県は22日、熊本市東区平山町の県民総合運動公園陸上競技場(愛称KKWING)のネーミングライツ(施設命名権)の売却先として山田青果卸売市場(同市北区植木町、山田耕司社長)を選び、新しい愛称を同社のブランド名にちなみ「うまかな・よかなスタジアム」に決めた。
愛称が「うまかな・よかなスタジアム」に決まった県民総合運動公園陸上競技場(手前)=熊本市
県有施設の命名権売却は初めて。契約期間は来年2月1日から2017年1月31日までの4年間。県と同社は年間2500万円で近く契約する。県によると、今年7月に同社から応募があり、経営状況などの審査を経て学識者ら5氏による選定委員会で決定した。
同社は青果の集荷や販売を手掛け、良質な農産品を「美味果菜[うまかな]」「良果菜[よかな]」の商標登録名で販売。命名権を得て県外へのPRなどを進める。山田社長(52)は「熊本が誇る日本人初の五輪選手の金栗四三先生にちなんだKKWINGを変えるのは申し訳ないが、命名権料が熊本のスポーツ振興に役立てばうれしい」と話した。
同競技場はサッカーJ2・ロアッソ熊本のホームスタジアムで、各種スポーツ大会やイベントなども開催。11年度は約41万2500人が来場した。
県は財政再建策として四つの県有スポーツ施設の命名権売却を08年に開始。藤崎台県営野球場、県民総合運動公園屋内運動広場(パークドーム熊本)、県立総合体育館については引き続き募集する。(岡本幸浩)
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