R-18のため、分別わきまえた大人以外は責任持てません主に、悪堕ちがメイン(たまに恋愛小説)相互リンクもお待ちしておりますお気軽に!
今回は割と早かったですしほっとしてます
この話まで重たいですが、何とかおつきあいできれば幸いです
あれから、おさまりこそはしなかったが、私が心配していた、大事な人が巻き込まれる……ということもなく、ほっとしていた。
千春がしてきたから、内心気が気ではなかったが……


「なんにもなくて、拍子抜け、最近なにもしなくもなったし、やっぱ飽きてきたのかもね」


まあ全然というほどではないが、代わり映えすることもない。最近になって「忘れ物」もないし、飽きてきたのかもしれない
要するに実ったのかもしれない、私はそう思っていた。


「まあ油断はできないんじゃない」

「ったく、その割には顔が緩んでるわよ」


千春と話すなかでも笑顔が出ていた。



・・・・・・



いつものように学校に千春と向かう、いつものように話す


「ってことがあってね、はは」


いつものように笑い話す千春………でもなんかおかしい・・・・・・・・


「それはそうとさ、吸血鬼って最近でなくなったね、あれもなんか変だったわよね」

「まあね………確かにおかしい」


そしてもう一つおかしいのが今の千春だ。
なんというか、いつも人の反応見る癖に、それがなく、まるで独り言みたいに、いや………なんか言われるのがまずいみたいに
隠し事しているそんな感じ、

「あのさ……千春?」

「んっ???」

「千春何か私に隠してる?」

「ど、ど……どうしたって何が……???」

「だって、私まだ何もなんも言ってないのに、一人で勝手に進めて……いつも私の反応ばっかり話していうのに……」


そういわれると千春の表情が変わる



「べ、べ、別に……いつも私はこんな感じよ、いつもみたいにしゃべるでしょう!」


まあそれはそうなんだけど……なんかなあ………


「…………あれ???」

「何、今度はどうしたの!」


顔にうっすらと薄いんだけど……左の頬、額……なんかうっすらと………


「どうしたの……そのうっすらであんまり見えないんだけど、何かあったの?」

「!!!!!!」


一瞬にして千春の顔がこわばる


「こ………これは、そのあれよ……帰るときに勢い余って転んで………あははは」


嘘だ……こんな言い訳、今の子供すら言わない………


「肘、擦りむかないで転んだの?」

「そ、そういうことよ、ほら学校が見えてきた行くわよ!」


そういうと千春はいそいそと向かった


「何かおかしい………なんなんだろう……」


笑ってごまかすのが、実にバレバレなくらいに、私でもわかるくらいに……
いつもと違う何か……私は何か嫌なことが起こるのではないかと思うようになる。


・・・・・



「どうして、またあんな見え透いた嘘を………ひょっとして………」


いろんなことが駆け巡る、私の知らないところで起こっているのではないか……
頭のことがぐちゃぐちゃにいっぱいになる……そしてそれは学校だけとは限らず………


「どうしたの千夏ちゃん」

「えっ………?」


いつもの夜、あの人がいつも通い付き合ってくれる、違っていたものは………


「あっ……何の話でした……っけ???」

「………どうしたの?また何かあったの………」

「いえ、まだ何も……ごめんなさい……」

「………何かあったら、相談してね………落ち着いてからでもいいから」


そうまだ何もない……ないんだけど、何かありそうな張りつめたものが私の中に残ってて
何かが起こる。ただただ、見えないものが怖くてたまらなくて誰にも言えなかった………



そして事件が起こる、私が最も見たくないことが起こってしまう



・・・・・・



「授業も終わったことだし」


何のこともなく過ぎ去っていき、そして今日も終わろうとする、私は千春と帰ろうとした………のだけど


「千春、早く帰ろう」

「……ごめん、……ちょっと別の要件があって、明日はいいと思うから……」

「あっ……そうなの」

「ごめんね、じゃ」


変だな………いつも一緒に帰るどころか誘うくせに……しかも私を外すなんて……しかも逃げるみたいに
用があっても、いつもおもしろそうとかいって……引き込むのに


「なんかおかしい……」


いろんなこともあって、疑念もあり、ちょっとしたことでもそう感じる私は……


「(私もたまには………)」


千春の隠していることもわかるきっかけがあるかも………と、あとをつけていった、
こんなこと悪いとわかっていても……


「(いつまでも苦しくなる、それがわかるきっかけになるのなら……)」


と、私は悪いと、わかっていながらあとをつけていった。
そして私はその理由を目撃した。



・・・・・・



「あっ来た来た♪ちゃーんと、ひとりよね、もちろん♪」

「わかりきったこと言わないで、約束通り、千春には手を出していないでしょうね」


だから千春は………私に黙ってたのか………千春………
千春が本当は爆発させたいのを押し殺して言ってるのがよっぽど滑稽なのか。


「ええ、こんなことをされてると知らない限り、あんたが言わなきゃね♪」

「だからこそ私は、千夏に何も言わなかったのだから当然ね」


怒りを押し殺して千春は言う、それが彼女たちには面白かったのだろう。ケラケラ笑う


「あはは、ほんと面白いわねえ、こんな友情、いまどきあるなんて、面白すぎて笑えてくるわ」

「ほんと、ばっかみたい自分が犠牲とかヒーローぶって」



・・・・・・・・・・



道理で私が今までやられずにいたわけだ……
それに……千春……だから、あざが……それなのに、私ったら


「(一人で勝手に舞い上がって……)」


それに気付きもしないで……私は、もうそうなったら行動が止まらなかった。


「待って!!!!」

「ち、千夏!!!どうしてここが……」

「ごめん千春……だってさ、いつもと違ったし、ずっと気になってたの……」


そういうとにが笑いするように


「そっか……やっぱ隠せなかったか、私も、千春にばれるようだから、よっぽどへたくそだったのね……ごめんね、こんなこと勝手にして」

「ううん……」


そのことはうれしい……私を思ってくれて……許せないのはあの人たち。
私だけならまだしも……千春まで……しかもそれを笑うなんて、到底許せることではない


そんな私の考えが、多分わかってるんだろう、わかるから、こういう人種の人たちは面白いんだろう。人間の屑にとって


「なんだ、ばれたか、まあ面白かったね、今回は特に♪」

「ほんと、実に面白かったわ、殴られて英雄気取りの奴と、勝ったと思ったやつ、両方を笑えるのは」

「次、どうしよっか、とりあえず両方やる?互いが。かばいあうのを見るのって、私面白いと思うんだけどなあ」

「あはははいいねそれ」

くだらない優越感に浸りたいもの同士の、実に愚かしい会話だほんとくだらない。



とそこに



「こらお前たち!」


そう、いつも私が「忘れ物」をする授業の先生、千春は懇願した。



「先生、これ見てるでしょう!!!!」



というと先生は……


「遊んでるだけだろ、よくやることなんだろこれ、お前たちあまりやりすぎるなよ、いじめに見えるから勘弁してくれよ」

「はーい♪」

「うそ……でしょ」


そうか……だからこの人の時だけこんなことされたのか、みんなも、もうわかるだろうこの意味が
私が自分で、何とかしないといけないということを千春はようやく本当の意味がここで分かった


そしてその先生が去ると………本性を出してきた



「ったく、余計なこと言いやがってよ!!!!」

「っ!!!!!」


一撃を、とどめを刺すように、それを面白がる


「もう一回やっちゃう?もう二度と何もできないように」

「ううん、だーめ♪、だってじわじわやったほうが面白いし、あっ、それとあんたらに言うけど、
もうあんたら一緒にやるかんね、わかってると思うけど」


ケラケラ楽しんで言い放つ、千春は血相を変えて


「なんで!!!約束したでしょ!千夏には手を出さないって!!!」

「バーカ、その千夏ちゃんが気付かなければっていったでしょ、もう気づいたし、あんたがさらに余計なこと言って余計気が変わっちゃった
今日はもういいけどさ、また、明日からよろしくね」


実に楽しそうに思い知らせるようにして去る。
当の千夏は、持ち前の明るさでなんとかしようとしていた。


「ったく、とんでもないことよ、あんなことって、でも、何があっても負けないわよ」

「うん……」


ひどく落ち込んでいる私を励ますように……


「ったく、大丈夫よ!そんな顔しない、いつだって大丈夫だったんだから、今度も大丈夫だって」


私は大丈夫、私自身がやられることに対しても、
でも私のせいで……私が弱いばっかりに千春にあんなこと……


「(悔しい、腹が立つ、あいつら……そして私……)」


大事な人が傷つく、私が一番嫌なこと、何かをできる力、それができない自分が、悔しくてたまらなかった


「じゃ、千夏また明日」

「・・・・・」


私を気遣うように声をかける……嬉しい……嬉しいよ……


「千春、ごめん、ごめんよ!!!」

「ちょ、千夏、どうしたの泣いて、」

「ごめん、こんな目に合わせて!!!


バタン!!!



私は詫びることしかできなかった、それしかできず泣きじゃくり謝るしかなかった。
私が一番されたくないこと、それが出てしまい、そして千春に無理をさせていたこと、それがつらい。
そして、あの人たちがもっともっと許せなくて、そしてそれができない自分が一番、許せない。


………


しかし、時は残酷に動く、今日も講習。そしてあの人がいつもの場所で待っていた。
でもあんなことあって、余計落ち込んで……


「どうしたの……あなた、泣いてないけど、泣いてるわよ」

きっと、この人には、私が泣いたことを知っているのだろう、だけど言ったところで……それにこの人にも負担を……
もうどうでもいいわよ、絶望して、てどうでもよくなって………どんなことがあっても。



ドンっ!!!


「あ……いた………」


あぁ………やってしまった………またいろんなこと考え込んでしまって私……今度はどうなるんだろう……見てみるとその人たちは



「ってええな、おい!!!!」


見ての通り、夜の街に出てくる、そこら辺のごろつき。
強い人にはペコペコしそうだが、私みたいな人には、こう言って、そして


「ってぇな、おい、腕が、どうにかなったら、どうしてくれんだ、おい!」


「ご、ごめんなさい……」


ったくいやになる。そんな軟な体じゃないくせに、いやそもそも私がよくない、
私のせいであの人にまでいらない負担を………癪だけど私が何か言ってやるしか……



「おい、どうしてくれんだよおい!!!」

「ご……」


とそんなときだった


「やめなさい」

「………あっ」


困っている私を困らせまいと、あの人が律する形でそのチンピラを止める。


「なんだてめえ!ちっと顔がいいからって、なめたことしてんじゃねえぞ!」

「おい、待てよ、美人だし、こいつからやってしまえば、いいんじゃねえのか」


にやにやとニヤツキ、これからやることは想像するまでもない。
でも、それでも、あの人は、全然怖がるそぶりはなく………


「あら、大の男が二人でだらしないわね。見た目に違わず、大声で叫んで恥ずかしいとは思わないの。
こんなに謝っているのに、情けない人たちね」


当然そんなこと言うもんだから……


「おい、気に入らねえと思わねえか?」

「だな、やっちまおうぜ、いい女だしなへへへっ」


予想通りの展開だ。いくらなんでも危険すぎる


「お願い、逃げて!!!!」


そう私なら別に………だけどその人は……


「大丈夫……すぐに終わるから……」


そう、私に微笑みその人はあっという間に……


「ぐぁぁぁ、いてぇええ!!!」

「だらしないわね、あれだけ大口たたいて、ほんと情けない人たちだわ、
この子は私の大事な子なの、まだそれでもやるっていうなら考えがあるけど……」

「くっ……」

「(すごいこの人何でもできて……)


立ち去っていく中、違和感を覚えた、疲れてるんだろうか……あの人の目がなんというか
変な感じがした。こすってみると


「(普通じゃない……いったいどれだけ疲れてんのよ……)」

「どうしたの?怖かった???もう大丈夫だから」

「あっ……はい、ありがとうございます。もう大丈夫です」


なんだったんだろう……違和感というか、こうなんて言ったらいいか……
ほんの一瞬だったんだけど……あれは………


「そういえば、らしくなかったわね、ぶつかってしまうなんて」

「あっ………そのごめんなさい」

「最初にあった時以来かしらね……上の空だったの………なんかあったの???」


助けてもらったし、胸にしまってもどうなることか、私は思い切って相談してみた。


「そう、そんなことが………大変つらかったわね……ごめん、同情みたいなこといって………】


「いえ、お心遣い感謝してます……………ホント、悔しいですわたし……大事な人を何もできないで……どうしたら、あなたみたいにそんな強くなれるんですか?
聞けば、私と同じようなことされてた人だから……」

「とても信じられないです。あなたみたいな人が………」

「ふふ、ありがとう」


何かを、考えている顔をしてからあの人は言い出した


「そうね、そのとおりよ、でもね、あるときね、もう変わろうと思ったの」

「どうやったんですか?」

「知りたいかしら……」


知りたくないわけがない、こんなに見た目としては華奢なのに、何がどうあったらこうなってしまうのか


「知りたいです………」

「そう…………」


彼女は深刻な顔をしていた、でもそれを考え込んだのか切り出した


「責任はとれないわよ、たとえば何もできなかった、とかなったとしても……それでもいい?」


迷いはなかった、今の私にそんなこと考える、いや考えるという気すらなかった。


「もちろんです。あっ……でも、現状でも何とかしたいつもりです。なんかあったらその時は」

「ええ、何かあったら電話をかけるわ」


何とか、頑張ろう。そう奮い立たせた、唯一の希望とともに目標の人が言ってくれたのだから。

そして、それから私は帰宅に途に就いた、そしてまたいつもの嫌な日が始まる。
あれから、何もなくなり、私はまたいつものようなネガティブな自分でいっぱいになっていた。



「あいてて………今日も大変だったね、千夏」

「うん…………」


私自体、たいしたことはなく、逆に私を怒らせようと、千春が犠牲になって………


「ごめん………千春………」


本当にそれしか言葉にできなくて、大体、もとはといえば、こうなったのは、私のせいそれなのに……


「ったく、そんな顔しなくていいわよ、いつかあいつらもそのうち飽きるでしょ、
ほら、元気出して、私が元気なのに、あんたが元気じゃなかったら、私が悲しくなっちゃうでしょう」


逆にそれが本当に申し訳なくて、そして悔しい……


「(本当はこんなこと、なってほしくなかったのに、私がふがいない、力がないばかりに、私の大事な人が傷ついていく、我慢できない………)」


「さあ、泣かない泣かない、明日の風がまた吹いてくるわよ」


そうやってやることがさらに私にとってはつらい………


あ………ぁ……私、ほんと、どこまで、人に迷惑かければ気が済むんだろ………
千春を、無理させて傷つけさせて………それもこれも私が招いたこと…………


「こんなことなら、くだらない正義心なんかで言うんじゃなかった…………」


どうしようもならない悲しみに包まれる……何をどうすればいいかもわからない・・・・・・・



trrrrr




電話………あの人からだ。あれから音沙汰がなかったけど……どうしたんだろ。
今の状況もあるけど、とらないわけにはいかないので

「もしもし、どうしました………?」

「久しぶりね。元気ないわね………やっぱりつらいの………?」


そういうと今までの一気に溢れ出して……


「辛いです……とっても辛い……こんなことならやらなきゃあよかった。ぺこぺこしてればよかった……」


だけどその人は私を……


「それは違うわ……何をしたって、そういう人たちはいずれあなたに行きついていた」


知ったようなことを言うために私は怒りをその人にぶつけてしまった。



「だからって私にどうしろっていうんですか!私には何もできないんですよ!!!!」

「そうね………ごめん、ところで………あの話覚えてる?」

「あの話?」

「ええ、力になれるかもしれないって話、今ちょうど空いてたら、来てほしいのだけど、いいかしら、いつものところで」


まあ特に何もない。かといって家にいるのも気が滅入りそうだ……


「わかりました。すぐにそちらに向かいます」

「ええ、楽しみにしてきて」


とはいうものの、行ったところで何をしてくれるのか。
あまり期待はしないでおこう、もうこれからのことを考えると嬉しがるのも、ばかばかしくなってくるし………


もう少しで着く、そんな時……


「あれ………?」


なんかおかしいくらい静かだった。ちょうど、講習を受けるところを通り過ぎてから
それまで人の声があったのに、急に人影、声すらなくなって、不気味なくらい静まり返っていた


「(どうしたんだろ、いったい……いつもならちょっとは声くらいしてるのに)」


嵐の前の静けさみたいな感じで静まっている、何か怖いことでも起こらないといいんだけど………


「うわああああ!!!!助けてくれえ!!!!誰かああああ!!!!!」



だ、誰!?今まで、全然そんな雰囲気すらなかったというのに、
とはいえ、助ける声がしたんだ、無視しないわけにはいかない


「(こんなことだから、私って、いろんな人から敵を作るんだろうな)」


そうは、思っても私はやっぱりこういう性分なんだろう。


なんかそう思うとどうでもよくなってきた。今はそんなことより、悲鳴が聞こえたところへと向かわなければ


「だ、大丈夫ですか!!!」


私が駆けつけるそこには


「あああ……あぅ………」

「うそ………」


そこには、いかにもチャラそうな茶髪の男が、今にも死にそうな顔で、私に助けを求めていた
でもそれ以上に驚いたのが………


「ほんとにいたの………」


その男は首筋をかまれ………本当に血を吸われていた………そしてその男は息絶えていった


「こ、こんなことって………」


男が、力なく倒れていく、しかしそんなことは問題ではなかった


「あふふ、おいしかったわぁ……待たせたわね千夏さん」

「ど、どういうことなの…………」

「ふふ、あなた言ったわよね、もし強くなれるならなりたいと」


確かに言った……言ったけどだんだん私は、その意味するところが分かり怖くなった、そして逃げようと嘘を言った


「そ、そんなこと………」

「ふふ、無駄よ、あなたの心は読める、その理由、そして、強くなる理由から説明してあげる」



そこには妖艶な顔で口元に真紅の赤い血がついて顔を緩めているあの人がいた…………意味が分からない………どういうことなの








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