渡独後も激励 大分昇格支えた清武
2012年11月25日 11時15分
サッカーのJ1昇格プレーオフ決勝(23日、国立競技場)でJ2・6位の大分が同5位の千葉を1―0で破り、4季ぶりのJ1復帰を決めた。後半41分にFW林丈統(たけのり=32)が決勝点を挙げる劇的勝利。田坂和昭監督(41)が「苦しい中で選手がよく耐えて…よかった」と男泣きする“下克上昇格”となったが、ここまではまさにイバラの道だった。
深刻な財政難の大分はJリーグから融資を受けており、今季開幕時も3億円の借入金が未返済だったため、完済が来年度からの昇格条件とされた。危機的状況のなか、地元の行政、経済界、さらに最後の手段で県民にJ1昇格支援金として寄付まで募った。10月12日にようやく完済したが、昇格の権利を得るだけでも綱渡りだったのだ。
苦境の大分を陰で支えたのがかつて在籍した日本代表FW清武弘嗣(23=ニュルンベルク)だ。財政難が発覚した2009年末、当時C大阪から期限付き移籍中だったFW森島康仁(25)らの高額なレンタル料が未払いとなった。そこで大分はこれを相殺するため、清武ら数人の有望株を放出。故郷のJクラブに残りたかった清武には不本意な移籍だったが、移籍後も自分を育ててくれた大分を思う気持ちは変わらなかった。
ドイツに渡った今年も頻繁に連絡を入れて選手やスタッフを激励。主将のMF宮沢正史(34)は「たくさんの選手が連絡を取っている。いたくてもいられなかった清武のためにも、自分たちが頑張っている姿を見せようと」と打ち明けた。
清武も昇格が決定すると、すぐに公式ツイッターで「素晴らしい。諦めない気持ちね! いい刺激うけたー。おめでとうトリニータ! 感動をありがとう!」とつぶやいた。大分は清武のためにも1年でJ2に落ちるわけにはいかない。
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