えどがわらんぽちょぱのらまとうきたんのぶたい
大正15年10月から雑誌『新青年』に連載された作品で、鳥羽の離島が作品の舞台だといわれる。《「同じM県に住んでいる人でも、多くは気づかないでいるかも知れません。I湾が太平洋へ出ようとする、S郡の南端に、ほかの島々から飛び離れて、ちょうど緑色の饅頭をふせたような、直径2里たらずの小島が浮かんでいるのです。今では無人島にもひとしく、付近の漁師どもがときどき気まぐれに上陸して見るくらいで・・・・(略)》。