12月4日の衆院選公示まであと10日となり、各党は有権者への訴えを強化している。野田佳彦首相は24日昼、東京都多摩市で衆院解散後初めて街頭演説に立った。自民党の安倍晋三総裁も東京都武蔵野市で演説した。各党は党首や幹部らが全国遊説やテレビ出演を精力的にこなし、舌戦が熱を帯びてきた。
首相は演説で「選挙で問われるのは政権交代前はできなかった改革を前に進めるのか後に戻るのかだ」と力説。積極的な金融緩和策を唱える安倍氏を「マーケットが反応しているから『自分が信任された』と勘違いしている。冗談じゃない」と痛烈に批判した。首相は同日中に首都圏4カ所で街頭に立つ。
首相は午前中は多摩市の認知症患者らの介護施設を訪問。記者団に「安倍氏との公開討論はいつでも結構だ。経済や社会保障、エネルギー、外交・安保などで違いがどこにあるか国民に知ってもらうのは意義がある」と語った。全国100カ所以上で街頭演説に臨む意向も明らかにした。
安倍氏は街頭演説で「東日本大震災からの復興が遅れているのは間違った行政によるものだ」と民主党の政権運営の問題点を指摘。憲法改正に関して「ただちにはできないが少し時間をかけてでも必ず実現したい」と強調した。
日本維新の会の橋下徹代表代行(大阪市長)は同日、徳島、松山両市など四国の各県を回る。午前の読売テレビ番組では他党との連携について「選挙で示された民意をもとに政策ごとに合意していく」と表明した。
同番組で国民の生活が第一の東祥三幹事長は衆院選での目標議席を「もうじき第3次公認を発表する。だいたい70ぐらい」と表明。新党「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」の河村たかし共同代表(名古屋市長)は「組めるところと一緒になる」と各党との連携に意欲を示した。
公明党の山口那津男代表は午後に長野市と長野県上田市で街頭演説し、景気対策に取り組む姿勢などを訴える。共産党の志位和夫委員長はさいたま市、みんなの党の渡辺喜美代表は調布市など都内8カ所で遊説する。社民党の福島瑞穂党首は神戸、大阪、京都各市で街頭演説に立つ。
安倍晋三、野田佳彦、河村たかし、橋下徹、読売テレビ、山口那津男、東祥三、志位和夫、渡辺喜美、福島瑞穂
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