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パン屋さんの夢

夜中、隣で寝ているお姉ちゃんがなにやらバタバタしているので目をやると、
寝ぼけたお姉ちゃんが一心不乱に自らの胸を揉んでいた。

弟「お、お姉ちゃん?どうしたのお姉ちゃん」
姉「……んしょ。んしょ。ん?んんん?」
弟「お姉ちゃんさっきから自分の胸を……」
姉「あ、あれっ?なんだ夢かぁ……。お姉ちゃんね、いまパン屋さんになった夢を見てたよ」
弟「あ、それで夢の中でパン生地こねてたんだ。そうでしょ?」
姉「ううん。そうじゃなくてね、レンガのオーブンでパンを焼いてたの」
弟「もう焼いてたの?でも凄くこねてたよ」
姉「うん。そしたら後ろから○ーくんが襲い掛かってきてお姉ちゃんの胸をむんずと…」
弟「……。さて!寝よう寝よう!」
姉「それでね “お姉ちゃん!その特大メロンパン、僕もう我慢できないよ!” って言って……」
弟「寝る!」
姉「えー!ここからがいいとこなんだよー!」
弟「ぐー!!!」

再び寝入った僕はその夜、
お姉ちゃんとふたりでパン屋さんを切り盛りする夢を見た。


片付けなさい

お姉ちゃんに叱られた。

姉「○ーくん。お姉ちゃんいつも言ってるよね」
弟「はい」
姉「使ったものはちゃんと片付けなさいって」
弟「はい」
姉「開けたら閉める。出したら仕舞う。そう教えてるよね」
弟「はい」
姉「お姉ちゃんがお昼寝している間におねえぱいが恋しくなって、勝手にブラを外すのは良いよ」
弟「いいの?」
姉「それは仕方が無いからいいよ。胸元のボタンを外してモフモフするのもいいよ」
弟「はい」
姉「でもね、出したおねえぱいはちゃんと片付けなきゃダメでしょ」
弟「はい」
姉「もうちょっとでそのままアマゾンの配達受け取りに玄関まで出ちゃうところだったんだよ」
弟「はい」
姉「○ーくんは配達屋さんにおねえぱい見られてもいいの?」
弟「絶対だめです」
姉「わかったらほら。ちゃんとごめんなさいって」
弟「ごめんなさい」
姉「それから出しっぱなしのおねえぱいにも」
弟「ごめんなぱい」


正座して丸出しのおねえぱいにごめんなさいした日の記憶が蘇る。
雨の降る十月。畳の香り。


カップ麺

夜更かしして小腹が空いたので、
台所でひとりカップ麺をすすっていたら、
いつの間にか忍び寄っていた姉貴に背後から手を回されてきんたま掴まれた。

こんな夜中に背後から忍び寄られら挙句きんたままで鷲掴みにされたので、
悲鳴も上げられなくて口をパクパクさせることしか出来ずにいたら、
姉貴は握ったきんたまをモギュモギュしながら耳元で
「カップ麺なんか食ってたら精子が死んじゃうぞ~」
と言って、それからチャーハンを作ってくれた。

姉貴が豪快に作りすぎたチャーハンを2人で平らげる頃にはもう朝になっていて、
その日は昼まで眠った。

弟「なんだかまだあまりお腹空いてないね」
姉「じゃぁカップ麺でいいか」
弟「……え?」
姉「ん?」

その日のお昼は姉貴と普通にカップ麺を食べた。


姉弟妖怪大戦争

お姉ちゃんは思った。
妖怪のフリをして、弟を怖がらせてやろう。

姉「乳洗ってくれー、乳洗ってくれー」

妖怪図鑑No.001 妖怪ちちあらってくれ



姉貴も思った。
妖怪のフリをして、弟を怖がらせてやろう。

姉「タマ洗わせろー、タマ洗わせろー」

妖怪図鑑No.002 妖怪たまあらい


妖怪たちの波状攻撃が始まった。

妖怪1「乳洗ってくれ~」
妖怪2「タマ洗わせろ~」
妖怪1「乳洗ってくれ~」
妖怪2「タマ洗わせろ~」

弟は思った。
お姉ちゃんたちって、怖い。

すべてはそう、夢だったのです

朝、目を覚ますとお姉ちゃんがニコニコしながら僕の顔を眺めていたので理由を聞いてみると、
「あはっ、○ーくんやっぱり覚えていないんだぁ。えへー」とか言っている。

何があったのか問いただすと、
「今朝ねー、○ーくんが寝ぼけててねー、
お姉ちゃんに抱きついてー、お姉ちゃん大好きーってずっと言ってたんだー」
と嬉しそうに教えてくれた。

弟「そ、そんなことした覚えないけど……」

姉「それは○ーくん寝ぼけてたからだよ。きっと寝ぼけたせいで、心に溜まっていたお姉ちゃんへの愛が大解放されちゃったんだよ。えへへー、そっかー、やっぱり○ーくんはお姉ちゃんが大好きなんだぁー」

弟「そ、そうなのかなぁ……」

姉「それでね、○ーくんったら、お姉ちゃん大好きだから僕のきんたま1個あげるって、もぎったきんたまを1個お姉ちゃんにくれたの!宝物にするよ!あれ?どこいっちゃったんだろ、○ーくんのきんたま。きんたまころころきんたまこー……」

弟「お姉ちゃん。それ僕じゃなくてお姉ちゃんの方が寝ぼけてたんだよ……」

姉「え……」

弟「だってきんたま取れるわけないじゃん……」

姉「……」

弟「……」

姉「じゃ、じゃぁあれは全部お姉ちゃんの夢だったの?」

弟「そうだよ……。でもお姉ちゃんのこと、その夢とおなじくらい大好きだから!」

姉「な、ならばきんたまを1個!」

弟「断る。」



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