富山のニュース 【11月11日01時04分更新】

まちなか回帰、鮮明に 富山市、居住推進の補助利用順調
 富山市の「まちなか居住推進事業」で、2005年度の制度開始から今年10月末まで の補助金の累計申請戸数は1123戸と、千戸を突破したことが10日までに、市のまと めで分かった。分譲マンションや一戸建て住宅の取得に伴う申請が順調で、市は中心市街 地の定住人口のさらなる増加につなげるため、同事業の活用を呼び掛ける。

 同事業は市中心部の436ヘクタールを対象に一戸建て住宅やマンションの購入、建設 、転居、住宅のリフォームなどに補助する。

 一戸建て住宅やマンションなどの共同住宅を購入する際に金融機関の借入額の3%、上 限50万円を補助するメニューは、市街地再開発事業との相乗効果で順調に推移。これま で一戸建て住宅139件、共同住宅233件の申請を受け付けた。

 郊外からまちなかへの賃貸住宅に転居し、3年間継続して住む場合に上限1万円を毎月 補助するメニューも順調な伸びを見せ、197人、672戸の申請があった。

 同事業では、まちなかの1ヘクタール当たり55人の定住人口密度を、2014年まで に全国平均の同65人にまで増やし、中心部ににぎわいを取り戻すことを狙っている。

 一方、昨年度に始めた住宅リフォームへの補助申請は現時点でゼロ。交付要件が郊外か ら転居する場合などに限定されるため、「ニーズ自体が少ない」(市都市再生整備課)状 況となっている。

 市は、リフォーム補助の利用啓発と併せ、各補助制度のさらなる利用を促し、まちなか への定住志向を高める仕掛けづくりを進めるとしている。


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