初開催の国際女子サッカークラブ選手権(IWCC)が22日に開幕し、なでしこリーグ王者のINAC神戸は1回戦でオーストラリア王者のキャンベラに4―0と大勝。決勝戦(25日、埼玉・NACK5)で昨季の欧州女子チャンピオンリーグ覇者リヨン(フランス)と激突する。INAC神戸MF大野忍(28)は今季リーグMVPから落選した心境を初めて告白。今大会のMVPを獲得することで憂さを晴らすという。
絶対女王のINAC神戸は序盤からオーストラリア王者を圧倒し、決勝に進出。リーグ得点王のFW高瀬愛実(22)とともに、ゴールを奪った大野が抜群のパフォーマンスを見せ、大きな存在感を示した。
INAC神戸の星川敬監督(36)は大野について「攻守に重要な役割をこなしてくれて、なでしこリーグMVPらしい活躍をしてくれた」と大絶賛。不可解な選考で、リーグMVPどころかベストイレブンからも落選したまな弟子をブラックジョークを交えて称えた。
当の大野は表彰式が行われた13日以降、MVP落選に関するコメントを避けてきたが、今回初めて、本紙に心境を明かした。「選ばれなかったのはメッチャ悔しかった。あの後、近賀(ゆかり=INAC神戸、28歳)からもメールをもらったし、岡山湯郷の宮間(あや=27)と福元(美穂=29)の両選手からは激励メッセージカードをもらったけど、やはり気持ちは晴れなかった。でも、次にこの大会があるから、今度は頑張ろうと気持ちを切り替えた」
INAC神戸は決勝戦で欧州最強の女子クラブ・リヨンと戦う。この大一番で大野が決勝点を決めるなど決定的な活躍をすれば、大会MVPの可能性は高い。大野は「チームでリヨンに勝ってタイトル取れたら、少しは自分の悔しさも晴れるかな」と、国際舞台で自らの実力を示す覚悟を明かした。
もちろん自信がある。「正直勝てるイメージしかない。リヨンの選手は球際や追い方などがルーズ。(ロンドン五輪準決勝で)なでしこジャパンとフランスの戦いは、チーム全体の粘りの勝利だったけど、INAC神戸は個人の技術でも勝負できる。だから勝てる」
堂々の優勝宣言。今季リーグでは存在感を示しながらも、賞レースには縁がなかった大野。世界を相手に、リベンジを果たす。
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