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J2上位を快走!湘南・チョウ監督(5月9日)
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【サッカー】広島初V 次は世界でサンフレッチェ旋風だ2012年11月25日 紙面から
◇J1第33節 広島4−1C大阪20年目で悲願の初V−。首位広島が24日、ホームの広島広域公園陸上競技場でC大阪と対戦し、FW佐藤寿人(30)のゴールなどで4−1で大勝した。2位仙台が新潟に敗れたため、最終節を待たずに初のJ1優勝を決めた。広島は1994年に第1ステージ優勝を飾りながら年間Vは逃し、J2降格も2度経験。93年のJリーグ発足当初の10クラブでは年間タイトルを唯一手にしていなかったが、クラブOBの森保一監督(44)が就任した今季は開幕から1度も連敗することなく、9月15日に今季3度目の首位に立ってからはそのまま逃げ切って優勝。3万2724人の大観衆の前で森保監督が胴上げで宙を舞った。 歓喜の瞬間は、試合終了の笛が鳴り響いたその少し後に訪れた。およそ15秒ほどのタイムラグ。仙台が敗れたとの情報が選手たちに伝わると、喜びの輪がすぐにいくつもできあがった。 そんな中、FW佐藤はピッチに突っ伏し、しばらくの間、微動だにしなかった。「J2に落ちた(07年)こともあったりしたので、うれしさを通り越して、苦しかったときの思い出が浮かんできた」。感慨にしばし浸った後は仲間たちと歓喜のフィーバー。チームカラーである紫のタオルマフラーがスタンドで無数に打ち振られる中、森保監督とも熱い抱擁を交わした。 今季ゴール量産でチームをけん引したエースがこの試合でも、前半42分に勝利を早々と決定づけるチームの3点目をマークした。PKを確実に決め、自身にとっての今季22点目を挙げた。「きょうは息子(玲央人くん)の9歳の誕生日だったのでゴールでお祝いすることができた」と二重の意味を持つうれしい得点となった。 市原(現千葉)、C大阪、仙台と渡り歩き、05年に広島へと移籍してきた。そして広島在籍8年目にして、ついに頂点へとたどりついた。 「優勝だけしたいのであれば、強いチームに行けば良かった。でも、僕は広島で成長させてもらったし、チームを離れることはできなかった。この優勝で、苦しいときを支えてくれたサポーターにやっとひとつ大きなものを与えることができたと思う」と感無量の面持ち。「でも、僕自身はチームが強いとはまだ思っていない。今からがスタートだと考えているし、これからもしっかりと精進していきたい」と早くも気持ちを切り替えた。 J1で優勝しただけでは、まだ満足するには至らない。「(Jリーグ優勝で出場権を得た)クラブワールドカップでサンフレッチェ旋風を巻き起こせるように頑張りたい」と、次のターゲットを“世界”に定めた。 (関孝伸) PR情報
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