ヤードでの不法就労助長 浜松の雇用主逮捕
(2012/11/20 14:22) 不法滞在と知りながら中国人の男(34)を従業員として雇用していたとして浜松東署と県警国際捜査課は20日、入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで、男を雇っていた浜松市東区丸塚町252、産業廃棄物処理業の男(44)を逮捕した。
県警などは10月、外国人犯罪の温床とされる「ヤード」と呼ばれる作業場の県内合同一斉立ち入り調査を実施。この中国人が約10カ月にわたり不法滞在していたとして同容疑で逮捕し、雇用者の責任についても調べていた。
逮捕容疑は2011年12月から12年10月までの間、不法滞在者の中国人の男=同容疑で逮捕=を経営する産業廃棄物処理会社で雇い、浜松市南区の自動車解体作業所に作業員として派遣し、働かせた疑い。
県警によると、容疑者は中国人の男を作業所内の小屋に住まわせ、月15万円ほどの給料を与えていたという。県内のヤードの一部が不法滞在者の隠れ家となり、外国人犯罪を助長している現状が浮き彫りになった。
県警は10月31日に県内のヤード34カ所の立ち入り調査を実施。中国人2人を入管難民法違反容疑で逮捕した。
不法滞在の中国人の男が働いていたヤード。周囲を壁で覆い、外から中の様子が見えないようになっている=10月31日、浜松市南区(県警提供)
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