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地域のよりどころ復活 気仙沼・瀬織津姫神社

再建された瀬織津姫神社

 東日本大震災の津波で流失した宮城県気仙沼市唐桑町舞根地区にあった瀬織津姫(せおりつひめ)神社が広島県呉市の宮大工大下敏明さん(59)の手によって復元され、24日に現地でお披露目された。
 お宮は高さ約1.5メートルの総ケヤキ造り。大下さんは昨年6月から、仕事の合間を縫って自宅の作業場で1人で仕上げた。広島県と舞根地区はカキ養殖が縁で交流があり、大下さんは地区の漁協を通して寄進を申し入れていた。
 約1300年の歴史がある瀬織津姫神社は津波で流され、跡形もなくなった。新しいお宮が建つ民有地は元の場所より400メートルほど内陸側にあり、今回の津波でも浸水しなかった。
 お披露目式には地域住民ら約50人が参加。神事を行い、完成を祝った。大下さんは「地区の象徴として住民に愛される存在になってもらえればうれしい」と話した。
 氏子総代の畠山孝則さん(68)は「神社は地域のよりどころでもあり、復興の第一歩になる。毎年9月に開いている祭典を来年は開催したい」と語った。


2012年11月25日日曜日


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