浜岡原発:燃料棒のひび公表せず…放射能漏れ事故で中部電
毎日新聞 2012年11月19日 13時26分
中部電力は19日、浜岡原発1号機(沸騰水型軽水炉、静岡県御前崎市)で1994年に発生した燃料集合体1体からの放射能漏れ事故をめぐり、燃料棒の小さな穴が原因と説明していたが、その後、幅約0.5ミリのひびに拡大していたことを明らかにした。ひび割れは95年4月に確認したが、公表していなかった。
中部電は「機会を逸してしまった。申し訳ない」と謝罪。事故による外部への放射能による影響はなかったとしている。
中部電は同日、1号機の廃炉作業のため、来年3月までにこの燃料集合体を5号機へ移送する計画を県や報道機関に説明した際、明らかにした。(共同)