青森市の公社元主幹着服:損賠訴訟 元主幹上司らと和解 900万円支払いへ /青森
毎日新聞 2012年11月03日 地方版
青森市文化スポーツ振興公社の元主幹=業務上横領罪などで服役中=による公金横領事件で、公社は2日、元主幹の上司ら3人に計約9300万円の損害賠償を求めた訴訟で和解したことを明らかにした。3人が公社に計約900万円を支払うという。個別の金額は明らかにしていない。
公社幹部がこの日、同市内で記者会見して和解内容を説明した。対馬忠雄理事長は和解金額について「過去の事例を参考に弁護士と協議した」と述べた。不足分は元主幹に支払いを求める方針。
この問題は06年に発覚。元主幹は10年に民事訴訟で約9300万円の支払いを命じる判決を受けた。しかし、元主幹の資産が4811円しかなかったため、公社は当時の上司ら4人の監督責任を追及。賠償金324万円を支払った元理事長を除く元事務局長ら3人を提訴していた。【高橋真志】