国際中国vs印、旅券地図で火花 領有表記に対抗措置を通告2012.11.24 19:36

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中国vs印、旅券地図で火花 領有表記に対抗措置を通告

2012.11.24 19:36 中国
領土問題となっている地域が地図に記載された中国の旅券=23日、武漢(ロイター)

領土問題となっている地域が地図に記載された中国の旅券=23日、武漢(ロイター)

 【ニューデリー=岩田智雄】中国が新規に発行した旅券の地図やイラストに周辺国・地域が反発している問題で、この地図に印中間で領土問題となっている地域も中国領とされているとして、インド政府が対抗措置を取っていたことが24日、インド主要紙などの報道で明らかになった。

 インドの対抗措置は、中国が新規に発行した旅券保持者によるインド査証(ビザ)取得の申請があった場合、インドが領土とする地図を押印した査証を発行するもの。

 中印間ではインド北東部アルナチャルプラデシュ州と、同国北部カシミール地方で中国が実効支配するアクサイチンをめぐり、領有権の対立がある。

 地元紙ヒンズーによると、中国の新旅券の地図は両地域を中国領として記している。インド側は3~4週間前にこの事実を把握し対応を検討。中国側には、このような状況が続けば両地域をインド領とする地図を押印した査証を発給すると伝えたというが、正式な抗議は行っていない。事態のエスカレートを避けたいとの配慮とみられる。同紙は「言葉より行動で示すほうが効果的」とインド側の対応を解説している。

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南シナ海など周辺諸国との係争地が記載された中国パスポートの地図=23日、中国雲南省(ロイター)

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