ロッテ、4年連続1位 -野球じゃないです。-
テーマ:企業・財務・投資日経BPコンサルティングは企業が経営理念やモットーを表す際に使う決まり文句が消費者にどれだけ浸透しているか、どう思われているかを調べた「コーポレート・メッセージ調査2005」をまとめました。メッセージを示して企業の名前を答えてもらう「想起率」ランキングでは、ロッテの「お口の恋人」が4年連続の1位と強さを見せました。
6位の日本マクドナルドホールディングス「i'm lovin' it」はテレビCMの浸透で昨年の16位から順位を上げています。
「お口の恋人、ロッテ」
もう何十年になるのでしょうか。
子供の頃からテレビの提供案内でイヤというほど聴かされたフレーズ。
さすがに浸透しています。
1位でいるのもうなずけます。
しかしこのほかはどうでしょう。
いちおう記者は全部わかりましたが、「i'm lovin' it」や「Inspire the Next」などがはたして全国の半数以上の消費者に浸透しているのでしょうか。
なんとなく疑問ですが、その謎を解くカギはすぐに解けました。
「調査は同社がインターネットを使って7月に実施。約1万6千件の有効回答を得た」
詳細を掲載している日経MJ(流通新聞)によりますと、「回答者平均年齢は41.4歳で男性比率が65%、職業は会社員が55.7%、専業主婦13.9%など」と、男女比を除けばそれほど極端な偏りはないように思えますが、共通していえるのはみなネット利用者ということです。
それもただネットを利用しているだけでなく、少なくとも何らかの懸賞やポイントなどを目当てにアンケートに答える程度にはネットをよく利用する層、ということになると思います。
これがどのように調査結果に作用するかわかりませんが、おそらくは比較的情報摂取量の多いあるいは情報への感応度が高い人が多いのではないでしょうか。
したがって従来の調査方法と比べてメッセージへの認知度は高く出ているのではないかと想像しますが、どういう企業に対する関心が高いかなど、方向性に関してもなんらかの効果があるかもしれません。
最近はこの手のアンケート、コスト下げるためかネットによる調査が非常に多くなっているのですが、記者はネット調査の結果を「世間の認識」であるかのように新聞記事のベースにすることにやや違和感を感じております。
一般的にネット調査と従来型アンケートの結果と、どのような分野に違いが出やすいのか、どのような方向にバイアスがかかりやすいのかなどを調査・研究すれば面白いと思うのですが、どこかのメディア研究機関など、こういうことはやっていないものですかねえ。
ところで、なんでこれがランキングに入ってへんのや!?と思ったのが
「おはようからおやすみまでくらしをみつめるLION」。
ロッテ並みに子供の頃からきいてきたじゃねえかと思って調べてみたら、なんとこのコーポレートメッセージ、15年も昔の1991年に変更されていたんですね。
逆にいうと記者、15年もの間、きいたことのないはずのフレーズを忘れずに頭の中にきっちりしまっていたわけですよ、「LION」という企業と結びつけて。
いやあ、刷り込みって怖ろしい・・・。
ちなみにLIONのコーポレートメッセージはそのあと、「いつも暮らしの中に」「あしたに、あなたに」と変化して、昨年8月からこうなっております。
「おはようからおやすみまでくらしに夢をひろげるLION」。
・・・。
そういえば、きいたことあるかもね・・・。
ていうか、やっぱり記者みたいな人間が多くて新しいメッセージがなかなか浸透しないもんで、みんなに浸透している昔のやつをひっぱり出してきてちょこちょこっと変えてみた、ってことなんでしょうね・・・。
時代を超えるフレーズとはなんなのか、思わず考えずにはいられない記事でありました。
※表は日経新聞より。モザイク部分がわからない方は画像をクリック。
1 ■連投すみません
にっけいさん、週明けからお疲れ様です。
私は疲れていてさっきうたた寝を(^^ゞ
ライオン…フレーズが変わっているとは知らなかった。企業が思うほど視聴者は敏感ではないということでしょうか。
映画を見に行くとコーセー(でしたっけ)の広告、インパクトありましたが、今はやっているんでしょうか。