名古屋グランパスが来季の新戦力として、セルビア1部リーグのヤボル・イバニツァに所属するU−21マケドニア代表FWニコラ・ヤキモフスキ(22)を獲得することが決定した。24日までに強化担当者がセルビアに渡り、仮契約を交わした。契約は単年。12月初旬に来日し、メディカルチェックを受けた後、正式契約する。
ヤキモフスキは身長182センチの左利きのアタッカーで、東欧で注目されている若手の1人。前線の補強を検討するなかで、同じマケドニア出身のジュロヴスキーコーチからの推薦があった。フィジカルと技術に優れ、サイドや中盤など複数のポジションをこなせることも魅力だ。
映像でプレーを確認した久米GMは「ポストプレーもできるし、サイドもトップ下もできる。来季ケネディに何かあったときにセンターFWもできる。日本人が左利きに弱いというのもある」と説明した。
今季はエースFWケネディの腰の状態にチームの浮沈が左右された。福島副社長は「今年はケネディと心中したが、来年も同じことはできない」とFW補強について前向きな姿勢を示していた。22歳のヤキモフスキには未知数な部分もあり、今後の成長への期待も含めた獲得でもある。ただ、来季に向けたリスクマネジメントの一手という意味では、十分な人材となりそうだ。
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