福島・楢葉町で除染していた作業員、特殊勤務手当の実態を明かす
福島・楢葉町で除染をしていた作業員が記者会見を開き、特殊勤務手当が支払われていない実態を明らかにした。
特殊勤務手当を払われていなかった作業員は「働いている中で、いろんな会社の人にも聞いて、誰一人もらっている人はいなかった。構造を明らかにして、払われるようにしてほしいと思います」と話した。
特殊勤務手当は、放射線量が高い場所で作業する場合、1日最大で1万円が環境省から元請け企業に対して支払われているもの。
しかし、楢葉町で除染作業をした30代の男性作業員によると、給与明細の「手当」の欄は空欄で、支払われることはなかったという。
その後、企業と交渉の結果、この作業員には手当が支払われたが、同じように除染をしていたほかの作業員には、現在も支払われていないという。
作業員を支援している団体は、「下請けが多すぎる。手当が作業員に直接渡るような仕組みにしてほしい」と話している。