県は21日、厚生労働省の抜き打ち検査により、滑川町の農産物直売所で販売されていた原木シイタケ(露地栽培)から国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える110ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。原木シイタケから基準値を超えるセシウムが検出されたのは昨季を含めて初めて。
県森づくり課によると、原木シイタケは同町の生産者が栽培。11月10日から21日にかけ、1袋400グラムのシイタケ計84袋を直売所に出荷し、完売しているという。基準値を超えたシイタケは11日に販売されたことが分かっている。県が今季、モニタリング調査した原木シイタケ57検体からは検出されていない。
県は21日、原木シイタケを出荷した同町の生産者に出荷の自粛を要請。県内の原木シイタケ生産者(268人)に対し、ほだ木の自主検査が完了するまで出荷の自粛を要請した。