全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働くあらゆる雇用形態・職種の労働者の企業横断型労働組合です。世界のトヨタの労働者との連帯を!

トヨタ自動車13年3月期予想を発表

2012年11月07日 12時37分54秒 | Weblog


 売上高減少、営業益上方修正
 トヨタ自動車は11月5日、’13年3月期の連結決算の予想を発表しました。それによると、当初予想より営業利益が500億円多い1兆500億円に修正をしています。
 営業利益を出す最大の要因に、国内でのコスト削減、強引な部品メーカーへの値下げなどで7千800億円を見込んでいる。
 本体単独での決算は、5年連続赤字を見込んでおり、海外子会社など含めた関連企業からの利益吸い上げによって成り立っていることが透けて見えてくる。

その実態が明らかに豊田市の中小企業87社で聞き取り調査
 豊田商工会議所が8月、豊田市の中小企業87社を対象に経営実態について聞き取り調査をしたことが明らかになりました。
 目的は、中小企業の視点で、目指すべき産業構造について提言することです。ご存じの通り豊田市はトヨタ自動車一色と言っても過言ではありません。そのトヨタ自動車が現在では海外依存率が約60%となり、国内における産業空洞化が進んでいます。工場周辺で営んでいた小規模な設備屋さんが軒並み閉鎖をして空き工場が目立ちます。仕事があったとしてもやればやるほど赤字が増えて利益が出ないと嘆きます。
 調査の結果を見ますと、
「受注減少とコストダウンが経営を圧迫する」と答えたのが52社(複数回答)

「有効な手だてがなく、親会社依存でやるしかない」41社

「生産拠点の海外移転などでさらにコストダウンを求められ、経営が苦しくなる38社

「人材育成のノウハウがない」37社などが特徴点でした。

 物づくりの拠点として発展してきた愛知が崖を転がり始めていると言っても過言ではないでしょう。電器産業の実態を見ても明らか、国際競争で勝つことを目指してきた日本産業が自ら首を絞めているのではないのか。また労働組合の責任も多きいと言わざるを得ない。
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AKK吉田裁判公判が開かれました

2012年11月04日 22時44分02秒 | Weblog


 10月30日(火)午前10時から、名古屋地裁でアイシン機工の労働者である吉田さんの「労災不支給取り消し裁判」(労災認定裁判)と「従業員であることを認めさせる地位保全裁判」が同じ裁判長のもとで時間をずらして行われました。
 第7回になる労災認定裁判は、被告である国側は吉田さんが働いていたラインの作業動作をビデオに収めて証拠として提出されました。(ラインは現在関連企業に移設されたとの情報がある)
 原告側はそのビデオを視て反論の書面を書くため、被告側に提供するように裁判長に申し出ました。後いちにかいは書面のやり取りが行われて、実質審理は来年になる模様です。
 
 今回も満席になるほどの支援者に駆けつけていただきました。終了後、裁判所前で報告集会が行われ、弁護団から焦点が話されました。続いて現在裁判を闘っている仲間から訴えと報告があり、最後に吉田さんから広島での治療経過とたたかう決意が話されました。

 次回の裁判は12月18日(火)午後1時20分からです。傍聴とご支援を宜しくお願いいたします。
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おめでとう!勝利判決

2012年10月26日 21時04分27秒 | Weblog


学校教育の在り方を抜本的に変える力になる! 
 晴天の秋空が広がる10月26日は豊橋の中学校で教鞭をとり、病に倒れた鳥居建仁先生の判決日でした。名古屋高等裁判所前は法廷に入りきれない傍聴者であふれていた。
 午後2時30分からの開廷を待つこと3分、一人の支援者が「勝訴」のビラを掲げて外に飛び出してきた。一斉に声が上がり、叫ぶ声も聞こえた。支援者は手をたたき、握手をしあって喜んだ。
 名古屋地裁に続くこの勝利は、学校教育の在り方を抜本的に変える力になるものです。教員の働き方を見直すきっかけになれば、生徒と教員の信頼関係が強まることになるでしょう。

 地方公務員災害補償基金側は二度と控訴するな!
 名古屋地方裁判所ですでに「勝利判決」がでていたもので、基金側が控訴していました。これまで5回の行われた控訴審は、毎回傍聴席が満席になり入りきれないほどでしたから関心の高さがうかがえ知ることができました。さらに、1年4カ月の短い期間で、裁判所への要請署名を24300筆、上申書225通、団体署名223通、要請はがき1400通を提出するなど運動が活発に行われ全国に広がって勝利しました。

 続け吉田裁判、ご支援よろしくお願いします。
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AKK 吉田さん 第7回裁判予定

2012年10月19日 22時26分08秒 | Weblog


 トヨタグループ企業、アイシン機工の吉田さんの裁判が、10月30日(火)午前10時から名古屋地方裁判所で開かれます。先行している労災不支給取り消し裁判(労災認定裁判)に、第5回の裁判からAKKの従業員であることを確認する(地位保全裁判)を同時に開いています。労災不支給取り消し裁判は国を相手に裁判をしています。一方地位保全裁判は会社を相手に裁判をしています。
 労災認定が認められれば、当然会社復帰ができるわけですから、まだ確定ができていない段階では首を切ることはできないのです。
 いずれにしても、一人でやることは大変なことです。吉田さんも当初一人でやっていました。当然労災は認められることだと思っていたのが全く逆の決定でした。納得できない吉田さんはAKKの労働組合に相談したが納得いく取り組みをしてもらえなかった。
 そこで私たちの労働組合に相談してきました。5人の弁護団を組織していただき、組合挙げて取り組んでいるところです。全く賃金が途絶えての取り組みであり大変です。みなさんのご支援をお願いいたします。

 振り込みは下記までお願いいたします。
ATU裁判を支援する会が裁判支援募金を訴えています。宜しくお願いいたします。
裁判支援募金のお願い(郵便振込 0820-1-128457 ATU裁判を支援する会)
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第8回大会開催

2012年09月28日 10時11分40秒 | Weblog
全トヨタ労働組合定期大会を開く

 9月23日(日)愛知県内にて、全トヨタ労働組合は定期大会を開催しました。臨時大会を含めて今回で8回目の大会となりました。2006年1月に結成大会を挙行して7年目に入りました。応援下さった皆さんに厚くお礼を申し上げます。
 トヨタ自動車をはじめグループ企業で働く労働者であれば、正規非正規の区別もなくだれでも入れる労働組合として発足しました。ユニオンショップ制が取られている大企業の中で、脱退をして新しい組合を作ることは容易なことではありませんでした。
 そうした機運があったのは、まさに働く者を取り巻く情勢でした。企業は「国際競争力」を盾に、もっと働け、もっと生産性を上げろとがなりたてていました。実は利潤第1主義が経営の最重点課題にあって、身の丈を超えて行われていたところに矛盾が噴き出てきました。労働者があって企業と言う倫理に欠けていくのです。無権利の非正規労働者の大量雇用はその最たるものです。1990年代までは正規社員が当たり前で、熟練工が育ち物づくりの製造業が成長してきました。
 今は違います。なのに労働組合は正規社員しか入れない運営を相変わらず続けているのです。私たちは罪悪感を覚えました。今は労働者のための労働組合を作って良かったと大会で確認をしました。
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改正高年齢者雇用安定法が成立

2012年09月06日 09時59分42秒 | Weblog
希望者全員の65歳までの雇用確保措置を義務付ける改正高年齢者雇用安定法が29日の参院本会議で、可決、成立した。施行は2013年4月1日。(議案情報/参議院)
  
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/gian/180/meisai/m18003180065.htm


(厚生労働委員会)
高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律案(閣法第六五号)(衆議院送付)要旨
本法律案は、急速な高齢化の進展等に対応し、高年齢者の安定した雇用の確保等を図るため、継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みの廃止、継続雇用での雇用確保先の対象拡大等の措置を講じようとするものであり、その主な内容は次のとおりである。
一 高年齢者等職業安定対策基本方針
  高年齢者等職業安定対策基本方針に定めるべき高年齢者の雇用の機会の増大の目標に関する事項について、対象となる高年齢者を六十五歳未満に限定していることを削除する。
二 高年齢者雇用確保措置
 1 事業主が、労使協定により継続雇用制度の対象となる高年齢者に係る基準を定め、当該基準に基づく制度を導入したときは、継続雇用制度を導入したものとみなすものとしている規定(以下「対象者基準に係る規定」という。)を削除する。
 2 継続雇用制度には、対象となる高年齢者が、定年後に子会社や関連会社など特殊な関係にある事業主に引き続き雇用される場合も含まれるものとする。
三 公表等
  厚生労働大臣は、事業主に対し高年齢者雇用確保措置を講ずべきことを勧告した場合において、その勧告を受けた者がこれに従わなかったときは、その旨を公表することができる。
四 施行期日等
 1 この法律は、一部を除き平成二十五年四月一日から施行する。
 2 対象者基準に係る規定により継続雇用制度を導入したものとみなされる事業主については、対象者基準に係る規定は、平成三十七年三月三十一日までの間は、なおその効力を有するものとし、対象者の年齢を段階的に引き上げる。
 なお、衆議院において、厚生労働大臣は、事業主が講ずべき高年齢者雇用確保措置の実施及び運用(心身の故障のため業務の遂行に堪えない者等の継続雇用制度における取扱いを含む。)に関する指針を定めるものとする等の修正が行われた。


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AKK 吉田さん 第6回裁判行われました

2012年08月27日 22時20分46秒 | Weblog


 裁判報告が遅くなりました。
 8月21日(火)名古屋地方裁判所にて吉田裁判が行われました。午前11時から国を相手にした労働災害不支給取り消し(認定)裁判が行われ、前回原告側が新しい仕事との因果関係を医師の意見書として準備書面を提出していました。それに対する国側の反論が提出されました。次回は国の意見書に対して原告が反論する意見書を出す予定です。今のところは双方が準備書面を出し合う状況ですが年内には口頭弁論が始まると思います。

 一方、同時に進めている地位保全裁判ですが、こちらはAKKを相手にして行われています。もともと仕事の配慮をすれば職場復帰ができたのに、AKKは休職満了で退職に追い込みました。現在は労働災害認定裁判をしている間は退職させることができないのに、強行したAKKを相手に裁判を行っているものです。原告は5人の弁護士を代理人にして裁判に挑んでいますが、AKKは一人の弁護士だけです。
 何としても二つの裁判に勝利して、吉田さんのいのちと雇用を守りましょう。ご声援お願いします。

 裁判を翌日に控えた8月20日(月)午前7時30分からAKK吉良工場にて、吉田裁判を知らせる組合機関紙を配布しました。おおむね従業員の皆さんが好意的に受け止めていただき用意した枚数を完配しました。感想をお聞かせ下さい。
 吉田裁判は個人の問題ではなく、誰でも遭遇する事案です。一人はみんなのために、みんなは一人のために。労働者一人ではどうにもならないことが起きます、その時に役に立つ労働組合でありたい。強制される労働組合加入から、自らの価値観で労働組合を選択する当たり前の社会でありたいと思います。
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二つの裁判支援総会開催

2012年08月05日 10時41分01秒 | Weblog
 ATU裁判を支援する会の総会
 鳥居先生の公務災害認定を求める会の総会

 8月3日(金)刈谷市内にて第2回ATU裁判を支援する会の総会が午後7時から開かれました。猿田代表のあいさつで始まり、事務局から1年間の活動報告が行われました。昨年は田中(ジェイテクト)地位保全裁判をたたかい金銭和解で解決したこと。新たに吉田(アイシン機工)裁判で、労働災害認定裁判と地位保全裁判の二ッを取り組んでいることが報告されました。各団体から報告と激励のあいさつをいただき、最後に吉田さんが勝利をする決意表明をして終わりました。

 8月4日(土)豊橋市内で第5回鳥居先生の公務災害認定を求める会の総会が開かれました。鳥居先生は石巻中学校の先生で、多忙の中倒れて半身不随となりました。名古屋地裁では画期的勝利判決が出ましたが、基金側が控訴したために現在は名古屋高等裁判所で争われています。7月で結審をして、10月26日に判決が出る日程になっています。
 二つの裁判は、人間としての尊厳を守るたたかいです。ご支援をよろしくお願いいたします。
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トヨタ系 AKK 吉田さん 第6回裁判予定

2012年07月30日 06時43分38秒 | Weblog
吉田裁判にご支援くださっている皆さんに厚くお礼を申し上げます。 
 AKK(アイシン機工)労働者の吉田さんの裁判は、労災認定裁判を先行して取り組んできましたが、5月24日に「地位保全・損害賠償」請求として名古屋地裁に提訴しました。次回からは、二つの裁判を同時に進めていくことになります。今回の労災認定裁判では国側から前回に原告が出した医師の意見書に対する反論がある予定です。

二つの裁判の日程

日 時 8月21日(火)午前11時開廷
場 所 名古屋地方裁判所 11階1103法廷

傍聴は自由にできますのでおいでください。宜しくお願いいたします。


 吉田さんは、現在も広島にてケイリャク治療を継続してしており、順調に回復しています。


ATU裁判を支援する会が裁判支援募金を訴えています。宜しくお願いいたします。
裁判支援募金のお願い(郵便振込 0820-1-128457 ATU裁判を支援する会)
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私たちも参加しました

2012年07月17日 17時00分19秒 | Weblog


 7月16日(月祝日)東京代々木公園で「さよなら原発10万人集会」が行われました。主催はさよなら原発一千万人署名市民の会です。(HP:さよなら原発1000万人アクション)主催者発表で17万人の市民が全国から終結したそうです。
 私たちも長年運動をしていますが、ここ数年では最大規模の抗議・要求行動だと思います。さよなら原発の声は確実に広がっている感がしました。33度の炎天下で「原発いらない!」の声を首都東京で轟かせた力は決して小さいものではなかったと思います。

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