広島・森保監督、最後まで折れず1年目V
サンケイスポーツ 11月25日(日)7時51分配信
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就任1年目で広島を初優勝に導いた森保監督は、選手たちの手で7度宙を舞った(撮影・山田喜貴)(写真:サンケイスポーツ) |
J1第33節(24日、広島4−1C大阪、広島ビ)広島がC大阪に4−1で勝利。2位仙台が新潟に0−1で敗れたためにリーグ初制覇が決まった。今季就任した森保一監督(44)は、歓喜の胴上げで7度宙に舞った。広島は12月6日開幕のトヨタ・クラブW杯に開催国代表として出場する。仙台は初優勝こそ逃したものの2位が確定。初のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を手にした。14位のC大阪、15位神戸、16位G大阪、17位新潟の4チームは、最終節に残留を懸けることになった。
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ホームでは1994年以来となる3万超のサポーターの前で、ドーハの悲劇を知る男が7度宙に舞った。クラブ創設20年。Jリーグ発足時の加盟10チームで最も遅い3大タイトル(リーグ、天皇杯、ナビスコ杯)奪取に、声が震えた。
「言葉にならないうれしさです。広島で日本一になりたいと思っていたが、就任1年目での優勝は想像していなかった」
94年に前期を制したときのメンバーだ。しかし、チャンピオンシップでV川崎(現東京V)に連敗した。今季、クラブ初の生え抜き監督として就任すると、選手としては果たせなかった年間優勝を手にした。監督初経験の指揮官がリーグを制したのは97年の磐田・桑原監督代行以来、4人目。日本人の元Jリーガー指揮官としては、初のJ1制覇だ。
「選手の時に一緒にプレーした人もいる。いきなり上から目線では伝わらない。選手との垣根をなくしてやってきた」
ペトロビッチ前監督の攻撃サッカーを継承。FW李忠成ら退団した戦力の穴を、「Jリーグで一番多い」という練習で補い、開幕から1度も連敗を喫しなかった。
自室に数十冊のノートがある。87年に前身のマツダに入団した当時の今西監督に命じられ、現在も書き続ける練習日記だ。就任時に、すべて読み返した。
93年10月、米国W杯アジア最終予選でロスタイムに同点弾を浴びた「ドーハの悲劇」。語り継がれる歴史のピッチに森保もいた。三浦知良(J2横浜FC)はまだ現役だが、監督としては“ドーハ組”で初の栄冠を勝ち取った。
トヨタ・クラブW杯(12月6日開幕)の出場権も得た。「幸せな舞台。伸び伸びとサンフレッチェらしいサッカーがしたい」。若き指揮官の下、世界を脅かす。
最終更新:11月25日(日)8時43分
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