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学校公開週間
アメリカと日本では、どちらが学校行事は多いでしょう?私の印象では、アメリカは自らボランティアに手を挙げれば際限なく仕事があるけれど、日本ではこちらの意思とは関係なく、保護者が参加する学校行事がやたらと多いという印象があります。うちの子供たちが通う区立小学校では、一学期だけでも、保護者会が二回、個人面談、運動会、自転車講習会、給食試食会、地域避難訓練、こども祭りのお手伝いなどなど、学校に出向く機会がたくさんありました。さらに、学校公開週間がありました。昔は授業参観と言えば、土曜日に一日あるくらいでしたよね。でも昨今は、一週間の期間中に好きな授業を参観することができるので、子供からの「この授業を見に来てね」というリクエストに応えようとすると、何度も学校に足を運ぶことになります。さて、学校公開中に決まって行われる授業の一つに外国語の授業があります。我が校では、四年生までは、英語は「わくわく」という総合学習科目の一つとして、一学期中に一回だけ行われます。その授業内容は帰国子女には苦痛な程、EASYでBORINGなものです。今回の三年生のテーマは、I like soccer / baseball / basketball / swimming. など自分の好きな事を言えるようにする、そして四年生は、It’s sunny/cloudy/windy/rainy. といった天気を覚えるという、笑ってしまう内容でした。絵を見せながら覚えさせ、フルーツバスケットをしてゲームの中で単語を定着させるという授業でしたが、子供達はゲームが楽しいこともあり、大いに盛り上がっていました。内容的には、「そんなに簡単な事をやるの!」とびっくりしましたが、「英語って楽しい!」と思わせる事には成功していると感じた授業でした。実際に、外国語の授業は、子供にとっても保護者にとっても「学校公開中に一番楽しかった授業」のトップ3にいつも決まって入るそうです。 (Nancy)
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少人数クラス
最近では公立の小学校でもこんな試みがあるのか、と驚いた事の一つに算数の少人数制授業があります。「じっくり」「しっかり」「がっちり」の三つのコースに分かれて、それぞれが二十人前後で授業を受けます。二十人と聞くと、アメリカの現地校と同じようなクラスの人数ですが、日本では普段のクラスが三十人編成なので、少人数という事になります。一ヵ月半に一回の割合で、新しい単元に入る前に「準備テストを元にお子さんと相談してコースを決めてください」というプリントが配られます。このように、どのコースにするかを決めるのは学校側ではなく、つまりは能力別に分けられるという種類のものではなく、本人の希望によるものです。どのコースでも習う事は同じで、あくまでも、同じテーマを違う指導法で教えるという分け方です。わからない子に懇切丁寧にゆっくりと教えてくれるじっくりコース。わかる子にはチャレンジ問題に取り組ませてくれるがっちりコース。という具合です。わかる子にはどんどん新しい課題を与え、先に進ませてくれるというアメリカ方式とは違います。アメリカでは、昔ほど「飛び級」はなくなったそうですが、スカースデールのミドルスクールでは、数学が得意な生徒はバスに乗ってハイスクールまで行き、高校生に混じって授業を受けるという話を聞いたことがあります。そしてその多くがインド人と日本人だとも。日本では、学校内でそういう「飛び級」に近いことはしませんが、公文式の教室では、本来の学年より何学年も先の勉強をしている子がいたり、塾通いをする子供は学校では六年生になっても勉強しないような内容を学んでいるわけで、学校で飛び級がなくても、「格差」は広がっているのが現状のようです。加熱する一方の中学受験、「うけさせるべきか、うけさせないべきか、それが問題だ!」と悩む人が私の周りにも増えてきた今日この頃です。 (Nancy)
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ヤゴ飼育日記
学校のプール開き目前のある日、プール掃除の前に水中に潜む虫たちを助ける行事が毎年行われるという。メインはヤゴで、名づけてヤゴ救出大作戦。四年生の虫好きな男子は大喜びで、超をつけたいくらいに汚いプールの中に入り、網でヤゴや赤虫、アメンボを何匹も救ったそうな。ペットボトルに一人二匹ずつ、ヤゴをもらって、持ち帰りたい子だけ家に持ち帰ってきた。こうして我が家にヤゴがやってきた。ヤゴがとんぼの子供であるという事を、男の子のママになってから子供に教えられて知った私である。当然、心中は、「何でもって帰ってくるのよ!」だが、仕方がない。学校のプロジェクトの一環なのだから。えさは生きた「糸ミミズ」だという。早速熱帯魚ショップへ向かい、目にした糸ミミズに一瞬気が遠くなりそうになる。EWWW! しばらくは、もずくは口にできそうにない。ヤゴは水中にいるが、トンボは当然空を飛ぶ。いつ、トンボになるの?気になって仕方がない。とうとうある晩、家中にとんぼが飛んでいる夢をみた。ある朝、ふと気が付くと、いつもとヤゴの色が違う。どうやら脱皮したてのようだ。その体はなまなましくて、いつもよりさらに気持ち悪い。それでも頑張って毎日糸ミミズを与え、水を交換する。「学校のヤゴがトンボになったよ!」と聞き、悪夢がよみがえる。いつなるの?どうなるの?そしてある朝、トイレの網戸に何かがとまっているのを見つけてハッとする。とんぼだ!「やったぁ!とんぼになったよ!」ちょっと興奮気味に子供を起こす。とんぼを指に挟んで写真をとる子供の顔を想像しながら、カメラを取りに走る。トイレに戻ると、トンボがいない!子供に聞くと、「逃がしたよ」と冷静な返事。執着なさ過ぎでしょ~。結局私が一番愛着があったんじゃん。写真取ろうと思ってたのにぃと文句を言うと、「秋になったら戻ってくるらしいよ」と慰めの言葉。こうしてうちのヤゴちゃんは飛び立っていったのでした。(Nancy)
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英検合格
拝啓 ブレンダン先生、静子先生
この度、我が家の兄の方が英検二級に、弟の方が三級に合格しました!これも偏に米国滞在中の先生方のご指導の賜物だと心より感謝申し上げております。二年間という短い滞在期間だったにもかかわらず、このように英検に合格できているのは、先生方が文法の基礎をしっかりとご教授くださったお蔭だと思います。更に、めんどくさがらずに英英辞書を引く事や、新しい単語をきちんとノートに書く事など、ご指導の中で彼らが身につけた勉強法もその後の英語の勉強にとても役立っています。帰国後、日本語どっぷりの環境の中で子供の英語力を保持していく事は至難の業です。日本にいながら、彼らに英語を勉強するINCENTIVEやMOTIVATIONをキープさせるのは、とても難しい事です。そんな中で、大切なのは、子供達自身が「英語を忘れたくない」と思う気持ちをキープする事だと思います。アメリカのお友達と次に会った時に話せるようにとか、もう少し大きくなってから英語の勉強で苦労しなくていいように等、将来を見すえた理由付けも効きますが、英検もモチベーションを維持するには一つの有益なツールだと思います。明らかにヒアリングで点数を稼いでいる感はいなめませんが、本人達にとっては、英検の合格は大きな自信となっています。自分達よりもずっと年上の中に混じって受験し、合格してしまうというのは、気分がいいものみたいです。さらに、帰国子女からするとヒアリング問題の選択肢などは、「え~ありえない!」と笑ってしまう面白さのようです。そちらで、小学生や中学生で英検一級に合格している子がいる事を知り、驚きましたが、帰国してみると、日本の英語教育のレベルに比べて、帰国子女の英語力は比べ物にならない程レベルが高い事を実感します。息子達はそれぞれ、次の級はかなりチャレンジングではありますが、頑張って上を狙っていくつもりのようです!取り急ぎ御礼とご報告まで。 敬具 Nancy
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Every now and then EJ’s staff is fortunate enough to be visited by students with whom they had worked in the past. It is always great fun to see how much they have grown – not only in height, but scholastically! This past week was extra special as one of Brendan’s students, Kei Komuro, visited the school for the first time since returning to Japan over one year ago. Kei had been an excellent student in the past, but he packed his English language skills for the return trip and passed Eiken level 1! Students all over Japan are preparing for the return to school in April. Kei will be entering middle school and seems ready to continue and build upon his already impressive success. Good luck, Kei and please visit again soon!
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仕分け作業
日本では「事業仕分け」が話題ですが、最近我が家でも大々的な「玩具仕分け」が行われました。年々増えるのに、なかなか処分できないのが玩具です。せまい日本のマンションの子供部屋に、いかに効率よく玩具を収納するか?!これは大きなテーマなのであります。そんなわけで、暇を持て余していたある休日の午後、子供部屋の玩具を整理する事にしました。三つのプラボックスに漠然としまってある玩具たちを、ボードゲーム箱、レゴ箱、その他の玩具ってな具合に仕分けすることにしました。そして、あちこちに散らばっていたレゴをきちんとレゴ箱に片付けるように子供たちに言いつけました。「ママ、空き箱とかお菓子の缶とかある?」と聞いてくるので、「おっ、今日はやる気があるじゃん」と思って箱を持っていくと、じゅうたんがレゴで埋め尽くされているではありませんか?レゴのピースをすべて色分けしようというのが、いつの間にやら彼らのミッションとなっていたのです。しかも、色だけでなく、シリーズ物もそれぞれに分けてしまおうとしていました。さらに笑っちゃうのが、レゴの小さい人形も、「帽子」「顔」「上半身」「下半身」といちいち分けて箱に入れているのです。でも、普通ならレゴで遊び出す所を、その日ばかりは真剣に打ち込んで、すごい集中力だと感心しました。そうして完成した色別の箱たちを見て、二人はとっても満足げ。この熱意が勉強に向けられる日が来るのかしらっなんて思う母でした。そうしたら、昨日、学期末でドッサリ持って帰ってきたテストやプリントを、言われなくても科目ごとにきちんと仕分けし始めたんです。レゴの仕分けがよほど気持ちよかったのでしょうか。子供のする事って全部繋がっているんですね。 Nancy |
頑張れニッポン!
バンクーバーオリンピック、終っちゃいましたねぇ。NY滞在中に観戦した北京オリンピックは、さほど盛り上がれなかったのに、やはり自国で応援すると、気持ちの入り方が違います。テレビ局各局は、旬のアナウンサーを現地に送り込み、それぞれにキャッチーなテーマソングを流し、人気のタレントがキャスターを努める特番を連日放映し、オリンピック一色!そしてなんといっても面白いのは昼間のワイドショー!自分ではそれほどワイドショー好きではないと思っていたのに、いつの間にか「おばちゃん」になっているのか、ついついオリンピックねたに釘付けに。アメリカではオリンピックはそれほど国民がフィーバー(これまたおばちゃんチックな言葉!?)するイベントではない上、外国人である日本人選手の活躍は思うようにフォローできませんよね。でも日本にいると、ワイドショーでは、競技の前にはメダル候補の選手の特集を組み、その競技についても丁寧に解説してくれて、「メダル間違いなし!」みたいな報道をするので、いやがおうにも応援に熱が入ります。終ってみると、「まだまだ世界の壁は高かった!」なんていうケースが多かったんですけどね。ワイドショーネタとしては、スノーボードハーフパイプの国母選手の「腰パン騒動」がかなりの賛否両論をよんでいました。最初は批判的な意見が多かったワイドショーも、競技が近づくと、メダルを取った場合に急に手のひらを返した報道をすわけにいかないからか、病気の友人を助ける国母選手の優しい一面なんかを特集していました。さて、今回もいろんな選手のいろんな思いが、観ている私達に感動を与えてくれましたね。私はスキージャンプの葛西選手が大ジャンプを飛んだ後に、「すごかったですね!」という記者の言葉を受けて、自分の飛びを「すごかったね!」と嬉しそうに言った時の笑顔が一番印象に残っています。37歳のエースに感動するのは、やっぱ「おばちゃん」の証拠かも! Nancy
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新年あけましておめでとうございます。今年も皆さんにとって素敵な一年になりますように! 皆さんどのように冬休みを過ごされましたか?私は、久しぶりの日本のお正月を主人の実家で過ごしてきました。といっても、義理の母は料理の先生なので、私は嫁でありながら全く台所に立たなくてよく、美味しいご馳走の上膳据膳なので、(さすがに皿洗いはしますが・・)私にとってはいたって気楽な嫁ぎ先への里帰りです。さて、写真は主人の実家のお正月のお飾り、蓬莱飾りです。門松が家の門の前、鏡餅が玄関に飾るのに対し、もともと床の間に飾っていたのが蓬莱飾りだそうです。義理の母は大きな御餅の鏡餅を用意するのが面倒で、いつの頃からか、お餅の代りにお米でできる、この蓬莱飾りを玄関に飾るようになったとの事です。本来は、三宝の上に白米、伊勢海老、のしあわび、かち栗、くし柿、だいだいなどを飾り、白米にごまめや黒豆を混ぜたりもするそうです。母の蓬莱飾はいたってシンプルで、白米と松とせんりょうで作ってあります。これなら、アメリカでもできそうでしょ!三宝がなかったら、和風のお盆で代用し、お習字用の紙でもひいて、その上にお米を山状に載せて、造花の松竹梅でもさせば、それなりに立派なお正月飾りの出来上がりです。ところで、正月早々から会社や学校がすぐに始まるアメリカでは正月ボケはなさそうですが、心身ともにのんびり過ごしてしまう日本のお正月の後は、大人も子供も普段の生活に戻るのに苦労します。冬休みの間、まったく英語から離れていた我が息子、久しぶりにジャーナルをかいたら、SNOWと書くところを、「Sのう」って書いちゃったって、自分で大笑いしてました!ま、彼の場合、年中正月ボケみたいなもんですけどね(^^;)
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イベントの秋
日本の秋は学校行事のオンパレードです。学校公開、遠足、個人面談、運動会に学芸会とひっきりなしにイベントが続きます。アメリカでも新学期、ハロウィーン、サンクスギビングと続きますが、どっちが忙しいでしょう?さて、日本で面倒なのは、なんといってもお弁当です。運動会では家族全員のお弁当を作らなくてはなりません。普段の給食というシステムがいかに素晴らしいものであるかを認識します。思えば、アメリカではいい加減なお弁当しか作ってなかったので、久しぶりの「日本のお弁
当」作りはちょっと緊張します。さらにイベントは天候に左右されるので、朝からドンより曇っているのに微妙に雨は降っていない、ってな具合だと、果たしてお弁当作りを始めるべきかどうかの判断が難しいのです。連絡が無いから、とりあえず揚げ物を揚げ始めると、その瞬間に電話がなって、「今日は中止」という連絡網が回ってくるなーんて事も。(日本では電話連絡網が健在です。でも知らされるのは電話番号のみで、同級生の住所を知る術は無し)ところで、うちの学校の運動会のスローガンは「最後まで 諦めずに 頑張ろう」、そして学芸会は「みんなが主役 絆でつくろう 学芸会」でした。なんとも日本っぽいでしょ。ちなみに、運動会の前に「スローガンという言葉の意味がわかる人?」と先生が聞いた時に、堂々と手を挙げて「ゆっくりした鉄砲」と答えた我が息子!ざんねーん、スローガン、スローなガンとは、ちと違う(^O^) Nancy |
EJ Learning開校、
おめでとうございます!アメリカ駐在中はBrendan先生に息子がお世話になっていましたが、先日日本へ帰国となりました。私はいわゆる「あちら族」、子供達は「帰国子女」としての人生を歩み始め、「日本ってやっぱりいいなぁー」と「アメリカの方がよかったなぁ」を順繰りにつぶやく毎日です。この度、私達の帰国後の奮闘記をご紹介させていただく事になりましたので、どうぞ、よろしくお願いいたします!Nancyさて、初回は、「ダンボールの山の巻」です。航空便の荷物だけでシンプルライフを楽しんでいるある日、船便が忘れた頃にやってきます。「この箱どこにおきます?」に「ここでいいです」を繰り返した結果、ダンボールの山のできあがり!
なにせPlayroom,Attic,Basementの三部屋が消滅し、その他の部屋の面積も収納スペースも減少したのですから、行き先の無い箱がたくさん出てしまうのです。「こんな事なら、あれもこれもアメリカで処分してくればよかったぁー!!」日本では、引越屋さんは処分品を引き取ってくれないし、中古品は人に譲りにくいし、ムービングセールなんてできないし、、、。皆さんもお引越の際には、その事を忘れずに!という事で、いらんものは、アメリカでうろー
(^O^)
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