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原監督とグータッチする菅野

　巨人のドラフト１位・菅野智之投手（２３＝東海大）の本拠地“サプライズ”デビューを４万人を超えるファンが大歓声で祝った。２３日、菅野は憧れのユニホームに袖を通し、初めて東京ドームのグラウンドに立った。

　過去最多の４万４６７５人が集ったファンフェスタ。巨人選抜チームとＳＭＡＰ・中居正広率いる芸能人チーム「ブラックバラエティチーム」との対戦企画で、背番号１９の出番は突然訪れた。

　最終回の攻撃中、ベンチで阿部から「行けっ！」と声をかけられた。「（出場は）ないんじゃないかと思っていた」と苦笑いした菅野だったが、金属バットを手に代打に向かうと、心憎い演出にファンは大喜び。

　相手の投手は、元ＰＬ学園高球児の日本テレビアナウンサー・上重聡。結果は外角スライダーを引っ掛けて投ゴロに倒れたが、菅野の背中には温かい拍手が送られた。

「グラウンドでこの声援を聞いたのは初めて。改めて巨人に入った実感がわいた。これで今まで以上に練習に身が入るんじゃないかと思う」と菅野。阿部以外の先輩たちにも自己紹介して回り「温かく迎えていただき、不安があったけど安心した」とホッとしたような表情を見せた。

　原監督は伯父だが「監督は自分がそう見ていないのはわかっているはず。もう長い間、母の兄という立場で接したことはない。そういうけじめは付けているので」と心の準備は万端だ。

　川口投手総合コーチからは早くも「新人王を取って欲しい」と期待をかけられている大型ルーキー。「（巨人からの連続新人王は）今年で途切れたみたいですが、また新しい良い流れを持ってこられたら」と控えめながらも、活躍を力強く誓った。