武雄市の公立図書館民営化という新しい試み

佐賀県に武雄という小さい市があるのだが、人口5万人くらいのと所なのだが、ここが全国でものすごい注目を集めている。

それは樋渡という若い市長が、色んなアイディアを出していて、その1つが公立図書館を指定管理者といった形で運営を民間に委託しようとしているのである。これは実は全国の公立図書館で初めての試みなのだが、その委託先が評判が良いとは言い切れないが、CCC、TSUTAYAに運営を委託するとしている。これが多くの公立図書館のプライドを傷つけた。図書館というのは誰がどの本を借りたかという情報を蓄積するから、そんなのを民間の事業社に委託するのはとんでもないという話になった。

しかし、来年の4月1日にはサービスが始まるが、年間の運営費はもちろんマイナスになる上、開館時間が夜の9時までに延びる。この公立図書館の中にスターバックスが入ることになっており、武雄市民に聞くとこれが1番嬉しいというような話だったが、運営が民間になり、開館時間が長くなって、スターバックスが出来て、スターバックスでコーヒー飲むついでに本でも借りるか、で良いのである。

例えば司書の方はどうなるのか、という話は当然でるが、司書の方が今までちゃんとしたリファレンスをやっていたかというと本の貸出のハンコを押したりだとか、そんな作業ばかりだったので、むしろしっかりとした司書の方をリファレンス専用に置くのだという話である。

地方からこういう話が出てきて、それが注目を集めていて、市民の支持も得ている。樋渡さんは市民病院をどうするかという件で一度リコールを受けているのにも関わらず、色んな新しい事をやってきていて、それが市民の支持も受けて全国的に注目を集めているので、こういう所から国と地方の関係を見なおそうというマクロの話に繋がって行ったら良いなと思っている。