3ゴールに絡んだ石川&清水、新生・広島を象徴する両翼に寿人も賛辞
ゲキサカ 11月25日(日)3時36分配信
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写真: Kaoru WATANABE (ゲキサカ) |
[11.24 J1第33節 広島4-1C大阪 広島ビ]
“新生サンフレッチェ”の象徴とも言える両翼がピッチを駆け回った。いまや左MFのレギュラーポジションをつかんだ清水航平と、出場停止のMFミキッチに代わって5試合ぶりに先発した右MFの石川大徳。今季、一気に出場機会を増やした2人のサイドアタッカーがサンフレッチェ広島の新たな武器となり、3ゴールに絡んだ。
前半20分の2点目のシーンは、まさにその真骨頂だった。FW佐藤寿人のポストプレーから左サイドでボールを持った清水が逆サイドへ速い弾道のクロスを送ると、猛然と走り込んだ石川が体を投げ出しながらヘディングで折り返す。これをMF青山敏弘が右足ダイレクトで蹴り込んだ。
清水が「ピッチに入る前に『お互いにきついけど、どっちかがクロスを上げたときはファーサイドに入ろう』と話していた。難しいボールだったけど、ヘディングでうまく落としてくれた」と言えば、石川も「無我夢中だったけど、中(に青山がいるの)は見えていた。あんなにいいボールを戻せるとは思わなかった」と自画自賛。これにはエースの寿人も「今年一番成長した2人がいい仕事をしてくれた。あのゴールに成長を感じた」と賛辞を惜しまなかった。
前半40分にはMF高萩洋次郎のスルーパスに反応した清水がPA内でMF山口螢に倒され、PKを獲得。山口を一発退場に追い込むと、佐藤がPKを決めて3−0と突き放した。「難しい判定だったけど、あそこで走れたことがああいう結果になった。あそこで走り勝つことが大事。そういう意味では僕もノリくん(石川)もよかった」と胸を張った。
さらに3−0で迎えた後半5分、高萩のスルーパスに抜け出した石川が豪快に右足を振り抜き、ダメ押しゴールを叩き込んだ。プロ3年目で待望の公式戦初ゴール。それを優勝決定試合で決め、「最高の気分です」と笑みが広がった。予感はあった。「点を取る夢を見たんです」。大浴場で流通経済大の後輩でもあるGK増田卓也と一緒になったときにそのことを告げていた。それでも「正夢になりました」と自分でも驚く一発だった。
22日には広島市在住のタレント、猪野栞(22)との入籍を発表した清水。「今年が一番充実していました」。結婚とタイトル。幸せの連続に「結婚する前から奥さんの支えはたくさんあった。いい1年だったと思うし、奥さんに感謝します」と照れ笑いを浮かべていた。
最終更新:11月25日(日)3時36分
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