないけど、我慢して、無理に動くと痛いから、動かないほうがいいのだから」


まるで、蛇ににらまれた、蛙みたいに動きたくても動けなくなる。


「いや……怖い………お母さん………千春………」



悲痛な心の叫びもむなしく響くだけ、この空間には二人だけなのだから、あの人はゆっくりと私の顔に近づいてきた



「やだ!こないで!!!離して!!!」

「怖くないわ……体を楽にしてご覧」



耳元で誘うようにささやく、小さな声、ただそれだけのはずなのに……
力が抜けて、意志が、体が自分のものでなくなっていくような…………次第にボーっとしてきて……



「はい………」


どうにでもよくなる………何か任せていられる安心感
首筋にまで伸びていく。何をされるか、なんて……もうわかりきってるのに、逃げられない……ううん、怖くない、いや、感情というものが欠落していた。



「はぁ……おいしそう……優しくかわいがって……そして私の………」


「はい……お姉さま………」


安心感からか、考える力が失われていき、知らず知らずのうちにお姉さまと呼ぶようになり、ゆだねる


「かわいい、きれいよあなたそれにいい子。自覚はないんでしょうけど、そういうところが大好き、そしてその身にふさわしいように変えてあげる」


「お姉さま………」



綺麗な自覚はない、いつもいじめられていたし、それを助けてくれた千春……
だから私はぶさいくで、何もできない……ううん、我慢しかないって思い続けて……でも……



「お姉さま、変われるんですか……わたし」


「ええ、今……あなたは生まれ変わるの……」


いつしか心は傾倒していき、体を包み込んでいく、いつの間にか私はすべてを託しそして
さらしていた。包み込んでくれるお姉さまに、何もかもを預けていく、恥ずかしさはない、あるのは変わりたいという欲望


(変わって今度こそ千春を助けるんだ……)


そんな中首筋から


「ひっ!!!!」


内から湧き出る歓喜、素肌に触れる、
私はその息の一つだけでも言いようのない感覚を覚え、電撃を浴びたような感じ………でもそれが………



「(何これ……わからない………わからないのに!)」


「あらあら、まだ全然よ……ほんとかわいいわね。そんなあなたにもっと」


意味が分からない、わからないのに気持ちよく……なんか体の中から何かが出るようにそれが気持ちよくなって


「うぁ……ああ……うぁぁぁぁぁ!!!!」


わからないわからないのに……



「いい、いいのーーーーー!!!!」



この感触を味わいたい、もっともっとしみこませたい、どうにでも任せたい感覚に


「変わってもいい、私………これいぃぃ……」


「あらっ、さっきとは偉い違うわねえ、そんなに良かったの、いやじゃないの」


た、確かにいやって言ったけどこんな気持ちいいのに……


「はぁあ……はぃい……気持ち良くて……何でもできて美しくて素敵で……
それであれば……」


「ふぅん……そう………」



何でもできて、お姉さまみたいに自由にできればどれだけ幸せか……いつの間にか恐怖は消え、それは願望に代わり、
恍惚の表情を浮かべるようになった



「そう、すっかりしみわたってきたのね、血が………あなただんだんと目が変わってきてる」


あぁ、これが吸血鬼に変わるってことなのね………
まずはその一歩でも……



「そう……そうよ、でも駄目ね、不足だわ……」

「(ど、どうして……)」

「もっと、もうっと、血を与えないと、激しくしてもいいわよね……」



間髪入れずにうなづく、変わりたい……地味な私から魅了して生まれ変わりたい。



「うふふ、じゃあもう戻れないわよ………人間だったあなたにサヨナラをするの」

「はいぃ………」

「うふふ、それじゃあこのとってもやわらかそうな、感じやすそうなところから、きっと初めてだろうけど、いいものなのよ」


ああ、そうなんだろう。だってちょっと触れただけでもこんななのに、私おかしくなってしまうのかしら……それだけ気持ちいいことをさせられて、持つのかしら


「大丈夫よ、気をしっかり持っていけばあなたなら大丈夫。この結界を入ってこれたあなたなら」

「お姉さま……頑張ります、私……」

「そう、行くわよ」

「あ……あああ……」


今からのことを想像すると、たまらない、そしてその顔を見た彼女がにやりと笑い……


ガブ!!!!



「あああああぁぁぁぁあ……いいいいぃぃぃ!!!!!!」


乳首をいきなり……しかもきれいなところに一瞬にして触れた瞬間、電撃がほとばしる、意識はとび、一瞬で逝ってしまいそうになりそうな感じだ、何も考えたくなくなる。



「うは………ああぁん………」


ちゅるちゅると音を立てて吸い上げていく、その行為、その音、そしてなにかもわからない。
でも何か私の中で……どくん……どくんと脈打ち


「(変わる………私変わるんだ……)」


何かわからないのに………


ドクン!!!


と聞くだけで言いようのない欲求が私を襲う、そんな快感に心があらがえなくなってく



「私の……人間の………ううん、人間なんてどうでもいい……もっと欲しいこの血……ほしいよ!!!!
気持ちいいのがドクンドクンって流れてきちゃう……もっとほしいよぅぅぅ!」


もっともっと……与えられた快感、興奮を運ぶ血を与えられ、吸血鬼に変えられる……という恐怖から、変わりたいという心に代わる、
嫌がるどころか、もっと欲しがっていく。その血が……血によって、怖かったなものを洗浄するように染め上げられいく


「もっと……もっと!!!!」


体が求めだす。心も求め、本能が叫ぶ


「ふふ、普通の人間ならもうあなた壊れてるわよ、でもあなたはそればかりか、喜んで受け入れている、
それはあなたがその身にふさわしい証拠、そうでなければこうして今この場にいるわけはないんだけどね。
さあ、生まれ変わり、そして夜を支配する美しい吸血鬼になっていくの」


「(ああそうなれば、美しい何物にも支配されない………そんな生活が……」



皮肉にも今までの我慢していた衝動がとめどなくあふれ、生まれ変わりたい、と強く願い、
誘われて引き金となり……そして今までやられたことが浮かび……


「(そっか………)」


私は、そうきっと、今まで何度も話し合いたいと蓋をしてたけど違う……だって……


「(生まれかわってあの人たちに痛みを教えてあげたがってるだから……)だから気持ちいいんだ………ふふ、生まれ変わって……これから、ふふ、感謝しないとね……)」



まるで生まれ変われること自体がスパイス。
今までねじ込んできた彼女たちのおかげだと思うとさらに気持ちよくなり、吸われる間隔、脈打つ快感、生まれ変われる快感…何もかもが……愉しくてたまらない



「ひあ……あうーーん・・・・・・・・・・」



気持ちいい…………何もかもが………これを千夏にもやってあげたい………



「(ち……ちなつ………)」



ほんの一瞬、千夏の顔が頭に浮かんだ。
最後の別れと思ったのか、それとも呼ばれたと思ったのか……親友が頭に浮かぶ


それもほんの一瞬ではあったのだが、そう彼女は今もなお、吸血鬼の血がしみ込んでくる
その感覚、快感は押し寄せて、その考えなど一瞬のうちに消え去る。そして求め、叫び本能が呼び出す



「ひああああ……ああああああ!!!!」


いつしか意識は吹き飛び、私はただそこにいるだけのものに……


もう何も考えられないくらいに私は血を与えられ続け、快楽が支配していた、あるのはさらなる欲求。
そんな中お姉さまが問いただす。


「さあ最後よ……ここまでよく頑張ったわね、いやその気持ちすら今はないかもね。
さあ最後はあなたの口で、生まれ変わりたいと強く言うの。それでおしまい……簡単でしょ」


「………」


生まれかわるチャンス。たったこれだけのこと



「(だけど、これで本当に大丈夫なの……千春のことを考えると……)」


私はためらっていた。このまま進んでも大丈夫なのか、もっとあるのではないか。そんなことがよぎるようになる。
そんな私のことを知ってか知らずか……大げさに言いだす


「まさか、できないっていうの。あんなに気持ちがいい。お姉さま最高ですって言ってたのはうそ?変わりたいってのも嘘?
まさかあなたいじめられたい願望があったのかしら。とんでもない変態ね、そうやってあなたは、だましてたのね。ひどい、だからいじめられるのよ」


大げさな罵りをして、ため息をつき、まるで汚いものを見るような視線を送る。
その何もかもが人間ではないものであり、逆によく似合っていた。


「ち、違います……そんなつもり……」


「じゃあなんで?この姿になれば、強くなって、美しくなれて、さらに人間としても生活できるのよ」


それは魅力的に感じるだけど……


「だって……もし生まれ変わったら、たとえ、人間として生きられても、
私は……千春に顔向けができません……私の親友、千春にあれだけ一緒にやろうって言ったのに………」


私はそう、いかに気持ちいいという根底があっても、やはり千春を置いてはできなかった、一緒にがんばろうといってくれるのに……


「ふふ、なんだそんなこと、心配することはないのよ。全然変わらないって言ったでしょ。それにあなたまた嘘ついてる」


「嘘………」


いったい何を私は隠してるというの……


「ふふ、、じゃあ直接聞いてみようかしらね……覚えてるその体にね!」


そういい、また、私の……


「ひああああああん!!!!」



私はまた一瞬のうちに情けないな声をだし……


「ほら、見なさい。またそういう風にしながら蓋をして、それにあなた、今度もそうやって隠して、そしてその大事な友達がいじめられてたのに、
それもあなたのせいで。それを見返すチャンスなのよ。変わることは怖いことじゃないの」


「あああああん、やめてぇぇぇえ、!!!」


胸をいじりそのたびによがり狂い、そして口元をゆがめる。なのに踏み込まない理由。それは人間でありたいこと。あくまで人間として
守りたかっただけど……人間でありながら力がという欲望にだんだん……


「ほらっ!!!」


それでも躊躇う私を何度も何度も……


「ああああんん!!!!」


グリグリグリ!!!


もう言葉を出すのも難しい……


「うれしそうな顔、そんなあなたが、変わりたくないとか笑えるわ、そうやって偽善者だからあなたは嫌われていじめられたのよ」

「あぁぁぁぁ……そ、そんなこと………」

「じゃあこの顔は何か言ってみなさいよほらっ!」

「あひぃぃぃぃぃ!!!」


人間としてというのがあまりにも戯言に聞こえるほど求めていた。人間でありながら力が得られるということを知っていて……それにふたをして
心の底ではもっともっと吸われたい……興奮したい、それは溢れ出す泉みたいに……湧き出ていた。それをもちろん彼女は知っていた。


「(ふっ………もういいかしらね、そろそろ、その線を外しても……)」


彼女は心がわかるし、何百年も生きている、だから彼女の考えはわかっていた、いたからこそ、ここまで付き合ったのだ。
毛頭このまま終わらすわけがなかった。彼女が素晴らしい素質があるのがこの場にいるだけでもわかっていた。だから付き合っていた、
そして……



「ああぁ……もういやぁぁ……」



弱弱しい声で、懇願するかのように……


「私の体が怖い……狂ってしまいそう……こんなになってまで………」

「そう確かにね……これ以上やった結果、……ってなったら困るわね」


そして耳元まで言って囁く


「じゃあ、すぐに気持ちいいの、やめましょうか?」

「ど、どういう………」


「言葉通りよ。私、無理にしたくないし、そうなったら、あなたもいいでしょ人間のまま」


確かに人間でありたいと思った……


「でも、その結果どうなるかわからないけどね、千春ちゃんっていうのが死んでしまうかもね、それもあなたの優柔不断なせいでもっとエスカレートして。それでいいのね……」

「そ、それは………」

「やめるわね……」


いやだ、私のせいで千春が死ぬなんて……


「いやよ!!!!そんなの嫌!!!!!それにもっと欲しい!!!!もっと強くなってあいつらを!!!!」



口をついて出た言葉それは大きなものだった、それに気づき私は手で押さえる……


「(私なんで………)」

「ふふ、やっぱりね……あなたはそう、ただ自分を偽ってただけ、自分が本性出すのが怖くてたまらなかったんでしょう。
あなたはしたくてしたくてたまらなかったのよ」

「そ、そんな………私、動揺しただけ……そんなこと……」

「いいえ、違わない」


そう間違いなく確信していう。


人間はその深層心理を突けばあっという間に崩れ去る。彼女はそのことをよく知っている。


たとえば、押してばかりでは人間耐えられるものだが、これがいったんあきらめたように見せかけ油断したところを突けば、
人間とはあっさり崩れそして、それに魅了されていく。彼女はそれをよく知っていたから泳がせていたに過ぎない。


「あなたは、ほんとはやりたくてやりたくて、たまらなかったんでしょう。
でも自分は力がない、だからあきらめていた。でもそれをやり返せるチャンスが来た。でもそんなことをしてしまう。
自分が怖くて見てられなくて信じたくなかった。そうよね」


「そうです………」


すべての核心を突かれる。
そう私は怖かった。こうやって本心を突かれるのがさらけ出すのが……でも


「でも、私は受け止めるわ、それがあなたのしたいことならやりたいことならね」

「あああぁぁぁ……」


さげすんでいた言動から一転、まるで慈愛を含むように包まれるような安心感にだから私は正直になっていく



「さあ、言ってみなさいほらっ」

「欲しいです……」


そういうとわざとらしく聞いてきた


「何がほしいの?もっと感情をこめていってほしいものね」

「吸って……血がほしい……もっとください、私欲しい!」

「あらら……」


にやりと笑いながら……


「もっと頼むときはそれ相応の言葉と態度で示してほしいものね」


そういわれ、変化の快楽、変わろうとする快楽には耐えられず、私は自分の赴くままに叫ぶ

「お願いします、私に私にあんな屑をぶっ倒す力をください!!!!いやらしい私に、そして………」


頭の中が巡る、でも私は迷わない、もう隠す必要なんてないんだ、正直にやってもいいんだから……


「それにいいのかしら、あなたその千春ちゃんに申し訳ないって言ったけど」


千春に対しての自責、いろいろとあったけど、なくしたらそれもできない、私の心は決まっていた



「いいんです、人間の姿であるならば、守っていられるんです。私は今まで助けられてばかりだった、
だから今度は………それに私欲しいんです……お願いです!」


私は思いのまま叫んだ


「どうか、どうしようもない、感じやすいこの私に、血を吸ってそして、私に興奮を与えてくれる、快感を与えてください!!!!
私はそう、自分の変わりたいのが怖かっただけです、でももう怖くないです!お姉さまがいます」


そう従属の言葉を聞くと、


「合格ね……ふふ、よくできました、約束通りやってあげる」


その言葉と同時に首筋に顔を寄せる、息すらも聞こえるほどに……

「あ……あ………」


ようやく素直になれて……味わえる……私は歓喜の笑みを浮かべる。
その顔は女の顔に、人のものの顔ではなかう、、もはや純粋な人といっても信じられないくらい歪み堕ちていく


ガブっ!!!


「あぁぁぁぁああーーーん!!!」



心の奥底で待ち望んでいたもの、さらけ出したことにより、待ち望んでいたもの、本当の私、
それが一心に私の体に襲いかかって、私はその快感を受け入れる、変わる、心の先から、体の何から何まで変わる充足感、それが一瞬にして……


「あぁぁl……いぃぃ!!!いいよぅう!!!」



得られたものから、口から歓喜が漏れる。すっかりと自分の本性を受け入れた結果、快楽にとらわれ、さらに欲する。
叫ぶ、悦ぶ、以前の彼女であれば、拒否をしていた感情、それが馬鹿らしく感じる。


「ああ、こんなにいいのにぃ……気持ちいいのに、変われるのに
私ったら本当バカだったわ、体裁ばかり気にしてて……」

「気持ちいいでしょう、すべてを自分のものにしたときあなたは、自分をさらけ出せるの、そう思うままに」

「あぁ………」


そうすれば………あはは楽しみだわ……すごい………もっともっと………


「もう一度聞くわ、変わるのね、拒めばやめて、私はもうあなたに接触しないし、これまでのことは忘れるわ、当然今までのこともない」


もはや心変わりなどはなかった


「馬鹿なことを言わないでください。私はもっともっと変わりたいくらいなのに、私はおろかでした。
体裁ばかり気にして、自分にふたをしておろかでした。もっともっとください。私、すごく頭に来てるんですから」

「そううれしいわ、じゃあ行くわよ」


生まれかわることに抵抗などもはや失せていた、あるのは生まれ変われることに対する感謝、
そしてこれまでしてきた仕打ちに対する復讐しか頭になかった


何から何まで変わろうとしているものは恐怖ではなく、喜びとして変わっていて、生まれ変わることに対し、充足を感じ、
内からくるものにさえ、喜びを見出していた。快感が襲う、そしてだんだんと私の体から


ドクン!!!


「あはあああ!!!!!何……これ……この感じぃぃぃ!!!!」


胸が急に痛みだす。私の体の周りが急に爆風でも吹き荒れたような風が吹き出す、思わず体の変化に声を上げる、


変わっていく、変わろうとしている、わからない私がどうなるかわからないのに


「いぃぃい……いぃぃよぅ………」


変わる快感が気持ちいい、たまらない、魂から帰られていく何かが私の中に絶え間なく続いている、注ぎ込まれていく


「あなたは、変わるの、これからあなたは長い時を生きて、闇を支配していく吸血鬼としてね」


この声、これはお姉さまじゃない、どこかで聞いた声だと思ったけど………



「(なんだ、これ私じゃない………私自体はこう思っていたのに)」


人間としてという声に必死にしがみついて滑稽だったな、私は本当こういうところが馬鹿だ。本当の私はこんなに求めていたのに


「(でもいいよね、これから受け入れてそして頑張っていけば……そしてこれから……)」



考えただけでもたまらない、それが私の中に私の鼓動が聞こえる、私は笑みを浮かべる


「(あなたはこれから私と一緒に……まあ実質は変わらないけど、いよいよ隠していたあなたが、私と一緒になるの)」


もう一人の私が語りかける


「(ええ、いいわ、この闇を支配し、そして復讐できる)」

「(これから新たな生活が始まるの、もう私はあなたの中にいるだけなんだけど、いつまでも見てる)」


ありがとう、私を本当の私を向き合わせてくれたもう一人の私………そして



「どう、しみわたった気分は?気持ちいいでしょう、何もかもこれからは自由に、そしてずっとこの気分であなたはこれから永い時を得るの」


ああ、そしてお姉さま、私に付き合ってくれてありがとうございます。
気持ちいい……今でもしみわたるこれがずっとなんて……たまらないわ………


「ふふ、何も言えないでもわかる、手に取るように今はこの快楽に任せなさい。そして再び目が覚めたときは……」





・・・・・・




それからどれほどの時が立ったのだろうか……


「うっ………」


冷たいものを感じ、私は小さく声をだし、荒い息を突き、ほんの少しでも敏感に感じる
快感がとめどなく襲う、びくびくと震わせる、さっそく違いが出てきたゆっくりと……落ち着けるように呼吸をして、目を覚ました



「久しぶりね、こうしてみて……どうかしら?」

「まだきついです、すごく荒くて、抑えるのが大変で……」

「少しずつ慣れていくわ、あなたを仲間として迎えるわ、今は大変だろうけど、じきになれるから」


仲間っていったい……何かわからないが、今までのしてくれたことに対してなのだろうか……


「いまいちわかってないようね、しょうがないか今まで大変だったものね、まあいいわ、今から見せてあげる」

「???」


そういうと私の前にお姉さまが何をしたのか、大きな鏡のようなもので私を映し出してた


「ほら、よく見てごらんなさい、あなたの生まれ変わった姿を」


促され、私は、その姿かたちを見るそこには……


「これが………私………」


「そう、これがあなたよ、妹ができたみたいで私はうれしいわ、かわいいし」


生まれたままの姿、そこは依然と同じ、違うのは、胸が大きくなり、髪も肩口までかかるくらいに長くなり、そして最大の特徴であるのは……


「ほら、この口元」

「あ………」


私の口からはみ出したもの、長く伸び、美しきものがそこにはあった



「………これは……」

「苦しくない?自分がわかる?」


だんだんおさまってきたし大丈夫になってきた……


「はい、私は千夏夏樹。興奮も収まってきました」

「ふふ、合格ねおめでとう」


もう一度よく見る、自らに変化した体を覗き見る、大きくなった胸を……


「ひゃああんん!!!」


おおよそ、人では享受しきれない刺激を与えられ、喜びの声を上げ私は……



「すごい………こんなに魅力的な体になって、お姉さまこれをずっとなんてずるいです」

「だからあなたにも分けたのよ、あなたいい子だから」


改めて自分の入ってくる力、美しい体、改めて生まれかわったのを確かめる、
闇を支配する銀色の長い髪、すべてが研ぎ澄まされた体、胸、そして漆黒の闇に生える、美しい翼


「(素晴らしい……綺麗、素敵……最高、こんな体になってしかも………)」


今からやることを思えば笑みを浮かべずにはいられなかった。
素晴らしいからだだと思った、そして湧き上がる力………


「私は……人間………ううん、この世ならざるものではなくなってしまったのね」


かつて人だった人の声、しかし、それすら今では喜びにしかない、とはいえ、根本的には変わっておらず、変わったのは姿かたちだけ、



「お姉さま……」


「ええ、わかってるわよ」


そうして軽くキスをする。嬉しさを隠しきれず、私は感謝を申し伝える


「ああ……素晴らしいからだです。嘘みたい……私なんかのためにこんなことをしてくれて」

「ふふ、そんなにお礼なんて言わなくてもいいのよ、私がしたことよ」


そういい、優しくお姉さまは言う、だけど次の瞬間、


「それに、あなたのやるべき人が近くにきたみたいよ、ほらっ」

「あっ………こ、これは、すごいこんなことまで人の気配が読める……近くにいる」


変わったことは、人間では備わらなかった人の心を読んだりする能力そして


「ふふ、そのようですね、感謝いたします。本当にいいのですか私がやっても」


そこには戸惑いがない、今からの仕打ちに喜びを見出している
今までの隠していた本性を嬉しく出している。


「そのために、懇願したしこの場に居合わせたのでしょう。もうあなたは弱い、ただ大人のふりをしないといけないあなたではないの、あなたは自由になったのよ」

「そうでしたね………それでは……」


そうして私は誰に言われるでもなく瞳を閉じ、翼をはばたかせてた


「ふふふ、待ってなさい今からたっぷりと面白いことを、私や千春に手を出したことを後悔して、たっぷりと詫びさせてあげるわ……」


結界越しに見えていた、あの人たちをとらえた私は、夜を支配するかのごとく漆黒に生えた翼で夜をかけ、空高く翼を広げて飛び立った。
すべては、私と千春を無茶苦茶にしてくれたあの人たちに報いを受けさせるために










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