野口伸「無人トラクターで農業に革命」|夢の扉+

TBSテレビの「夢の扉+」に野口伸さんが登場しました。様々な問題を抱える現在の農業に革命を起こそうと無人のトラクターを開発したのは、北海道大学農学研究院教授の野口伸さん(50歳)です。無人トラクターは広大な農地を耕し種を撒き、肥料を与え収穫まで1台でやってのけます。日本の農業人口はここ10年間で3割減少し人手不足が深刻化しています。人手不足に強い農業を目指しているのが野口伸さん。その究極は無人農業です。無人トラクター開発は農林水産省からの委託事業として平成26年度の実用化を目指しています。

北海道で生まれた野口伸さんは2歳で山口県に移り住みました。高校卒業後の進路を決めるのにあたり、迷わず生まれ故郷に戻ることを決意。農業を研究を志し北海道大学へ進学しました。バイオエネルギーの研究をしていた30代の頃、広大な畑で早朝から夜暗くなるまで懸命に働き続ける一家の姿に強く心が響きました。この人たちのために自分ができることはないかと思ったそうです。思いついたのは農作業の無人化。バイオエネルギーとは畑違いでした。そして訪ねたのが農業・食品産業技術総合研究機構の行本修さん。野口さんは自分と同じ夢を抱く行本さんに弟子入りを志願。農業機械を一から学びました。研究を始めて3年、ついにトラクターを無人で動かすことに成功。ところが、実用化には程遠い現実。

1997年に野口伸さんはアメリカへ農業留学。そして自動で作業する農業機械に衝撃を受けました。2000年、北海道に戻った野口伸さんはGPSを使った無人トラクターの開発を始めました。GPSを使えば高額だった測量機器は不要になりコストも抑えられます。

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