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上杉隆の東京脱力メールマガジン
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記事 43件

いのししと放射能 ドイツと日本

2012-11-24 08:00 
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新潟県での講演が終わった。かつて通い慣れたこの地に、まさか「放射能」の話をしに来るとは夢想だにしなかった。10年以上前、私はある政治家の実態を探るため、毎週末のようにここ新潟の地に足を運んだものだった。訪ね歩いた家々では、メディアで伝えられるその政治家の評価とは正反対の話が次から次へと出てくる。私は驚いた。自らの取材自体が信じられないほどの衝撃を受けると同時に、日本のメディアの報道とはいったいなんなのかという素朴な疑問に捉われていたのだ。あれから10年余、その政治家、田中真紀子氏はまたしても閣僚となり、メディアは自らの反省も検証も行うことなく、再び、──今度は批判的だが──、彼女を表層的に報じている。もはや私が、彼女の政治家としての資質について語ることはないだろう。それは上梓した二冊の本で十分に記したつもりだ。そう、私はここ新潟に、田中さんの話をしにきたわけではないのだ。 

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ある政治家の独言

2012-11-22 08:00 
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【ある政治家の独言】「私の成し遂げることのできなかったことに既得権益との戦いがあります。政権交代を実現させてすぐに、強い批判や抵抗が出てきました。その中で既得権を持つ人々からはとくに厳しい抵抗が示されるようになりました。もちろん、それまで大臣経験のなかった私自身が未熟だったという点もあります。しかし、既得権を持つ官僚機構からの抵抗は相当厳しいものでした。既得権の二つ目が企業、産業界です。そして三つ目が大手メディアの既得権でした。官邸の記者会見をすべてのメディアに公平に開くべきだと、私は就任した当日からずっと指示してきました。ところが大手メディアの猛反発に遭って、やっと会見を開くことができたのは半年が過ぎた3月、そして在任中もたったの二回だけのフルオープンの会見となりました。私は、いまでも大手メディアから叩かれ続けていますが、これも記者クラブの既得権に触れたことが原因かもしれません。 

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オフレコメモ 海洋放射能汚染前夜 政府の本音

2012-11-20 18:00 
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けさ、久しぶりに築地市場を訪れた。旧知の仲買いに話を聞くと次のように返ってきた。「全体の5分の一くらいは店を閉めたんじゃないか。都の補償対応もまったく進まんし、もううちも限界だよ」ようやく築地にも外国人観光客(西洋人)の姿が戻ってきたようだ。それでもまだ3・11前と比べたら少ない。放射能事故による日本経済への影響は計り知れない。それは世界でも有数のブランド力を持っていた日本産海産物の輸出などの経済的打撃をみれば明らかだ。東京電力福島第一原発の放射能事故は、福島県のみならず、東京、いや日本の台所である築地にも決定的な一撃を食らわした。海洋リークによる地球規模の生態系破壊と日本への不信感はいまだに拭えない。少なくともあの4月4日深夜、政府の意図的な約1万1500トンの放射性汚染水の放出だけでもなければ、海外政府からはもっと違った目で見られていただろう。なぜ、日本政府(菅内閣)はあの日、犯罪的行為を決断してしまったのか。故・日隅一雄さんらと追及したあの夜を振り返りながら、私は、40万メモリークの中のひとつを公開する。 

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「週刊朝日」の連載中止は、雑誌の自己否定 「夜のズバッ!とマスコミ検証!」全文書き起こし(後半)

2012-11-20 11:00 
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メディア界に激震をもたらした『週刊朝日』問題。それからおよそ2週間経った2012年10月30日、元ジャーナリストの上杉隆の番組「夜のズバッ!とマスコミ検証!」が、niconicoで生放送されました。ブロマガ「上杉隆の東京脱力チャンネル」と連動する番組としては第3回目。キャスターに花音(かのん)さん、ゲストに政治ジャーナリストの藤本順一さんとノンフィクション作家の森功(もり・いさお)さんを迎えました。
今回のテーマは、大阪市の橋下徹市長の出自などを報じた『週刊朝日』(朝日新聞出版・10月26日号)の連載記事について。この記事をめぐっては、橋下市長が出版元の朝日新聞出版だけではなく、親会社の朝日新聞社を痛烈に批判。朝日新聞出版は謝罪と編集長の更迭、さらに連載中止に追い込まれました。
番組後半の有料放送部分では、橋下市長が朝日新聞の取材拒否した手法について上杉が意見を述べました。「公人としてちょっとフェアじゃないと私は思いますけど。関係ないところに圧力をかけるわけですから」とした上で、次のように指摘しました。
「(圧力をかけられる方が)僕は問題だと思うんですよね。やはりメディア機関であるんだったら、そういうのがあっても、本気でやったんだったら『ノー』と言うぐらいの気概がないといけない」
さらに上杉は、「簡単に(連載を)取り下げるということは、雑誌自体が否定されたというか、自己否定したんじゃないか」と指摘しました。「上杉隆の東京脱力チャンネル」に加入すると、放送後半の全文書き起こしが読めます。

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【ニュースの見方】誤報の本質 BBCとNHK

2012-11-19 08:00 
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※ はじめに11月15日、私(代理人・永田町総合法律事務所)はNHNJAPAN(旧ライブドア)、アゴラ研究所、池田信夫氏の3者を名誉棄損で東京地方裁判所に提訴した。今後の経過などについては、これまでと同様の方針でHPなどに掲載する予定だ。双方の準備書面などが整い次第、その内容をお伝えしようと思う。親愛なるメルマガ読者の皆さんには、いましばらくの猶予をお許しいただきたい。さて、今後、当メルマガは【時事】(ニュースの読み方、ニュース解説)、【政治】(選挙情報、政局含む)、【メディア】(ジャーナリズム、記者クラブ)、【40万メモリーク】、【エッセー】、【日記】、【速報】など大まかな項目ごとに届けていく予定だ(たぶん重複もある)。ということで、本日は【時事】、次の「ニュース解説」を行おうと思う。                ※「BBC誤報問題」、なぜ、このニュースが世界中で大きな話題として扱われて、英国のメディアを揺るがす大事件となっているのか。はじめに答えを述べれば、実は、BBCが大きな誤報をしたということ自体がこの問題の本質ではない。そもそも、BBCは一年にいくつもの誤報を出しているし、今回もその誤報そのもの、それ自体を問題しているわけではないのだ。では、何が問題となっているのか? それは今回のBBCの報道には、世界のジャーナリズム(メディア)の原則(ルール)から著しく逸脱する行為があったからに他ならないからだ(除く日本)。さて、それは何か。若干勿体ぶりながら、BBCと同じ業態の公共放送であるNHKのニュースを引用しながら、解説を加えてみよう(〈  〉は引用)。 

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キノコ鍋

2012-11-15 08:00 
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昨夜、久しぶりに恩人のひとりである雑誌編集長に会ってご馳走になった。約一年ぶりくらいだろうか、昨今の私へのバッシングを見かねて「あまりな言われようなので心配になって」と中華キノコ鍋に誘ってくれたのだ。〈年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず――〉そうは言うものの、変わらぬ人情というものもあるものだ。「嘘」、「捏造」、「盗用」とこの半年間、ネットの世界を中心に、確かに私は好きなように言われ続けてきた。そのほとんどは事実に基づかない誹謗中傷の類だったが、放置方針のもと、私は10月まで一切反応しないでいた。それにしても、事実を指摘していたにもかかわらず、肝心のその点は無視され、「嘘」「捏造」というレッテル貼りだけが独り歩きする日本の言論空間の単純さにはただただ驚くばかりだ。 

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40万メモリーク再開 海洋汚染スピン オフレコメモ

2012-11-14 08:00 
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(※ 40万メモの公開を再開する。すでにその多くは週刊文春、週刊SPA!、週刊金曜日、週刊プレイボーイ、DAYSJAPANなどの信頼できる編集者(記者)に分散して渡してあるが、上杉事務所での作業も進捗がみられたため、チェックの終えたモノから順次公開していくことにした)とくに隠したい情報のある場合、それよりも相対的に軽微な情報を敢えて流すことによって、メディアや記者たちの目を逸らす単純な手法である。英米の政治シーンでは基本中の基本であるこうしたスピンだが、実は2000年代以降、この種の手法はなかなか通用しづらくなっている。鼻が利き、疑い深いジャーナリストたちがこうした単純なスピンを容易に見破ってしまうからだ。ところが、日本ではいとも簡単に記者たちの目を欺くものとして使われている。記者クラブの記者たちはスピンに対して無防備なのだ。日本政府が東京電力福島第一原発の放射性汚染水の海洋リークを始めたのは2011年4月4日のことだった。周辺諸国への通告もファックス一枚という慌てぶり。その陰でこの簡単なスピンが行われていた。 

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作家とジャーナリストの線引きは? 「夜のズバッ!とマスコミ検証!」全文書き起こし(前半)

2012-11-13 15:00 
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メディア界に激震をもたらした『週刊朝日』問題。それからおよそ2週間経った2012年10月30日、元ジャーナリストの上杉隆の番組「夜のズバッ!とマスコミ検証!」が、niconicoで生放送されました。ブロマガ「上杉隆の東京脱力チャンネル」と連動する番組としては第3回目。キャスターに花音(かのん)さん、ゲストに政治ジャーナリストの藤本順一さんとノンフィクション作家の森功(もり・いさお)さんを迎えました。
今回のテーマは、大阪市の橋下徹市長の出自などを報じた『週刊朝日』(朝日新聞出版・10月26日号)の連載記事について。この記事をめぐっては、橋下市長が出版元の朝日新聞出版だけではなく、親会社の朝日新聞社を痛烈に批判。朝日新聞出版は謝罪と編集長の更迭、さらに連載中止に追い込まれました。
20年以上も政治ジャーナリストの第一線で活躍してきた藤本さんは、番組前半で読者からは盲点になっている部分を指摘しました。それは、記事を書いたノンフィクション作家の佐野眞一さんが「今回の記事は『週刊朝日』との共同作品」と述べたコメントを出した点です。
「ジャーナリストが記事を書く場合、『自分の記事だ』という言い方しかしないんです。『作品』という言い方はしない。その辺に、ジャーナリストとして報道の記事を書くことと、佐野さんが作家として表現するということはフィールドが違うということです。ノンフィクション作家や作家が書くものは、ジャーナリストが書くものよりも、もう少し許容範囲を広く考えても良いんじゃないかという気はする」
このように藤本さんは語り、ノンフィクション作家とジャーナリストの違いを指摘しました。「上杉隆の東京脱力チャンネル」に加入すると、放送前半の全文書き起こしが読めます。

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小沢裁判「無罪確定」 リンチの首謀者は?

2012-11-13 08:00 
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(訴訟準備のため暫時休刊していました。お詫び申し上げます)小沢一郎衆議院議員へ東京高裁も無罪判決を下した。これで事実上、小沢さんの無罪が確定することになった。つくづく思う。3年前の2009年3月3日の公設秘書逮捕から始まった一連の「小沢バッシング」とは一体なんだったのか?私は、翌日の記者会見から小沢さんの取材を開始し、最終的には本も著わした(「暴走検察」(朝日新聞出版)。その中で、東京地検への疑義、テレビ・新聞など大手メディアが一方的に伝えるその「現象」に対して、「アンフェアだ」と訴え続けた。私が言い続けてきたのは、小沢さんの抱える「政治とカネ」の問題の是非ではない。彼に反論の機会を与えず(事実上)、結果として、ひとりの有力政治家を暗殺した日本社会に対して異を唱え続けたのだ。なかんずく、私が批判し続けてきたのはメディアだった。カレル・ヴァン・フォルフレン氏の指摘を待つまでもなく、記者クラブメディアは、今回の一連の「小沢リンチ」を実行してきた暗殺団の中核を担ってきた。きょう、私は心から嘆いている。あまりにアンフェアな彼らのやり口の被害者となった小沢さんの名誉と信頼はいったい誰が回復するというのか。もはや取り戻すことのできない政治家としての歩みについて、いったい誰が責任を取るのか。そしていま、メディアやそこに登場する識者たちは、この「社会的リンチ」を検察(行政)の問題だけに矮小化しようと躍起になっている。 

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恐るべきジャーナリスト 常岡浩介

2012-10-31 18:00 
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「では、メディア(言論界)でもっとも注目しているのはどなたですか?」ここ数年のジャーナリスト活動のほとんどの期間を、記者クラブ批判や言論空間の多様性の訴えに費やしてきたからだろうか、各地の講演などで最近こうした質問をよく受けるようになった。2、3年前ならばツイッターなどのSNSなどを使いこなす津田大介さんや記者会見のUstream中継を始めた畠山理仁さん、あるいはそうしたネット界の大先輩である小林弘人さんなどを挙げていた。だが、最近は、そうした日本のメディア環境の先駆者たちよりももっと根源的な姿勢を持つ人物に関心が移っている。端的にいえば、より古い友人である常岡浩介氏、彼の言論に対するひとつの姿勢だ。戦場ジャーナリストであり、アフガニスタンやパキスタン、あるいはチェチェンで繰り返し拘束、行方不明などになっている彼の言論のいったいどこに注目に値する部分があるというのか?端的にいえば、彼の発言内容そのものではなく、姿勢そのものに注目、いや脅威すら感じているのが正直なところだ。
 

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ブログイメージ
メディアカンパニーNO BORDER代表 上杉隆が政治からゴルフまで大手メディアが取り上げることのできないニュースを続々配信します。他メディアでは絶対に知りえないスクープも、権力からの圧力に屈することなく、真相をお伝えします。
著者
上杉隆
プロフィール
株式会社NO BORDER 代表取締役。公益社団法人自由報道協会 理事長。元ジャーナリスト。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局・衆議院公設秘書・「ニューヨークタイムズ」東京支局取材記者などを経て、フリージャーナリストに。政治・メディア・ゴルフなどをテーマに活躍中。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『ジャーナリズム崩壊』 『ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』 『続・上杉隆の40字で答えなさい』などがある。
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