売上高減少、営業益上方修正
トヨタ自動車は11月5日、’13年3月期の連結決算の予想を発表しました。それによると、当初予想より営業利益が500億円多い1兆500億円に修正をしています。
営業利益を出す最大の要因に、国内でのコスト削減、強引な部品メーカーへの値下げなどで7千800億円を見込んでいる。
本体単独での決算は、5年連続赤字を見込んでおり、海外子会社など含めた関連企業からの利益吸い上げによって成り立っていることが透けて見えてくる。
その実態が明らかに豊田市の中小企業87社で聞き取り調査
豊田商工会議所が8月、豊田市の中小企業87社を対象に経営実態について聞き取り調査をしたことが明らかになりました。
目的は、中小企業の視点で、目指すべき産業構造について提言することです。ご存じの通り豊田市はトヨタ自動車一色と言っても過言ではありません。そのトヨタ自動車が現在では海外依存率が約60%となり、国内における産業空洞化が進んでいます。工場周辺で営んでいた小規模な設備屋さんが軒並み閉鎖をして空き工場が目立ちます。仕事があったとしてもやればやるほど赤字が増えて利益が出ないと嘆きます。
調査の結果を見ますと、
「受注減少とコストダウンが経営を圧迫する」と答えたのが52社(複数回答)
「有効な手だてがなく、親会社依存でやるしかない」41社
「生産拠点の海外移転などでさらにコストダウンを求められ、経営が苦しくなる38社
「人材育成のノウハウがない」37社などが特徴点でした。
物づくりの拠点として発展してきた愛知が崖を転がり始めていると言っても過言ではないでしょう。電器産業の実態を見ても明らか、国際競争で勝つことを目指してきた日本産業が自ら首を絞めているのではないのか。また労働組合の責任も多きいと言わざるを得ない。
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