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政治
【衆院選】安倍総裁“与党党首”モードへ 首相は「国防軍」で自公分断図る
一方で安倍氏は22日、発言を微妙に軟化させた。米紙ウォールストリート・ジャーナルのインタビューで、日銀のあり方に「中央銀行の独立性は極めて重要だ」と強調。「(自民党が主張する2%のインフレ目標に)ターゲットをもっていくなら日銀法を変える必要はない」とも語った。
これまで「野党の総裁だから強めに言ってもいい」(安倍氏)としていたが、市場を味方につけたことで引き際と判断したようだ。
一方、選挙後の「政権再交代」を意識する安倍氏とは対照的に首相は23日、視察先の川崎市内で自民党が政権公約で憲法改正や「国防軍」明記を打ち出したことを取り上げ、「公明党も理解されないのでは」と指摘した。
岡田克也副総理も22日の記者会見で、公明党の公約を「よく練られている」と持ち上げたうえで「自公政権で実現できるのか」とあおった。いずれも、自公間の選挙協力を乱すのが狙いのようだ。
衆院解散以降、民主党は次第に、3年間の実績や政策を訴える戦術から、他党批判中心の野党的な戦術にシフトしてきている。
安倍氏は非難合戦とは距離を置き、「政策を堂々と述べる王道の選挙を戦う」と、「与党党首」モードへのシフトチェンジをはかるが、降りかかる火の粉は払わねばならず、民主党とのつばぜり合いは今後さらに激しさを増しそうだ。(峯匡孝、楠城泰介)
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