悩んでいる君4
前回の記事で以下のように書いた。
いろんな思いが数限りなく湧き上がって来て不安になる。アドレナリン・ノルアドレナリンで交感神経が「カ~~~ッ」と高ぶると同時に、その交感神経作用により身がすくんでくる。そこでいつまでもうじうじ考えて悩んでばかりいると、不安に押しつぶされて何も出来なくなる。そこでどっかで開き直って行動する。この開き直っての行動ができるかどうか。
この開き直って行動する、そのポイントは、おそってくる恐怖・不安などをかわす感覚。つまりまともに湧き上がっている不安・恐怖の思考に巻き込まれてしまうと、身動きが取れなくなる。そうではなく、その思考に真正面からぶつかるのではなく、身を避けてかわすという感覚である。
行動を起こすに当たって襲ってくる不安・恐怖は、大半が錯覚によって生じたものに過ぎない。これは恐怖と対称的に発生する希望・期待が、錯覚であるのと同じである。恋愛の対象や何かの経験が素晴らしいものであるかのように人間は期待する。しかし実際経験してしまうと、期待したような幸福感・満足感を与えてくれるものではない。それと同様に、行動を起こすに当たって、「失敗するかも知れない」という恐怖と不安も、恐れていたほど大したものではない。
過大な期待を抱いて肩すかしを食らって失望する。そういう経験が無駄であるのと同様、必要以上の恐怖を抱いて押しつぶされる、そういう経験も無駄なことである。よって肩すかしになる期待を膨らませないのと同様に、必要以上に不安・恐怖を抱え込まない、スルリと避ける感覚(希望と不安の対称性)。
これは理論ではなく、現実の感覚で覚えてもらうしかない。打撃がうまくなりたいと思って、何百冊イチロー・落合氏など打撃の天才の本を読んでもダメ。自転車に乗れるようになるには、「自転車の乗り方」という本を読むより、実際に乗ってみた方が早い。それと同様、拙ブログやノウハウ本を何百冊何千回読むより、実地体験で不安・恐怖が出てくる状況で、実際にそれをかわして達成する経験を1回やる方が価値がある。
冒頭太字で強調した部分は、個人が現実の中で観念の枠組みから脱却する過程、そこで辿る感覚ともいうべきものを抽出したものである。 #l.rsoaagさんが「修行の真髄」と言ったのもあながち間違いではない。彼が実際にそれをやっていることは小生も認識している。
「学ぶ思いのある人なら普通に実践していることでは?」とのコメントもあった。それをやっている人については、小生は問題ないと考えます。
しかしながら現代の拝金主義的資本主義においては、過半数の人はその実践のチャンスが与えられていないと思われる。むしろ逆に、日本解雇の修羅場の記事をご覧頂いても分かる通り、自分たちが生き甲斐としてきたものを強制的に奪われ途方に暮れている。そして見えないところで破壊衝動を蓄積しつつあると感じる。日本解雇の記事で仕事を奪われた人達は、高度経済成長時代以降、電子立国日本を支えてきた企業、そのポストにあった人達である。突然その立場が奪われる本人達の気持ちはどのようなものだろうか。
このような現状に対して、「雇用の流動化だ」「前職の技能を生かして転職」 などという理想論の綺麗事・おためごかしで取り繕う経済学者は少なくない。確かにその逆境をプラスに変えて起業した人間も存在することはするのだろう。だが平均的には、「地元の求人はスーパーや外食のパートばかり」という選択肢を目の前に突きつけられる人が多いと思われる。
スーパーのレジ打ちや外食産業のウエイトレス・ウエイターの「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」というマニュアル化された彼らの行き届いたサービス。それは一つ間違えばクレイマーの客から、あるいは上司から怒鳴りつけられる、いくらでも代わりはいるからいつクビになってもおかしくない、頼るべきものがない、という恐怖・不安と背中合わせ。
いずれにせよ、金を稼がねば生きていけないという現実生活の中で、どれだけの人が小生が述べたようなことを、「普通に実践」できるだろうか?失敗するかもしれないリスク・開き直る勇気を許容してくれる企業がどれだけ存在するだろうか?許容するどころか、人々の心は余りに追い詰められているのではないか?雇われ人として表面を取り繕いながらストレス・破壊衝動を蓄積し、それを別の対象・機会にぶちまけているのではないか(家庭で家族にぶつける、あるいは自分が客としてクレイマーになる)。
小生が対応している捨て鉢投げやりになった人達の多さを考えると、そう思わざるを得ない。
(つづく)
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正しいと思います。
しかしながら野田さんは、スーパーのレジ打ちやウエイトレスといった単純労働を、バカにしているとしか思えないですね。
「地元の求人はスーパーや外食のパートばかり」
一体何が悪いのですか。そうやって仕事の内容で見下すようなことをいうのはやめたほうが良いです。野田さんからみるとつまらない仕事であっても、小さな誇りを持って働く人も多いのです。
労働の大部分は単純労働です。9割以上といってよいでしょう。大企業のホワイトカラーでも同じですし、資本主義とは関係なく昔からある農業現場などは単純作業の最たるものです。
これは、社会がどうのこうの時代がどうのこうのということではなく、単純労働の積み重ねが社会を形作っているためです。
私は、農業関連の仕事をしていますが、研修している時に種芋の芋掘りがありました。当時、種芋は手掘りでしたから、究極の単純労働です。はじめて体験する手掘りの芋掘りですが、こうしたらもっと楽に、早く出来るんじゃないですか、と提案し、長年続けてきたアルバイトのおばさんたちも賛同してくれて作業方法をかえたことがあります。
原始的なマニュアル化です。ちいさなイノベーションです。単純労働をしている私達でも、そのような小さいことに喜びを感じるのです。
野田さんがどのような「実体験」を積み重ねてこられたのかは存じ上げませんが、その結果から単純労働を馬鹿にされるのだと思いますが、やめてください。
マニュアル化を非人間的だ、人間性の否定だ、などというそれこそ空論を述べる人は、「捨て鉢投げやりになった人達」でもマニュアルがあるから働ける可能性が出てくる、という別の側面が見えていないと思います。
マニュアルがなければ、試用期間中にクビになるような人でも働けるという事実を・・・
師弟関係で一人前になるの比べれば、どれだけ早く働くことが出来るようになるのかを考えたことがありますか?
マニュアルを含めた新入社員教育にどれだけの時間とコストがかかるか、考えたことがありますか?
肉体的単純労働の現場で、どのような方が多いのか想像したことがありますか?その中で雇用を守り、給料を支払うことがどれだけ大変かわかりますか?
マニュアル化された一文を作成するのに、どれだけの多く人の経験と試行錯誤と時間が含まれているのか考えたことがありますか?
雇用を守っている人・企業には誰もスポットを当てず、「解雇の修羅場」などと騒ぐクレイマーが多すぎるのではないでしょうか?あまり世界と比べるのは意味は無いですが、世界的に見ても雇用率は圧倒的に高いわけですから。
単純労働の現場で、小さな改善をすすめることは、自らの喜びであり、一緒に働く人のためにもなり、会社のためにもなり、ひいては社会のためになる。それが、自ら小さな存在意義であり、生きてゆくための小さな価値になると信じています。
社会を批判し、大言壮語するだけが社会貢献ではありません。
>しかしながら野田さんは、スーパーのレジ打ちやウエイトレスといった単純労働を、バカにしているとしか思えないですね。
何を根拠にバカにしていると思ったんですか?傍からはバカにしている様には見えませんよ
>野田さんがどのような「実体験」を積み重ねてこられたのかは存じ上げませんが、
その結果から単純労働を馬鹿にされるのだと思いますが、やめてください。
野田さんの経験・言わんとしていることが読み取れず、バカにしていると読み違いをしているように見えます。先ずは落ち着いて先入観を持たずに野田さんの言わんとしていることを読み取ろうとしてみてください。見方が変わると思いますよ。
>「地元の求人はスーパーや外食のパートばかり」という選択肢を目の前に突きつけられる人が多いと思われる。
野田さんのような立場であれば、働けるところがあって良かったですね、と励ますのが本当の姿ではないでしょうか。
むしろ、そういった事こそが修行につながるはずですから。これまでの立場、プライド、しがらみなどを捨てるいい機会です。
俗世の常識に囚われすぎでしょう。
自分達のバブル世代だと、就職はある程度大手に入るのが普通だったんだよ
そして、今のサラリーマンの平均年収は400万ちょっと
これをリストラされてレジ打ちとかになると、年収200万くらいになってしまって、家族を養えない、家のローンが払えない、競売で野田さんに泣き付くって話になる
一家離散、首をくくるなんてことにもなりかねない
君が読み取れない野田さんならではの現実もあるんだよ
年代が違うなら経験も違うし感じ方が違うのは仕方ないね
多分、あなたより年上です。50代、バブル世代よりちょっとだけ上。現在、自営。子供三人。
>自分達のバブル世代だと、就職はある程度大手に入るのが普通だったんだよ
もちろん知っていますよ、人手不足倒産なんてことすらあった時代です。
前にも書きましたが、独立当初年収100万円以下の生活もしたこともありますから、年収200万円くらいなんて経験済みといえるでしょう。
年収が不安定ですから、200万円くらいの年も今でもあります。
私のような底辺から見れば、一体どこの贅沢な人たちの話だと感じる次第です。
ある程度平均的な層をターゲットにしていると理解してもらう必要がありますね
平均年収は400万で、200万なら生活保護より下で社会問題になってるということを前提にしてもらわないと話はかみ合いませんね。
自分は100万を経験したから、お前ら贅沢だという主張も解らなくはないですが、それを根拠として「低所得者をバカにしている、けしからん」と攻撃的になるなら、それはあまりに自己中心的ではないでしょうか。
あなたはこの記事に対して違和感を感じ、否定しようとしましたが、結局、社会の底辺で怒りを鬱積させている人というのはあなた自身のことではないでしょうか。その怒りを野田さんにぶつけたということで、記事通りの展開に見えます。
あなたはこの記事から自分の問題を解決するヒントを読み取れますか?
残念ながら、全く読み取れません。多くの評論家、ジャーナリスト、学者場合によっては、社会に出たばかりの若者が語るような表層的な事象の羅列にしか感じられません。それこそ「修羅」を体験したのださんのような方がどのような記事を書かれるのかを興味をもって拝見させていただいているですが、読解力が足りないのでしょうね、全くわからないです。
>お前ら贅沢だという主張も解らなくはないですが、
経験がないのではないかと質問されたので、書いただけです。
> ↑ちょっと被害妄想入ってるよ
> ↑君若いの?就職氷河期以降の年代の感覚みたいだね
>社会の底辺で怒りを鬱積させている人というのがあなた自身のことではないでしょうか。
最初は、被害妄想。次は経験不足。最後は、社会への怒りですか?
私がコメントを書いている理由は、一体どこにあるのでしょうね。
>あなたはこの記事から自分の問題を解決するヒントを読み取りましたか?
体験をするということでしょうか?悩む前になにかやれということですか?
それ以上は、わからなかったです。
私がこのブログにコメントをするのは、ふさわしくないようですので、控えるようにしましょう。コメント欄を汚して申し訳有りませんでした。
バカにされているという被害妄想的読み違いをしたという状況は、おそらく自分の普段の生活を投影して、そこで感じているストレス、怒りが条件反射的に生起したのではないかと思います。
野田さんの場合は行動を邪魔する期待や不安を破壊し、自在に成果を作り上げるという例を挙げましたが、あなたの場合はストレス、怒りといった感情をターゲットに意識をチェンジするやり方もありますし、あなたの仕事がうまく行かない原因となる心の葛藤をチェンジして、仕事をうまく回し、結果としてストレス、怒りを静めてゆくという方法もあります。
まぁ、とにかく先ずは落ち着いてみてください。
既婚の上司からリスクの高いミッションを命じられても決して助け船は出してもらえない。独り者は倒れても所詮一人。ズタボロになりながらリスク高い仕事を受ける癖は、ずっと孤独でいることを運命付けられるもとになりそう。そんなリスキーな相手と運命を共にしたいなんて誰が思う?
それにも関わらず、自分の見方=世の中を客観的に見た普遍的な見方
と勘違いしてしまっているのではないかと思われる点が、このブログには結構多いのは残念だ。端的に言えば「宗教っぽい」ということ。
したがって、「無政府主義者」さんのようなつっこみは大いに可能だ。しかし、そのような貴重な意見こそ、見識の拡大などをもたらすため大変重要だが、またも残念ながら、ブログ主は無視してしまっている。
最後に、文章の分かりやすさ・説得力の点から、「無政府主義者」さん≫ブログ主 と、俺は評価している。
以上、辛口コメントでした。
信徒でも精神的な話を全く読み取れないようだ
これは説法でも解説されている話なんだが、見当もつかないんだろうな
アーチャリー、二ノ宮、お前らが法則の理解すらしてないから下の人間がこのレベルなんだぞ
このレベルでしか法則が説けないなら、早くアレフを解散しろ
前回から引き続きできなかった
アレフは全くしょうもない
ちは、出張から帰ってマグロになってました。無視してたわけじゃないんです。
最近は忙しくて時間調整が難しいですが、よかったら南浦和駅周辺でお茶如何ですか?
コメント欄で議論するのは色々な理由で避けたいので。
何らかの世界が形成されてしまうと、その中のことにとらわれてしまって、その外のことについては手が回らなくなってきます。優先的に中のことをやるので、外のことは「これ何かしなきゃなぁ~」と思いつつ、いつの間にか通り過ぎてしまう(外側から見ると無視)。
俺って小さいなぁ~って思ってるのが現実です。
#l.rsoaagさん
一日原則3コメなんでよろしう。
1個目コメへ(再)
ハズレ。俺は、麻原は早く死刑になった方がいい、カルト宗教なんてない方がいいと思っている。もちろん入信なんてしてない。
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