私の手元に「数学がまるごと8時間でわかる」という本がある。
この本は2001年頃に買ったものだが、8時間どころか10年経過した今でも
さっぱり分からない項目が存在する。 それは68ページの負のかけざんである。 その本には69ページに載せてあるイラストにおいて、私のボックス という箱が描かれてあり、そのボックスから−4のトランプカードが 3枚取られる図が描かれている。そして−4のトランプカードが 3枚取られるのだから、結局マイナスは無くなる。それはプラスが 12点増えるのと一緒である。よってマイナス×マイナスはプラスになると いう説明だった。私はこの説明を読んで大いに納得してしまった。 なるほどー、そうだなと思ってしまったのである。しかし、なんかおかしいと いう疑問が延々と残ったのも事実である。 そして読み始めて10年も経過した最近、いきなり閃いた。私のボックスに 何も入っていなければ取られようがないと。ボックスの底をこじ開けても 無いものは取りようがない。結局この本の作者は勘違いをしているのである。 マイナス×マイナスは取られるのではなく、入れられるのだと閃いたのである。 −4のトランプカードを3枚入れられれば−12点になる。 (−4)×(−3)はマイナス12である。−4というカードは存在しても、マイナス 3枚というカードはこの宇宙のどこを探しても存在しない。よって、無理やり (−4)×(−3)を計算する場合、−4×3となり、答えは−12となる。 4プラス4プラス4は12である。 数式で書けば、4+4+4=12となる。 この計算を簡略化するのが掛け算であり、 4×3=12となる。 プラスを掛けても12、マイナスを掛けても12では全くおかしい話である。 −4プラス−4プラス−4は−12である。 数式で書けば、(−4)+(−4)+(−4)=−12となる。 この計算を簡略化するのが掛け算であり、 (−4)×(−3)=−12となるのが普通であり常識である。 小学生は今も毎日毎日、こんな簡単な計算、しかも間違った計算を延々と 教えられているのである。これでは地球は滅亡してしまう。 |
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