R-18のため、分別わきまえた大人以外は責任持てません主に、悪堕ちがメイン(たまに恋愛小説)相互リンクもお待ちしておりますお気軽に!
時間かかったうえにまだ続きがあるとか
やっぱり今までゲームとかしてたりオリンピックが原因なんやw
さてでは、続きをどうぞ
あれから、特に何もないことはないけど、無事に過ごせていた、唯一気になることは……


「あれから、ディーンズが襲ってこないわね、ずっと襲ってたのに……」

「先輩達の力にビビって、策をめぐらすってところじゃないんですか?」

「そんなわけないでしょ、あれだけしつこかった連中がそうなるとは思えないし、きっと何かあるのよ」

「気にしたってしょうがないですし、きっと大丈夫でしょう、先輩達TWIPなら」

「そうだといいんだけどね……妙に気になるのよ」


それが一日だけというならいざ知らずしかも偵察機すらない
それだけに不思議だった、そして……


「まあ……なるようにしか……うっ!!!」


急に私に急激な頭痛が襲ってくる


「ルイス……どうしたの、また頭痛????」

「………だ、大丈夫……もう慣れてきた……」

あれからというもの偏頭痛……急に急激な痛みが起きてきている。
もう何度も起こっているから慣れたものではあるけど、気がかりではあった


「やっぱり一度病院、ううん……ここで診てもらった方が、いいんじゃないの?」

「もちろん行ったわよ……だけど、これといって変わったところなかった………って言われた」

「先輩疲れてるんじゃないんですか?」

「そうなのかしらね………」


確かに、ここのところずっと緊張の連続で……というのはあるかもしれない。
もちろん、この前のディーンズの者からという可能性もある。だけど、それならば……もっと違う形で出るはず、
憶測も多いけど今のところは、それしか浮かばない


「きっとストレスじゃないの、この前のあんなこともあったし、今日は隊長に私から言っておくから」

「で、でも………」

「そうですよ!先輩は今少しでも休んで置かないと!いつまた奴らが来るかわからないんですよ!
私、頑張りますから、先輩は今は寝ててください」


後輩のイリスの真剣な訴える声に私は何も言えなかった


「…………ごめんね………」


そういい、私は久しぶりの……いや、半ば強制的な休暇をいただいた。
実のところ言うと私はあんまり休みたくはなかった………というのも


「うぅぅぅん…………はぁぁぁぁ………」


この感じ……この前の時に似てる………うめき声、かといって拘束されているわけでもない、
でも、動けないそして頭の中がとろりとなる感じ、苦しいはずなのに
何故か心地いい……そんな不思議な夢をよく見る、


「(目覚めなさい……本当の貴方に……)」

「また、この夢………なんなの……これ………」


私が任務に当たりたかった理由はこれ、忘れられるから……
あの日以来私はよくこの夢を見る、誰ともわからない声………いや………


「(まだ偽りの記憶にとらわれているの………)」


この声質………もしかして………?


「もしかして、私………なの」

「(ふふ、やっと気付いたようね………)」

「どういうこと………?」

「(あなたはディーンズに連れられた、でもその強化に耐えることができた。
でもそれは終わりではない、その副産物がもう一人の私、本当の貴方、一つになる時あなたは目覚める)」


もう一人の私と名乗る、そこには顔は私なんだけど、声そして何より


「あなた一体何なの………私はあの言葉に騙されることなく勝った、だから私は今ここにいるの!変なことは止めて!」

「(ふふふ、そう思っているだけ、感じるはずよ……あなたは、何かが違うと)」


確かに、頭の頭痛は治らないしでもそれだけだし………
きっとこのもう一人の私は、あの時に受けた、私をもう一度試してる、ディーンズの悪あがき……負けない!


「何が来ようと私は私、屈しない!ディーンズなんかに!私は私!!」

「(かわいそうにね、そう思っていて偽りの記憶にすがって
でも事実、真になりたがっているあなたそれを私が演じているにすぎない)」


顔は私なんだけど、声、そして何より黒のボンテージを身にまとった淫乱な私、
こんなの私じゃない、私じゃない何かが引き込もうと、妖艶な笑みで私に語りかける


「ふふ気丈ね、正義の味方みたいな感じで、本当に虫唾が走るくらい、今すぐにでもしてやりたいけど、
それなら意味がない……順を追ってゆっくりとあなたに現実を見せてあげる何をわけのわからないことを」


「あなたは騙されている、真実を教えてあげないとね」


「真実???それに偽りって……」


そう言うとその女の人は消え聞いたことのある声が聞こえてくる


「ルイス、お前は何で俺を……」

「ふ、フリンド!」


昔の彼、そう私をかばった彼、名前はフリンド、その彼の声がなぜ………


「どこにいるの、フリンド!!!!」


私は居もしない彼の名前を叫ぶ、私は彼に今でも謝りたい


「…………」


しかし応じない、代わりに映し出されたのは……


「いやああああ!!!!!」


まるで今までの私の罪を映し出す、、いや私の心を映し出すものだった
彼の死にゆく声そしてそれを見ることしかできない私の……


「何でお前は俺を助けてくれなかったんだ、苦しいんだぞ炎の中に焼かれた時は、
俺を助けろよ、TWIPなんてものじゃなくて、俺のところに来いよ」

「ごめん、私あの時、………ごめん……ごめんよ……」


何も言えない私、どうしようもない無力感が私を襲い、ただ謝ることしかできない


「(感じるでしょう?この心の奥から彼女の攻め立てる声、そして彼の叫びが、
これが本当のこと、さあ、あなたのなるべく姿が……はっきりと、あなたは求めてるのよ脱皮したいのよ……)」


責め苦の言葉を次々と浴びせられる
次第に私は、それが生まれ変わりたいと思えるようになってくるのが次第に本当に思えて……違うという姿勢が虚ろになってくる


「私は何を私は死にたがってる………」


確かにどうしようもなく死のうとしてたけど、もう終わったことと思っていた……
でもこんなことを聞くとそう思っていただけだったのだろうか……私はこんなことをしてももう愚かなことなのだろうか。
そんな私の様子に目を細め笑い


「だけどそんなことないわ、あなたはディーンズが救ってあげるこの悲しみを……そしてそうさせるようにもっと……もうっと事実を教えてあげる」

「そんな………あぁん!!!」


私は私は………どうしたいの???………本当に今の私が正しいの……正しいよね………
もう二度と彼のような人を出さないために



ガバっ!!!!



「また………この夢………」


額にかいている汗をぬぐい状況を確認する、何もないかをまずは確認した


「よかった……なんなのほんと……」


これが初めてではない、今までに幾度も見た夢
もう思い出したくもない話、私が眠りたくない理由だ。



でも今回は違う、より鮮明に……いつもは声だけあんな具体的な夢は無かった………
いつもならこれで終わり……終わりのはずなのに


「あうっ!!!!!」



頭が割れそうなほど、そして急に私の義手のほうが痛み出す、もう義手なんて馴染んで痛みなんてないはずなのに
疼くように痛みだしてきた、まるで裂けそうなほどに


「あああ………くぅぅ」


まるで本当のことを思い出せと言わんばかりに訴えているかのように痛み
私の心を貫いているように見えた


「はぁはぁ…………何なの今日は……」


夢自体は、今日に限ったことではないが、この義手のうずきそしてあのたきつけるような夢。
大粒の汗が流れてくることは初めてだった、まるで何かの予兆のようなそんな夢


「だい、じょうぶよね……」


私は疼いた義手を触る、するとそこにはいつもの感触
感触というと語弊がある、冷たい機械の手の感触


何も変わらない呼吸も落ち着いてきた、ちょっとぼーっとして気だるい……それくらい
でも駄目だ、そんなことだから付け込まれるんだ。もっと強く持たないと


「ううん、駄目駄目頑張らないと………」


いろんな事で気がめいってる……私がこんなことだから付け込まれるのだから頑張らないと


「もう勘弁してほしい、そう………もう二度とあんなことにならないために私は入隊したのよ
エリス、イリスもその境遇を知ってて良くしてくれる、だから……」



もうあんな思いそんな思いをしないために私は入ったのだ
もっともっと自分を強く持って頑張らないと!



「(…………)」



そんな思いから歯車が崩れようとしていた、今日もTWIPの仕事だったのだが……



「今日も奴らは来ないのね……」

「ルイス、気持ちは分かるけど……」

「そうですよ、私たちこういう時に休んでおかないと」


何よ、こんな時までのほほんとしてて、それに夢の中とはいえあの声を聞いていて
私はいい加減イライラしてきた。
いつまで奴らがどんな手を使ってくるとも限らないのに、
危機感もないから私は、つい感情的になってしまう


「何いってるのよ!!!こうしてる間にも困っている人は大勢いるのよ
私たちがそんなふ抜けた態度でどうするのよ!!」

「………先輩………」

「ルイス、訂正して、私たちはふ抜けた態度でいるわけじゃないわ……」

「ふ抜けているでしょう!やることは他にもいっぱいあるはずよ!!!」

「やってるわよ、あなたが見てないだけでしょう!!!」

「ああ、先輩止めてください、ここでやってもしょうがないことじゃないですか
先輩達落ち着きましょう」

「…………ごめん、エリス」

「いえ、私も……」




バカだ……今まで助けてくれたエリスをたった一度の夢で、そんなふうに思いこんで、
どうしたんだろう私は本当にどうかしてる……こんなことで疑って怒って、ちょっとでも考えれば分かることを


「ごめん、エリス……」

「いいのよ気にしてないし、私も悪かった……
ルイスの言う通り、ルイスは頑張ってるのに、ちょっとふ抜けてたわ」

「………」


そう言わせたかったという思いがあったけど
それが逆につらかった、何か無理やりな気がして余計に


「まあまあ、ゆっくりそして頑張ればいいじゃないですか……ねっ!」

「そうね………」


見かねたイリスが和ませようとするが、これが帰って私にやってしまったという気が起きてきた


「私、本当に何を考えてるんだろう」


いつもの私なら笑って過ごしていたのに何かが違う……
すぐに感情的になって怒ってしまって………


あの夢での声が頭の中に残ってて……喧嘩しちゃって……
そんなために私はTWIPに入ったのではない、もう二度とこんな悲しみを無くすためそのためなのに


あれは夢なんだし忘れないと
本当どうしたんだろう……ふとあの言葉がよぎるなんて


「行けない、違う違う……みんな優しい人たちなんだから」

「(ふふ…………まだよまだ……)」


少しずつ何かが変わろうとしていた、そんな数日後のこと


「先輩」

「………」

「先輩ったら!!」


何も答えない私にイリスが声をかけてきた


「ああ……イリスじゃないの……どうしたの?」

「先輩どうしたんですか?やっぱり疲れてるんですか……」

「ど、どうして……?」

「だって、いつもの先輩じゃないですし、そんなことで怒るなんて……
あっいえ、別に責めているわけでは……」


どうやら私の今日のことでイリスが心配に来たようだ……
本当に恥ずかしい


「分かってるわ………どうしたの???」


「あれ、先輩聞いてないんですか?」


「っていうと………」


「これですよ、先輩いろいろ大変そうだから……って言ってもみんなのようですけどね」


「何これ毒々しい色ね………」


以前に渡されたものと違いより鮮明に紫色を帯びた毒毒しい色だ


「何これ……以前のイリスからの薬とも違う色だけど」

「ほらっ先輩疲れてたじゃないですか?この前ちょっと喧嘩もしちゃって、それでその」

「………」


情けないわ、本部まで知れてたのね


「全部言わなくとも分かるでしょうけど、それを本部が見かねて
きっと疲れてるだろうからって出してくれたみたいです」

「私やっぱり疲れたのかな………そんなこと全然知らなかった」

「しょうがないですよ、先輩は忙しいし、色々ここのところ詰めててきっと周りを見る余裕がなかったんですから」

「………」


後輩にすら心配される始末、本当に酷い醜態をさらしてしまった


「そんな先輩にこれを飲んで欲しいんですよ」

「さっきも見たけどこれ本当に大丈夫なの………?」

「先輩、私はあくまで言われただけで本部からですから、まあ色は色だから疑う気分は分かりますが」

「そうよね……ごめんね………」

「………いえ、私はただ言われただけですから」


そして私は本題に入る


「でも……これどんなのかくらいは言われてないの???」

「ええっと……効能は変わらないみたいです、ただ効果がより効いているって話です」

「そう………じゃあちょうど良かったのかな、ちょうど私みたいな人に飲んでって
ことみたいだし……」


そういい私はそのドリンクに手をつけようとする、すると


「ちょ、ちょっと待ってください!!!」


急に大声でイリスが私を制止する


「ど、どうしたの????」

「この薬その効き過ぎもあって、一日一回しかも今の量でお願いします」

「えっそれだけ………???」


その量は100、およそ小さい牛乳パックくらいと思えば良い

「はい、効果が効くと言うのはそれだけ危険なことです。
何かあっては遅いんですからそこのところだけは重々承知してください」

「………イリスがそんなに言うくらいだからね、わかったわ……」

「では、どうぞ」


そういい、そのドリンクを飲み干す、飲むとき心の底からの解放感が私を包んでくれる
なんかこのまま何かに流されても気付かないほどに私の心はスーッと晴れ、穏やかになる


「おいしい………凄いわねTWIPは……」


何か懐かしい味を覚えていた、思ったより苦い味がせず摂取しやすい、気持ちいいそんな味


そして、私は、イリスと一緒にこの前飲んだドリンクを常用した、凄くお腹の中にすみ渡って気持ちいい感覚になってきた


やはりこれだけのことをしている、そしてケアもしている。
さすがの技術力に感嘆しつつ、私は元気を取り戻し仕事に戻ろうとしていたところ


「ですが、先輩もう一個付けくわえさせてもらっても良いですか?」

「どうしたの???」


「副作用があっても、どんなにつらくても一日一回です。これだけは絶対守ってください。痛みを取りたい辛さを取りたいと言うのは分かりますけど、
薬というのは服用を間違えると恐ろしいんです」


熱弁をふるうイリス、こんな顔で言うのも珍しいため、私は素直に耳を傾けていた


「いいですか、昔から言うように薬に頼りすぎるのはいけません、ちゃんと守ってくださいね、
体に変調を余計にきたしたり、苦しんで最悪の場合、拒否反応で先輩が死んでしまうかもしれません。
だからそんなことだけは絶対にやめてください」


涙ながらに訴える声に私は


「ありがとう、イリス、私は大丈夫。ごめんね、拉致されたりしたけど
体の変調をきたすなんてことないし、今までと変わらない、そしてこれからもイリスの忠告を聞いてちゃんとするわ、心配をかけてごめんね」

「先輩、私だけとは言いません、他のみんなも頼ってください、先輩は一人で何でもしすぎです!
だからこうなったとは言いませんが、頼ってください、先輩が苦しむのを見たくないですから」

「ごめんね……でも、イリス妙に詳しいわね……薬学でもしてたの?」

「ここに勤める前は、製薬会社で働いたり、カウンセリングの仕事もやってたんです
最後の余計でしたね……ははっ」


道理でなんというか場馴れしてたんだ……


「そう………だからかな、ちょっとした事にも気付いたり
最初はのんびりとした子かなと思ったんだけど」

「そうであった方が周りは楽ですからね、でも先輩見てたら放っておけなくて、いちいち言ってすいません」

「ありがとう………ごめんね……イリスのことは分かった、分かったわ、じゃあね」

「はいっ、一緒に頑張りましょうね!」


お腹の痛みがなくなり疼きもなくなったことから、
私はこの異変をストレスと感じその後、私は任務にも集中できるようになり
いつの間にか喧嘩もなくなって、それがなかったかのように



そして過ぎ去っていく日のことまたあの夢が


「(かわいそうに……そうやって縛られて)」

「またその話、私は騙されない」


そうみんなのためにあんなに私を思ってくれるみんながいる限り



「深刻ねえ……そろそろ光と闇を一つにするべきかしら……」


「光と闇????」


「あなたの今は偽りの光……私と・・…いわば、闇と光一つになった時の貴方は全てを知る
これまでの出来事が全て茶番だと言うことを……」


「何を言ってるの、あなたは一体!」


「私は…………あなたの………本当の………」



ガバっ………


「何なの今の………」


また夢いつものではなく今度はより一層はっきりした夢、もう一人の私、もう一人の闇の心と言っていた
でもあれが幻とは思えなくなってきた


「私が……何を知ると言うのこれ以上………私は私」


腕のうずきもない、かといって汗も別に嫌な感じの汗とかそんなこともなかった


「何なのかしら………もう………」


まるで何かが起こるかのようなそんな感じにも感じていく、でも何を考えても分からないことだし……


そして起き上がるとどうにもいつもと様子が違う………
何か言えないけど、だるくて何もしたくない……したくてもできないそんな様子


「ルイス………大丈夫………?」


見かねたエリスが私に声をかけてくる


「ごめん……大したことじゃないんだけど………何かだるくて…………」


「あなたひょっとして………ちょっと待ってて……」


そういうとエリスは私の額を触って


「あなた、酷い熱じゃない!!!!」


「えっ……………」


なんか、そう言われると……きついような………それだけとも思えなかったのは事実だけど


「すぐに寝ないと、薬ならあとでイリスに行かせるから」


「でも……」


「でもじゃないわ!早く治しておかないと………」


「うーん分かった………」


本音を言うとまた変な夢と思ったけど
熱も出てるようだし、私は素直に床についた………



なぜかあの夢は出ない、不思議とふわふわ浮いているようなそんな夢だけ、
風邪だったのに、そんな夢があるから私は夢見心地で休暇気分だったそこに


コンコン



「先輩、失礼します……」


「い、イリス………」


そういえば、エリスがイリスに行かせるように言ったんだっけ………
どれくらい時間経ったんだろう


「私どれだけ寝てた……?」


「結構寝てたようですね、もうかれこれ2時間くらい」


結構経ったと思ってたらそんなに、よほど疲れていたのだろうか。


「そんなに……忙しかったの、すぐ行くとかそんな感じでエリスが言ってたから……」

「まあ大したことではないですが、薬の準備にちょっと時間が」

「そう………」

それなのに私のために申し訳ない……

「気分はどうです先輩?」

「そうね、だいぶ良くなってきたかしら……といってもまだ
ちょっと眠たいから完全に良くはなってないと思う……」

「そうですか、じゃあこれ飲んでいてください」


そう言われて渡されたのはカプセル錠の薬、これも紫色だった


「TWIPは紫の色でも好きなのかしら……」

「さあ………私は言われただけですから………」

「もう飲んでもいいのかしら………」

「ええ」

「そう、早く治すためにも飲んでおかないとね」


私はこれまでのこともあり、色のことなんか気にも止めなくなってきて、その薬を服用した
飲んだ途端眠くなってきた………眠ることによって熱を治そうと言う作用なのだろう


「ううん………ごめん………イリス何か眠たいし、飲んだから悪いけどいいかしら」


「ええ、すいませんでした………それでは、良くなった先輩をとっても楽しみにしてます」


そういい、イリスは私の部屋を出た


「(凄く眠たい………寝させることで早く治そうとしているのね……いっぱい寝ないと……)」


そう思う間もなく私の視界は闇に覆われた


「(ふふふ………(そろそろ頃合いね………)」


その陰で進行していたモノが動こうとしていた……



「あれ………今何時???」


そういい、私は部屋の時計を見るとすっかり眠ってしまったようで
あれから8時間も眠っていた


「寝過ぎよ……私ったら………」


だがいいこともあった、体調が良くなり何でもできるみたいにすっかり治っていた


「凄い効き目ね………気分が悪いのもボーっとする症状も治まった、良くなってきたようだし、エリスにいっておかないと」


その行動自体が、私をいざなっていくことと知らずに………


「………いよいよ実行に移します、これで彼女は未来永劫私たちのものになり果てます」

「そうか、ついにか………ふふふ」



・・・・・


さてと、エリスはまだいるはず……


「……………」



ホラいた
元気なところを見せて安心させないと

「エ………」


話しかけようとしたところへ
話声がする、私は興味本位でその話を聞いてやろうとした


「(そんなに私のこと心配してくれてたんだ)」


こういう話に期待をして…………


「ふぅ疲れちゃうわねあいつがいる時だけ演じるって言うのも」

「全くあなた無理してたからね」

「ったく本当に面白いわねルイスのバカったらさ……」


えっ…………


「本当よね本気で仲間だと思い込んでてさ……」


「一番面白いのはあいつ、未だに助けてくれたと思ってんの、
ほかならぬ愚かにもかばって死んだのを助けたと思いこんで」


どういうこと…………かばって死んだ、
それは私の大好きな彼しか思い浮かばない………それがなんで……



「それにしてもさ、エリス、何であんな奴を勧誘しようと思ったの、あの能力の高さのために
わざとその彼を殺しちゃうなんてさ、そんなことしなくてもよかったんじゃない」

「あなたも知ってるでしょ、私たちの強さを計測する機械」

「ああ、そういえば、あったわね」

「そこでね計測値があったの信じられないほどの、そういうことで利用したんだけどね、
でももう利用価値もないしね、もうまともに何もできないしさ」

「それにしたって酷いことすんのね、あんたほんとに、そしてこれからそうして酷いことしようと思って」



………何これ……
あの人はこんな人たちのバカな思いで殺されたの………


もちろん違うと思おうとした、でもあの時のエリスの顔、完全に使い分けていた……
もし使い分けてなかったらあんな話になるわけがないし、きっと怒って殴ってる
私は利用されていたんだ結果的に私がへまをやらかしたおかげで使われなかっただけ


整備士として使ってすきあらばってところだったんだ
利用されるために殺されたのが悔しくて堪らない


「私のやりたいことってなんだったの………」


私の守りたいものって何だったの………もしかしたら彼らはいたずらに戦果を拡大して遊んでいるのではないだろうか……
そしてそれを止めるために………


ドン!!!


「痛!」

「せ、先輩……もう大丈夫なんですか???」

「い、イリス……」


どうやらイリスと鉢合わせしたらしいそれほどまでに狼狽していた


「風邪もう大丈夫なんですか?」

「………」


そう言えば、風邪をひいていたんだ……そんなことも忘れるくらいに疲弊しきってて……


「だ、いじょうぶ………かな………」


そう言って安心させようとするがイリスは額を触る


「大丈夫のようですね……でも、何かあったんですか」

「何でもない……」


そういい自分の部屋に帰ろうとしているが


「先輩顔色がちょっとおかしいですし隠してますよね、
先輩はいつだってそう、たまには頼ってくださいよ……話だけでも
それとも前の約束あれはウソだったんですか?」

「そんなことないけど……」


約束それは何か起こったら話して上げるといったこと、まあ信じがたい話だろうし言ったところで……
そしてイリスの部屋へと案内される


「どうぞ……何もないところですけど」

「ここがイリスの部屋、なんか想像してたのと違うわね」


ここは、薬関係のモノの本が多かった、
どうやら本当にイリスはそう言ったものが好きだったりしたようだ


「そうだ、先輩来たついでだからちょっとジュースでも持ってきますね」


そういい、私はイリスの差し出したジュースを見る


「それにしても信じられませんね、あのエリス先輩がそんなことを言うなんて」

「私もそうは信じたくないんだけどね……あっ……これおいしい………」


ちょっと気分が晴れてきたところで


「私もう何か分からなくなってきた………」

「さっきのことですか?」

「ええ………でもなんで、こんなに言うようになったのかしらね私、信用してるから………それとも……」

「何だろう凄く眠い………」


「ふふ、すぐに分かりますよ、私に何の疑いも抱かなくなった理由、そしてあなたの本当のなるべき姿がね」

「い、イリス………あなた一体………」


そういうと私をはねのけるように

「けがらわしい地球人、私はあなたをずっとマークしていたの
あなたを本当の人格に戻すために………ふふ、まあいいわ、今からじっくり教え込んで上げるから」



妖艶な顔でうすら笑いをしていくイリスを見てることしかできず私は深い眠りへとついた
これから何が起こるか……それすらも……分からず

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