これは、戦争の時代、といっても現代のような白兵でなく、現代よりさらに未来の話、ドールと呼ばれる人型兵器が使われている戦争の話
そもそもドールが生産された理由、それは争いの絶えない地球、血で血を土地が吸い上げる戦争の時代
それを狙い撃ちするかのように、地球を我が物にしようと世界征服をたくらむ、
異星人の集合ディーンズというものが、ドールを使い、襲ってきてあっという間に脅威をもたらしたその結果
地球が一致団結し、戦闘機・戦艦だけでは太刀打ちできない同等のものを作る必要があるとたんを発したことがきっかけで今に至る
そして総指揮を取って地球侵略を阻止する対抗組織、TWIP(世界を守護)が戦い、互角の戦いになり地球人対異星人の戦争状態に陥っていた。
そんな中からお話は始まる
「はああっ!!!!」
「ちっ!!!!またもやられたか……今度こそは!!!!」
「待ちなさい!!!!」
「やめましょう、もう敵は疲弊してますし、こちらも早く整備をしなければ」
「あー、もうあとちょっとなのに、いつもいつも逃げちゃって……しょうがないわねルイスの言うことなら」
「ごめんね、エリス」
「いいえ、しょうがないわルイスあってここまで来たのだから」
そういい本拠地に戻りこれからのことについて話し合う
「それにしても全くイライラするわ、いつもあと一歩って言うところで逃げられて」
気性の荒い女、エリス、TWIP所属、ドールのエースパイロットとして、この軍にはなくてはならない存在
「しょうがないわ、向こうだって必死なのよ。今までは何の苦もなく支配出来ていて、この地球では苦戦してるのだから、
この良い星、地球を侵略しようと策を練ろうと必死なんだから」
部隊をまとめる人は別にいるが皆を支える、整備士ルイス、この話の主人公
「でも、先輩がいるからきっと大丈夫ですよ、なんてったって先輩はTWIPが誇る実質上の指揮官で
この新型のドールだって今や先輩の考案なんですから!」
彼女は最近TWIPに入隊した整備士
名前はイリス、ムードメーカーな存在盛り上げ役、腕は確か、良く私にくっついて回ってくる
かわいいし、なんかしたくなってくるから私は気に入っているし、信頼もしてる
TWIPとは世界を守護するの総称を取ったもの、そして、襲来してくる敵、彼らはディーンズという異星人
次々と星を掌握し、それに飽き足らず地球にまで侵攻してきた
極秘裏にこのために作っていた兵器を運用してそしてなおそれを生かすために、何とか互角の戦いをしている、それが今の現状といったところだ
「しかし、ほんとルイスがここに入隊してきてよかったわ、まっあなたの入隊の原因をしると素直に喜べないけど」
「もうやめましょう……その話は、しょうがないわ、あのことは」
私が入隊した理由、もともと私は軍人ではなかった、戦争が嫌で、当然争いも嫌いだし戦いたくもない
でもそんな中、戦果が私を襲った、当時私には恋人がいた、将来での結婚の約束までもしていた
でも私がもたもたしている所為で、私をかばい死んだ………もうこんな悲しいことは繰り返したくない
その想いから私は入隊した。二度と悲しいことは起こってほしくないから
「ルイスがパイロット続けていてくれればね、最初でいきなり敵将を一機落としたりして凄かったのに」
「………先輩ってそんなにすごかったんですか???」
「エリスが大げさに言ってるだけ、たまたまよ、しかもそのあと撃墜されるなんてあったし、
命があってよかったけど代わりに腕を負傷してね、私はやっぱり、無理だなあと思って」
「でも、彼女には腕があるし何より見る目があるから整備士をやるようになったの」
「結果的にはね、でもまだまだよ、ディーンズという異星人は手ごわい、
これから……もっともっとたくさんの策を使ってきたり新型を投入するはず。
だから負けていられない……少しでも頑張らないと、いいわねイリス」
「はいっ!」
現在の戦況はルイスのおかげといってもいい、先を見る目、そして新型を開発し瞬く間に戦果をあげている
裏方の指揮官と言える
一方じりじりと押されているディーンズは煮えくりかえっていた、それもそのはず、今まで優勢に推し進め
地球がわがものになるのも時間の問題であったというのに、たかが女子供に苦戦を強いられていたからである。
「おまえら、地球侵攻がいまだに進まぬとはどういうことだ!!!」
「しかし、小娘とはいえ手ごわい相手ですな、ここまで我らが手こずるとは」
「感想は良い!奴らをどうやって叩きつぶすかを考えぬか!」
「性能の差でしょうか、我々がここまで手をこまねくのは……
まさか地球人、あんな文明の遅れた土地で、ああも強いとは考えられません」
「貴様!我らディーンズがあんな未開な野蛮人に技術が劣っていると言うのか!」
「いえいえ、そうはいっておりません、これまで幾らも星を制圧し自分のものにしてきました。
しかしこうまで強かったのはここが初めて、我らが弱いとは思えませぬ、だとすれば機体性能のほか」
「ぬぅ!………だとすれば一刻も早く新型に乗り出さぬか!!!」
「ふっふっふ」
「ぬぅ、貴様は……」
白衣を纏った男がゆっくりと幹部の会話に参加する
「私目もよろしいですかな、お困りのご様子ですので」
「貴様!何の用だ、俺達軍人はあの忌々しい小娘たちを倒すために検討会議をしているのだ、
貴様、よもや貴様も向こうのほうが強いと!」
「いえいえ、私も可愛い子たちを作った誇りがあります、それに客観的に見ても、実力は互角」
「ではなぜだ、我々がどこに問題があるのだ」
「閣下お尋ねします、わが軍に足りないものは何だと思われますか?」
「むっ!その言いぶり、貴様は性能ではないと申すか?」
「はい、私は機体性能ではなく、パイロットの差が大きいと思います。
現にそれを証明するように、奴らも閣下と戦った時は苦戦をしているわけです」
「確かに、一人小娘を撃墜したことはあるが………」
「我々の操縦者は、優秀な閣下並びに数人程度で、私たち以外は無人機、質量でこそ上回っていますが、
それも予測されるとただのでかい人形」
「………」
いつの間にか正論を言われ素直に聞き入っていた
「では、どうするつもりなのだ」
「パイロットを引き入れたいと思うのです」
「そんなたわけたことを!一瞬でも真面目に聞いたこちらがバカだったわ!
そんな簡単に向こうから、のこのこと来るバカがどこにいる、そんな暇があるならもっと有用な新型でも作らんか!」
「ふふ、それはもちろん、お尋ねしたいことが」
「なんだ」
「なぜ向こうの兵は強いと思われますか、相手は経験も浅い女子供」
「むぅ……た、確かに……わが軍と奴らは互角、それなのになぜ」
「私は、ある人を向こうのスパイとして情報を集めさせました、
調べたところ、特殊な力、なんといいますかな予知能力だという結論に」
「はっ!バカなそんなことくらいで!そもそもそんなもの私は信用しておらん」
「ですが考えても見てください、そうでなければ閣下達やほかの幹部が我ら優秀なディーンズに後れを取りましょうか?
私たちには経験があり百戦錬磨。今まで閣下達の戦いぶりはずっと見ていたつもりです、だから言うのです、どうぞこのデータを見てください」
胸にくるものがありいつの間にか信頼したように
「ふむ………確証はあるのか?こやつは確か!」
「はい、閣下達が散々苦しめているエースパイロットです。
送られてきた資料からでも、そのパイロットの脳波からは、高い数値が出ています」
「なら、そのパイロットを連れ去ると言うのか?」
しかし首を横に振り
「いいえ、それは無理でしょう、リスクも大きいですしね」
「ならどうするのだ、我らより強いといえば奴くらい……」
「閣下は確か一度そのパイロット以外と戦ったと聞きますが」
「ああ、一度だけな、その後出なかったがな、それがどうした」
「その彼女を捉えてみようと思うのです」
そういうと一同に嘲笑した
「何を言うかと思えば、そやつのことも調べているわ、そやつは腕を負傷して」
「その通りでございます。仲間を助けようとして攻撃をやめて、かばってしまい」
「そうだ、そして右腕を負傷して今では義手だ
だからパイロットが無理で整備兵になったのだぞ、その整備兵でも雇うとかいうつもりか?」
そうあざ笑うかのように言うと技術者がにやりと笑い
「潜り込ませている者の調べで、そのものが今のパイロットよりも能力の高いことが……
しかもより強い秘めた力があることが判明しましてね、もしとらえれば面白いことになりませぬか」
「だが、どうするのだ、パイロットはできない奴にそれに、どうやって引き出すつもりだ」
「強固な強い憎しみの力奴らを憎むように調整します。
その悲しみが強ければ強いほど、いいというのも分かってきましたのでね。
我らを憎んでいるから、そうなるということも分かったのを、逆手に取ったものです」
「……確かに凄いことにはなるだろうが、一度退いて、しかももう出来ないと言われているような奴に」
「わが軍では、義手が何ら変わらないものとしての技術があります、眠っている間にでも移植をすれば
運用もかないます」
「だが、一体どうするのだ……捕らえたところで、たとえ能力があろうとも、こちらのようになるとは……」
「今、私は新型と同時に別のものを作っていましてね、私の新作といえばいいかな作っていましてね」
「なんだそれは大体貴様の作るものは!」
「今回は少々、違いましてな、現に実験では成功をしていまして」
「それがどうした所詮は実験であろうが」
「まあまあ聞いてくださいな、私が研究していたものはなんですかな」
「確かうちのボスが、偉くかっていたな、先兵として戦わせるという夢物語のプロジェクトがな
敵兵をわがものにするなどたわけたことを」
「ええそれが可能となりそうな算段ができましてな、
例えばこんなの分かりますかな、見たくない光景・そして深層心理をですね、まあいうより実物を見てもらいましょうかな」
そういって洗脳室に案内する
「そして、これがわかりますかな」
「なんだこれは?」
「地球人の脳波に入り込みそして改変していくものですよ」
「なんだそれは」
「例えば今まで信じていたものがなくなって、そして相手、ようするに敵が敵に敵意を示していく」
「どうやって??」
「例えば、頭の奥底にあるものを焼き付けるようにして言葉を使い誘うように騙し、
憎しみを持つようになるんですな、そちらも覚えがあるでしょう二度と見たくない光景とか、それか騙されてしまって憎かったとか」
「ふむ、あったな、まあ憎しみのもと葬ってやったがな」
「もちろん、どうするかのデータもきっちりそろっていますな
そちらの情報がいいのでね、」
「………まあ良いだろう失敗したとしても殺してしまえば戦力がそがれるのは間違いないし
見せしめにやればいいだけだしな」
「ふふ助かります。助手と一緒にやらせてみますかな、つきましては、作戦のほどですが」
・・・・・
「ふぅ………」
相次ぐ敵の襲来、今はなんとか勝っているが、今後どうなるか気が気ではない
敵もさらに強くそして策を練っていく……
「でも、気にしたってしょうがないわね……」
「どうしたのルイス」
「どうしたんですか?先輩」
「いえね、ディーンズもここのところ負けているからね、
ちょっと考えてたの、これからもっと強くなって襲いかかってくるだろうとね」
「大したことないでしょ、いざとなれば私がいるし」
「………その通りですよ。私たちが強ければ何も問題はないでしょう、
先輩の気にしすぎです、気にしたところで、私たちが強くなればいいんです。
上を向いて気にしたって何も変わらないですよ」
「そうかもね」
この子のこういうところがおそらく軍として買われたところなのだろう
彼女の一言でまるで何もなかったみたいに頑張れる
「そうね……その通りだわ」
そんなときに
ブーーーン!!!!!
「て、敵襲!!!!」
「ディーンズの奴らまた性懲りもなく!!!」
「せ、先輩……」
「大丈夫、きっとエリスがなんとかしてくれるわ」
「そういうこと、ルイス、私行ってくるだから留守を頼むわすぐに帰ってくるから」
「私も期待して待ってます」
そういうとエリスはディーンズの敵影のもとへとドールを走らせて飛んでいった
「先輩、私は一応、ディーンズに何か動きがないか先に行ってます」
「ええ、頼んだわ、私もすぐに行く」
そして新米のイリスも指令室にかけ出していった、そんな中私はどうも楽観に考えることができなかった
何か嫌な予感がしてきたのかもしれない
「考えても仕方ないのかな………さてと早く指令室に………」
「きゃあああああ!!!!」
イリスの声だ、凄い金切り声を出してきた
「い、イリス!!!!」
「ふっふっふ………貴様がルイスか」
「あなた、ディーンズのものね……手薄になった好きに来るとは
なかなかやってくれるわね」
「……ルイス今から我が本拠地に来てもらうぞ」
「どうして私が私は非戦闘員、何の利益にもならないわ!」
「そう思うのだがな、私の上司のフォルセ様そしてその直属の上司のリサール様が、是非連れて来いというものでな」
「断れば………」
「別にかまわんさ、この口うるさい小娘が死ぬだけそしてお前を力づくでも連れて行くまでだ」
今の私は人質を取られた状態、選択肢はない
「今すぐ自分から行って何も犠牲を出さないか、それとも愚かにも抵抗をしてここが血に濡れて、
そして連れ出されるか、どちらにするのもお前の自由だ」
「選ぶ選択肢はないようね………最後に聞かせてほしいの、本当にこの子は無事にしてくれるのね」
「ああ、約束してやろう無事にするとな……ほらっ……」
そういい投げ出すように私のもとへ押しつけた、怖がっているイリスを優しく介抱する
「せ、先輩……」
「ああ、良かったわ………大事な後輩ですもの………」
キッと工作員をにらみつけ
「分かったわ……じゃあいいわ、行くわ」
「ふふ、御苦労といいたいところが念のために眠ってもらうぞ」
ゴン!!!!
「うっ………」
強烈な一撃……そして………首の何かを指されたような痛み……
「………」
薄れ行く意識の中薄笑いを浮かべる二人の会話が聞こえてきた
「ふっふっふ良くやったわ、さあ連れて行きなさい」
「はっフォルセ様」
なぜか、薄れ行く中でイリスが笑っているように見えた………
そして意識が覚めたとき……私は………
「ここは………」
手足を動かそうとすると
「う、動けない……手足が拘束されてる……私なんかを捕まえてどうするつもりなの」
そんなときに、ハイヒールのような音が私の耳が捉えた
「ふふ、ようこそ、我が居城へ、歓迎するわ、私はフォルセ、この本拠地の科学者」
「そう、ここがディーンズの本拠地、思っていたよりきれいなところ。
それに姿形が私たちと変わらないわね、もっと醜いものかと思ったのに、
こんなに立派な歓迎をしてくれて、その科学者さんが私に何の用かしら」
そう皮肉を込め手足を動かすふりをして音を響かせる
「ふふ、いいわねえ、その皮肉、その皮肉がどこまで持つか楽しみだわあ」
「こんなことしても私は屈しない!」
「いいわねえ、そのセリフが歪む瞬間がとても楽しみ」
そういうやり合いをしているところへ
コツコツ
「大事な素材だ、失敗したらどうする」
「あらら、これは失礼しましたリサール様」
「分かればいい、さてお嬢さん失礼したね」
紳士そうな物言いから白衣の科学者が私のもとに近付く
「私に何をするつもりですか、拷問をしても無駄です私はそちらの情報以外、何も持ってはいません!」
「若いな、拷問などしない、ちょっと実験をな」
「実験………????」
そう告げると女の科学者は妖艶に笑い
「ふふ、あなたを私たちの戦闘兵器に変えていく素晴らしい実験よ、あなたは素晴らしいデータというのを発見できたの。
プロジェクトにディーンズの素晴らしい強化人間の先兵としてあなたは記念すべき第一号なのよ光栄に思いなさい」
「や、やめて!」
手かせだけでなくヘルメットのようなものが鎮座されており、そして何やら脳波
を調べるようなものまで………否応なく嫌な予感が私を駆け巡る
「これは何………」
「ふふ、分かってるんでしょう、さあ」
私は拒否することなど出来ず器具をたくさんつけられヘルメットみたいなものをかぶらされ視界を無くされるあるのは声だけ
「愉しみだわぁどんな子に生まれ変わるのか」
きっとまだチャンスはあるそう信じて私は抵抗を続けた
「こんなものに私は屈しない、私はパイロットじゃない……だけど、私はTWIPの誇りある兵士
絶対にあなたたちには屈しない打ち勝って見せる!!!!」
「ふふ、それがどこまで持つかじっくり試して上げるさあ逝くわよ」
何かがちくちくとしてくる、しかしそのちくちくはいきなり激しくなってくる
「あっ………ああああああ!!!!」
頭を搾り取られるみたいに、頭痛が心がむしばまれそうだ……
でも負けないんだから
「こ、こんなのっ!!!!」
「くく、まだ抵抗する意思が、なかなか愉しませてくれる、もうっと脳波をあげて泣かせる必要がありそうね!」
じっくりと言葉攻めをしていく、脳波に心が屈服すると踏んだからだ
「あなたはTWIPを憎んでいるはずよ……そう、彼氏を奪っていったTWIPをね!」
「違う……あれはあなたたちディーンズの所為!あなたたちがいなければこんな目に会わなかった!!!」
「(大した精神力だわ、こんなにも擦り減らされてるのに折れないなんて)ふふ、でもあなたの心は違うはずよ
良く思いだすのよ、最初あなたはどうだった???憎んでいなかった???」
絶え間なく繰り返される脳波・言葉攻め、段々自分がそうなんだと思わされそうなせめぎ合いでルイスは耐えていた
TWIPの誇りそしてみんなのために
「私は私は恨んでない、みんなのことを大事にしたい、彼のためにも私は」
「大したものだわ、ますます可愛がって上げないと」
そういいさらに脳波を上げようとする
「(これは)…………まて!」
「どうしたのですか?リサール様、もうこの子が限界ですか」
「まだ、大丈夫なようだがそれよりも見てみろ」
そう言われてある数値を見ていた
「こ、これは………まさか、こんなところに………」
「まさか、こんなところにとんでもないものに巡り合ったな
ここは………分かってるな」
「ええ、それはもちろん……♪」
意識がなくなる、気がつくと私の頭痛の痛みが治まっていた、
もっと続いて屈服させられると思ったのに、いつの間にか納まり、しかもヘルメットまで外されていた
「どういうこと……私を人形にするんじゃなかったの」
「ふふ、良く調べてみたら、あなた何もない普通の人だったから飽きたの」
「なら、直のこと分からないわ……殺さないの、私は敵なのよ!」
「非戦闘員を殺すほど堕ちてはおらんのでな」
「それでは……良いんですねこのまま帰っても」
「ああ、襲うとはかしないから安心して行くがよい」
「もし、あなたにその気があるならここに来てもいいわよ」
挑発するように誘うだが当然
「もう会うことはないわ、私はTWIPの兵士誇り高い地球人よ!」
「あらっそう……残念」
そういい、私はTWIPの本拠地に戻っていった
「そういう、セリフももう二度とは聞けないんでしょうけどね」
そんな意味深なセリフを呟いているとも知らず……
「………先輩!!!!」
「イリス………大丈夫だった」
「先輩こそよかったですぅ………」
「ああもう泣かないの」
「嬉しくって嬉しくって……先輩景気づけにこれどうですか?」
「ジュース………どうしたの???」
不思議な色のジュースだ、見たことがない
でもイリスが持ってきてくれたものだ、ありがたく頂戴しよう
「いえ、先輩もよっぽど酷い目にあったろうし何かしてやりたいんですけど、
私にはこれしかできなくて」
「栄養剤みたいなものね、ありがたく頂くわ」
そうしてグイッと飲み干していった
「おいしい………この空間暖かい……やっぱり私はTWIPの一員なんだわ」
「良かったです。私に出来ることって言えばこれくらいですから」
・・・・・
「リサール様、作戦は成功です。これからどんどんと彼女は埋もれていくはずです、今から戻ります」
「そうか、これでいよいよ……くっくっく」
バタン!
「おい、どういうことだ!!!」
そこへ何もせず帰したことが、幹部に知られ怒鳴りこんできたらしい
「ああ、彼女ですか、無事に成功しましたよ」
「どういうことだと聞いている!まるで効果がないではないか!!!」
「ふふこれでいいんですよ」
カチャ!
「ただ今戻ってきましたリサール様、じきに効果が表れるものと思います」
無事に彼女はわが軍のものとなるでしょう、面白いことに………」
「やはりな………これから面白いものが見られそうだな」
そういい、二人にしか分からないように話していたが、それどころではない幹部は怒りが収まらず
「お前を信用したから、私はお前に託したんだぞそれをお前は!」
「すぐにその信用は嘘じゃないと分かるでしょう」
「何!?」
「彼女を今度あなたのもとに案内する時はきっとこういうでしょうね」
・・・・・
「さてと、頑張らないとね私も」
このときから彼女の中にあるものが異変を起こしているとは気付いていなかった
気付いたところでどうしようもないことであったのだが