R-18のため、分別わきまえた大人以外は責任持てません主に、悪堕ちがメイン(たまに恋愛小説)相互リンクもお待ちしておりますお気軽に!
新作投下
今回も頑張って行くのですが
話は思わぬ方向に……
私は早川渚、開落高校三年、性格は自分で言うのもなんだけど明るい方だと思う、
そのおかげか、私の周りはいい人に囲まれている。



勉強もはっきり言うと、できない……もちろん全くってほどじゃないけど、
でも、それを差し引いても、ここは楽しい。




なぜ楽しいかそれは、陸上……ううん、違う、私は走ることが大好き。
走る時の風が気持ちよくて、爽快で、一言では言い表せないくらい、私は走ることが生きがいだった。



それが何でか知らないけど、いつの間にか陸上で代表される選手になり、
走ることが好きなことが、縁で、私は今、駅伝の選手としてエースとして最後の大会を頑張っている。






結果次第では、ある有名な社会人チームから、声がかかるとも言われている。
走ることが大好きな私は、そのチームに声さえかかれば行こうと思っている。



結果のためもだけど、今までみんなは気が良くて
私は頑張ってこれた。ここまでいい思いをさせてくれたみんなのために、私はやらないといけない。








それがまさか、このあと起こることなんて想像もしなかったけど………






それは陸上の練習でのこと。






「よし、お前ら、いよいよ大会も近い、
実践練習も気合い入れて行けよ!」


「はいっ!!!」



良くある普通の練習、日も沈みだして切り上げようとしたところ





「渚!」


「あっ、法子」




七瀬法子、私の小学校時代からの親友
私とは違い、落ち着いた性格、そして勉強もできる





それなのに親友な理由、
それは私と同じ、走るのが大好きで、そして何故か不思議とうまが合うから。




そしてその走る実力もある。私と同じくらいのエース格で、こうして、私と張り合うって言うと語弊があるけど、
切磋琢磨して、競い合い、ともに磨いている。
おかげで、この開落高校が創部始まって以来の全国制覇も期待されている………と言って良い。





「今日も……最後競争だよ!」




「また?」




「こうしていられるのもあと一週間だからね、
あと一週間後には、全国大会でしたくてもできないんだし」






そう、これが終わると私たちは引退し……また別々の道を歩んでいくことになる、そう考えたら……






「そうね、よし、今日も、私負けるつもりないから」


「むむ、私だって、今日こそは!」




これ自体はよくあることだった



「うーーー、渚早い……でも負けない!」


「こっちも!」




競る展開これもいつものこと、そしてトラックを回るところで……




「かあやっぱり早い渚は……」





そういつもここで私がなんとか法子を振り切りゴールするはずだった


「!!!!!!(何これ……痛い!!!!)」



どさっ!!!!



「えっ……な、何……どうしたの……渚!!!!」


異変に気付いた法子が私のところに駆け寄る、でも、私はそれどころではない、
ものすごく痛い……痛いどころではないのだけど……



「あ……ぅ……」


今までに感じたことのない痛みが、一気に襲い掛かってきた……左のすね……いや、左足を全部えぐられたような感じがする
激しい痛みが私を襲っていた。


「おぃおぃどうしたお前ら……」



「監督、渚が、渚が!!!」


わたしの血の気が引いたような青ざめた顔に、周りの人は動転している



「どうした……おぃ……渚ぁ、俺が分かるか?」




私の前で、手を軽く振る、私はなんとか目を合わせる



「意識はあるみたいだな、足か……」




そういい左足を確かめる
触った途端……凄い激痛がして



「うああああああああ!!!!」





監督の顔が青ざめ



「………おい、お前ら今すぐ救急車を呼べ!!!」



異変を察したのか監督は今までにない声で、チームメイトたちに知らせる



「な、渚……もしかしてやばいんですか……???」




「とにかく早く急げ!!!」




私と一緒に競争していた法子が、当事者としてのこともあるのだろう、
元々優しい性格であり、かなり責任を感じている





そんなことを考えていると、私は救急車に担架でのせられて
病院に直行された




「渚ぁ……渚………ごめん!!!!ごめん!!!!」






法子の悲痛な謝罪と、責任を感じて断罪する声が、はっきり聞こえる、
段々、遠のいてくる私は次第に眠くなって、意識が途絶えて行った






そして……




「渚!!!渚、意識が戻ったのね!」


「のりこ????」



「あぁ……良かったわぁ……急に電話がかかってきて
病院に担ぎ込まれたって聞いて……」




母さん………そっかあれから来てくれたんだ……




「そっか……あれ何で私寝ちゃったのかな……あっ……そうだ手術することになって
麻酔で寝ちゃったんだっけ……どうだったの私???」



「手術【は】成功しました」


と担当した手術医が言った



「そっか……私どれくらいで退院できるのかなあ?もうあんまり大会まで時間ないし」


「………」


なぜか法子の表情が暗い、いやみんなどこか無理に笑ってるようなそんな気が



「まさか当分入院なの???」



「いえ、明日にも退院できるでしょう」





そう言われ私は心底ほっとしたこれで……これで……



「やったね法子、また明日から競争できるね」



「…………」



「法子????ねえどうしたのさっきから???ねえったら!」



「もう話してやってください辛いだけですから、いずれ分かることですし」




そう母さんが担当医に悟ったような口調で話した




「分かりました……」



「????」


何が何だかわからないけど……いや本当は……分かってたのかもしれない……
母さんは泣きそうだったことから、何かあったのかは明らかだった。
そして担当医が重い口を告げる





「良く聞いてください、手術は成功しました、しかしそれは歩くことが何とか大丈夫という程度です。
一カ月は走ることはできないと思います」


「い、一カ月そんな!!!!」



大会まであと一週間なのにそれじゃあ



「私に、私の好きなものを奪うって言うの………なんで!なんでよ!!!!」



「手は尽くしましたが……あなた……ここのところずっと無理をしていたのでしょう。
疲労がたまりにたまった結果、こうなったと思われます」


「あっ………」



確かに、最後の大会ってこともあったし……私は必死だった、
必死だったから法子ともはりあったりしたし、いやそんなの言い訳でしかない、
言い訳でしかないのは分かってる……それでも……


「何で……私がこんな目に……こんな目に会わないといけないのよぅ……
私がなにをしたって言うの……」



「でも渚、社会人からまたやればいいじゃない、
誘われたんでしょ、走ることが一生できないって言ってるわけじゃないんだから」


「母さんは黙ってて!!!!悔しいよ……こんなに頑張って………来たのにさぁ……
私は高校のみんなと笑って………最後終わりたかったのにあんまりだよ……」





「渚………」





それ以降誰も口をつぐんで一人にしてくれた



「こんな足、こんな走れない足なんて無くなってしまえばいいのに……」



どんどん足を叩く、それで痛みがなくなるわけでもなく治るわけでもなく、
それは、自分自身へのいら立ち、憤怒・そしてどうにもできない自分のもどかしさ。
そして……



「私……これから一体何をしていけばいいの………分からない、分からない……」



不安から、私は自分の不幸を呪うようになり、絶望し、次第にやる気がなくなって行く
親に当たり散らし………私はどんどん闇に沈みこむことになって行く
それが悪いことと頭では分かっていたのに………





それから数日しほどなく退院し、私は学校に行くことになった


といっても



「(みんな頑張ってるのに私だけ………何の意味があるんだろうこんなことして)」



私の好きな走ることもできない、ただ脈絡と何の有意義な時間もなく、
先生の下らない話を聞いているだけで何もなく過ごす時間………



「(ほんと、何してんだろ私………)



それに引き換え


「みんな、渚がいないんだから、もう甘えていられないよ渚の分までみんなで結束しないと!」


「はいっ!!!」



法子が私の分を背負って頑張ってみんながそれについていく、
それは非常に嬉しい、私を気遣ってくれるのは嬉しいんだけど
それ以上に……


「悔しい………」



それを遠目に見る私、何もできない自分が悔しくて堪らなかった
泣きたくなくても、つい涙がこぼれる、そんな時だった



「あっ渚!」


一番みられたくない人に……見つかった、
幸いなのはちょうど法子が一人で走っているというところだった、
私はあわてて涙をぬぐい



「ああ………法子……どうしたの練習………でしょ」



「だったんだけど、渚の顔が見えたから……もう大丈夫………なの?」



「歩く分にはね………ごめんねあの時は……」



「ああよかった……心配してたのよ」



「そう………」


平静を装い、何とか振舞おうとするが
法子の活きの良い顔と希望に満ちた顔を見てると



「(ムカつく………)」




私がこんな目にあってるのに
なんで………



行ってはいけない一線を踏み越える



「なんで……なんで私だけがこんな目に………」



「渚………」


「ねえ何でよ……何で私だけこんな目にあうの?
私何かした???」



「渚、落ち着いて悪いことなんて何もしてないわ」



「なら何でよ、なんで、教えて何でよ!!!!」



「そ、それは………」



何を言っても慰めにならないからつぐんだ
だけど病んでる私はそんなことを読み取れず




「ほら……分からないんじゃない法子はいいわよね、
さぞ楽しいでしょう、エースにも慣れて、
キャプテンとして引っ張れそうで…………あっ………」


いうだけ言うと私は…………



「…………そ、そんなつもりで………」



しかし当の法子は



「ごめんね、そうよね………まだ治ったわけでもないのに
ごめん、でもねそういう意味で声かけただけじゃないってことだけは理解して」



「あっ………」


「もうっ!本当に気にしないでよ、そんなに気にしちゃうと私も声を掛けられなくなっちゃうよ」



「あっうん………法子絶対優勝してね」


「もちろん、やるのは私だけじゃないけどやるだけはやるから」





そう絞り出すように言うしかなかった
どうかしてる………こんな被害妄想になって
傷つけて………




いっそ駈け出して逃げ出しだけど



「痛い!!!!」


足が思うように動かないで転ぶ、
足の痛み、心の痛みが苦痛になって私を襲う、
そればかりか



「ホントバカだ………誰のせいでもないのに八つ当たりして………」



一気に地獄に突き落とされた、
いや私の本性が出たといったほうがいいかもしれない



「誰のせいでもないのに………」


どうしようもない糸に絡まれたように、私は落ち込んでいく
そうしないと壊れそうだった………






家に帰る気も起きず
私は夜、ふらふらと歩いている





今の私に何ができるのかそんなの分からないで、
明るい私から第二の私、暗く絶望した私が目を覚まそうとする



そんな中私は、街を歩いているとき、


「おっあんた有名な人だったよな確か」


「ああ、そうそう、駅伝で確か日本新叩きだした奴だよな
サイン書いてくれよ」




そんな心境を知らないでこのバカたちは
私に話しかけてくる




「………もうそんな気ないの
お願い……構わないで……」



しかしこのバカな不良たちは


「ケチケチすんなよ、ちょっと書くだけだろうが」



「触んないでって言ってるでしょ!!!!!」



そういい手を振り払うと



「っといい度胸じゃねえか
気に入ったよ、ちょっとこい」


「きゃあ!なにするのやめて!!!!」



路地裏に連れていかれてやられる、
どんな目に会ったかは………いいたくもない……






もう何が何だかわからない
分かってる……分かってるんだけど……




私がなにをしたのか、どうして私だけがこんな目に合わないといけないのか、
これを機に私は学校に行くのをパタンと止めて拒否してしまった。






それと同時に最近になり、奇妙な夢を見るようになってきた



「あなた………いい素材になりそうだわ……」



「素材?????」



「目覚めるのよ………」




ガバっ!!!



「何だろう………この夢………」





その夢が覚める、今日に限ったことではないずっとだ。
良く分からない女の人が、私にずっとこういうのだ……



「疲れてるんだろうなきっと……」




まだこれ以上に私に何かが降りかかってくるのか、



かかったとしても、もう私には何も怖くもないし、
失うものもなかった、だから何も怖くないはずなのに




なんだろう、いつもこの夢を見ると
足のほうがうずいてくる




「(もう何もないわよねこれ以上……あったところでだけど……)」





大分引いてきたと思った、走らない限り支障はない、
今もそうなのになんだろうこの胸騒ぎ………





そんなある日



「渚、思い出したくないだろうけど今日は検診の日だから……お母さんも一緒に行こうか?」



そう今日は検診の日、週一で具合を見るそうだ
今の医学は経過が分かっても、それでは計り知れない回復があるということ……だそうだ


「(でも、もう正直どうだっていいよ……直ろうが治るまいがそんなこと……)」



だって今日はみんな駅伝で頑張ってる、
そう最後の大会の日、でも私はこうして検診に行かないと悪い。
それなのに良かろうが悪かろうだって……



なのにあとで治ったところで何になる、
むなしくなるだけだ……私は楽しかった高校でみんなと喜びたかったのに、
それができない……もう疲れてきた………






「(こんなこと考えちゃあいけない……行けないことくらい私でも分かってる……
でもどうにもならないのよ……)」





「渚????」



「あっお母さん……」



「やっぱり一緒に行こうか???」



お母さんがいつまでも返答を返さないから私のことを心配してるようだ、
心配させないようにしないと



「ごめん、ちょっとぼーっとしてた、私は大丈夫だから、
歩くだけならなんともないし、前より良くなってきてるから」



「そう………でも無理しないでね」



「うんごめん、じゃあ行ってくる」




お母さんに何事もないように気丈に振舞い私は病院へ向かう





実際もう何もない、起こってしまったこと、
ただそれがどうにもならない悔しいこと………私これからどうなるんだろ
どうなっちゃうんだろ……



また走ればいいなんて思えなくなってくる、
今、みんなといる時を一緒にいて一緒に走りたかったのに……それが砕かれ





おまけに言い寄られたりして最悪だ、何もかもなくなってしまえばいいのに、
私の心は黒く染め抜かれようとしていた



病院に着いた私……診断した医者からは




「ほぅ……大したものだ、あと2週間くらいで走れるようになるかもしれませんね、
この調子で頑張ってください」




「(もう……どうだっていいよ)」






どうでもよくなっていた私は、医者の話も半分に聞き私は、
そのまま帰宅の途に就こうとした……だけど




「あれ………?」



途中で私は見たことのない道を見つける




「(何だろこの道……)ちょっと見ようかな………」




どうせ何もないし帰っても何もないんだし、
興味本位で私はその道を歩いていく



「(なんか狭いところはじめて行くわこんなところ……)」



次第に暗くなっていくかのように路地裏のほうへと行く、
それに何だろう妙に視界が狭い気がする暗いせいか?
そして私は道がなくなってきてどうしようかと思ったところに



「(なんだただの路地裏で何もないところか帰ろうかな……あらっ???)」



そこでよく見ると、病院らしき建物があり鍵もかかっていないことから、私は興味本意で入った


「(鍵掛かってないってことはやってるのかしら……)すいませーん誰かいますか???」



薄暗く人がいそうにはいない、帰ろうかと思ったら


パッ



「(電気ついたってことはいるのかしら……)」



「どなたかしら???」


「あっ…………」



出てきたのは若い魅力的な大人といった感じの女性だった


「あっごめんなさい………つい興味本意で入って……ここどこなんですか?」


「病院よ、小さいけどね、あと数日で開業する予定なの」



「そうだったんですか………でもこんなところで開業ですか?あっごめんなさい……私ったら」



ホント恥ずかしい失礼なことばっかり………


「いえいいのよ、もっともなことだからね、立地悪いけど
評判上げれば行けると思ってね」



「そうだったんですか………いいですね………何かやることが見つかっていて私なんか」



「あら、どうしたの………」



言って良いかどうか迷いはしたけど、何か悪くしそうな気もしないし言ったところで
何かなる悪くだけでもないし、私は今絶望していることを簡単に言った




「そう………大変だったわね」





私に対して同情でもなく、真摯に聞いてくれた
いい終わりその人がこんなことを提案してくれた





「医者で散々見たでしょうけど見てみようか?」



「えっ……でも………」



「私これでもアメリカで医学の勉強して向こうで3年間くらいは、やってるから
多少は力になれると思うの、もちろんこっちが見るんだからお金は取らないわ」



「…………本当にいいんですか」



「ええ………」



そうしてその人が同じように診察をしてくれた
それで終わって帰ろうと思っていた………



「あと少しってところね」



「ええ、医者からもそう言われました………」



「でも、これ多分良くなるわよ」



「えっ……???」



「向こうではね、これくらいだったら治るくらいのことはできるの、
確かに日本ではまだあと少しだろうけど、向こうの医学応用すれば多分大丈夫だと思う」



「…………」



この足が治るんならと私は揺れていた
しかもタダだ………迷いはなかった



「後遺症とかそんなの大丈夫ですよね」



「ええ、もしかしたら多少は残ってしまうでしょうけど、これからも楽しく元気にできるわ」



「ならお願いします。すいません………会ったばかりなのに………」



「良いのよ座って」



そうして私は促され………


「ちょっとごめんね、痛いところ無いようには、するけど」



「大丈夫なんですか?」



「ええ、ちょっと下半身のほうに塗る薬何だけど、なるべく痛くないようするから」



「お願いします」



そうして私は横になり、軽い麻酔で何かを塗られているのを感じながら



「(何だろうこの感じ、下腹部がなんかむずむずしてくる)」





しかしそれもほんの一瞬で、暗闇に閉ざされ深い眠りに落とされる






「起きて………」



「あぅぅ………あっ………」



「お疲れ様、どう足の具合……」



そういい、私は少し歩いてみる




「少し軽い気がする……」



「多分走れると思うんだけど……どうかしら?」



そういい私はベッドから立ち上がり凄いかけてみる





「凄い、全然痛くない………どうやったんですか????」


「医学のおかげよ、薬も効いてると思う」



「凄いですね………」



「ここであったのもなんかの縁みたいだし、今度また来てくれない
一週間後くらいに」


「開業してるのにいいんですか???」



「ええ、その代わり広めてほしいものね」


「あ……いや……私なんかが」


「冗談よ、それはそうと、どうかしら??」






ここまでやってくれて、しかも私の足までほぼ直してくれる人
しかもお金まで取らないなんて、





今までのような医者よりよほど信頼が置けた、





「はいっ是非!」


「ふふ、じゃあ頼むわね、一週間後どうなってるか楽しみだわ」








私はその後飛び出すように行くと走ってみると、
軽くて、以前よりも走っているときの気持ちよさがあった。





「凄い凄い……なんて凄い人だったんだろ、
私もくじけてなんて要られない、これから頑張らないと!」






いつの間にか、眼には生気も戻り、走れる喜びから生き生きとしていた








だけどある日うなされる、夢でのことではない




「はぁぁ………」



かといって足の痛みではない……



「あぁぁぁ……あそこがあそこが……疼いてくるぅ……
何なのよぅこれ……」




下腹部の当たりが痛み、背中、肩の痛みが出てくる


眠れないほど痛みが襲う、寝返りを打っても眠れず気休めにもならない、
不眠症になりそうなほどの眠れない苦痛が私を襲う




「痛い……痛いぃぃ……何これぇ……朝は何とも無かったのにぃ……
あはあああん……痛い痛いよぅ!!!!」



貫くような痛み、そしてそれに伴う、かき消すような悲鳴が、
私の痛みをさらに後押しするように、



「あぁぁぁぁ……肩が痛いし、どうなってしまうの私………」


体全身に対する痛みなのに、私はその下腹部のズキズキするところを慰めていく、
そうすることが痛みを抑える方法だと信じるように



「あぁ………これ………いぃぃわ……」




次第にそれが痛みを上回り快感に感じ、もっと痛みを鎮めようと私はふけって行く
そして




「逝く……あぁぁぁぁ逝くぅぅぅぅぅ!!!!」



あまり性交を知らない私、
陸上一筋の私だったのに、それが慰めるために痛みを忘れさせるために、私が絶頂に対し委ね、
口からは濡れそびれたあとを見せ、




「あはーーーーん………いいわぁ………♪」



濡れたものを掬い味わうことにこれ以上無いものを感じ
そのまま意識を失っていった








そして翌日



「あぁ………あっ!痛みがなくなってる………
何だったのかしら………痛みがひどかったんだけど……」



まあいいかこうして痛く無くなったんだし、
何か前より心地いい気がするし



「あら……」


私の口元によだれみたいなのがあったことに気付く


「はしたないわ私………気をつけないと」



ふいに寝ているときによだれでも出てしまったのだろう、
いつ寝てしまったのか分からないけど………



「足も何もないし……なんだったのかしら昨日は……」



しばらく考え込むが考えこんでも分からなかったし……



「あの時の痛みはなくなっていたし、何より足の痛みが、完全に消え失せ、走れるようになっていたんだし」


まあいいよね、細かいことなんて……特に何も変わってないんだし
そう考えて



「みんなに会いに行こうっと、良くなったこと報告したら、みんなどんな顔するんだろ」



そんなことを思い浮かべ、久しぶりに笑顔で学校に行った
笑顔でしかも楽しかったから気付かなかったのだろう、
私の下腹部が濡れそびれていたあとがついていたことに………





「ふふ、実験は成功しているようね、馴染んで気付かないけどいやらしくなっている………
いきなりこうなってくれるなんて、どうやら最高の素材のようね、
まさかこれから、ああなるなんて思わないでしょうね………ふふ……直接会うときが楽しみだわ」





そこには、なぜか渚の足を治したあの女医が
渚の背中越しから渚を見つめ笑っていた



もちろんそんなことに気付くわけがなく
渚自身もこれから起こることに気づいてはいなかった
気付いたところでもう手遅れだったのだが……




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