減反政策などで米の生産調整をやっておきながら、安価で質の悪い米を輸入したり何...

hakasegoukunさん

米粉パンのもちもち感は美味しいですよね。
小麦粉で出来ているパンとはまた違った美味しさがあります。
米粉を使った製品には、他にも、米粉麺や和菓子、クッキーやケーキ、餃子・シュウマイの皮、ピザの生地、アイスクリームなど、広く使われていますが、小麦粉を使った製品に比べると、その需要は低くなっています。
需要が低くなる要素とは…。これには、米粉と小麦粉の基本的な性質の違いがあるからです。
米粉パンを一例に挙げると、米は麦に比べてグルテン（蛋白質）の含有量が少なく、米だけでは小麦粉のようなふっくらとしたパンは作れません。これを解消するためには、別途、小麦グルテン等を追加するなどの手を加えなければなりません。
（小麦粉を使用するよりも、製造時に手間が掛かるというデメリットが生じます。）
しかし、米粉パンの美味しさは、小麦粉で作ったパンにはない素晴らしいものがあり、最近その人気も高くなっているようです。
では、何故、小麦粉の方が普及しているのか？
それは、米と小麦の価格差が大きいからです。
この価格差が、さらに縮まらないと、米粉がもっと一般的に普及することは難しいと思われます。
ただ、近年、『バイオ燃料』等に小麦を使ったり、世界的な気候の変動によって小麦の生産地での収穫量が減少するなどのようなことが起こり、小麦の価格が大きく上昇する傾向にあります。
そこで、国は、米粉の増産支援に乗り出し、2009年4月に『米穀の新用途への利用の促進に関する法律』を制定し、全国に普及を促進するように働きかけています。
これからは、米粉を使った製品が、ますます増えて一般化してくることが期待されています。
もっと米粉を使った製品が普及して行くためには、やはり米粉が安価で買いやすい製品になることが必要なのかもしれません。