サンフレッチェ広島　Ｊ１初優勝　地元サポーター歓喜

　■「本当にうれしい」　「広島盛り上がる」

　Ｊ１リーグ第３３節で２４日、セレッソ大阪に勝って初のリーグ年間優勝を決めたサンフレッチェ広島。リーグ、クラブともに２０周年の節目の年での悲願達成に、サポーターらで満員となった広島ビッグアーチ（広島市安佐南区）は歓喜に包まれた。

　「絶対優勝だ」。頂点がかかる大一番に、スタジアムには開門前から大勢のサポーターが行列を作った。入場券はすでに完売。広島県廿日市市の大学２年、立石真也さん（２０）は「Ｊ２に降格したときもずっと応援していた。佐藤選手の得点で優勝してほしい」と待ちきれない様子で話していた。

　試合はサンフレッチェのゴールラッシュ。高萩のミドルシュートで先制すると、青山や佐藤が次々と得点し、３−０で前半を折り返す。後半も石川が追加点を挙げ、４−１とセレッソを圧倒した。試合終了後にベガルタ仙台の敗戦が伝わり、場内に優勝決定が放送されると、観客席からは大歓声が沸き上がった。

　クラブ発足当初からのサポーターという広島市安芸区の会社員、梶谷拓司さん（３６）は「選手の意気込みが伝わってきた。本当にうれしい」。県サッカー協会の小城得達会長（６９）は「選手を褒めてあげてほしい。広島のスポーツ全体が盛り上がる」と笑顔を見せていた。