「力」、「利益」、「価値」
国家は、「力」、「利益」、「価値」という3つの体系が複雑に絡み合って成り立つと、高坂正堯は言いました※1。「力」とは、国家の強さ、つまり国民の生命・財産、そして領土の維持/拡大を指し、「利益」とは繁栄を、「価値」は言語、規範、文化といったアイデンティティを含みます。
「力、利益、価値」=「安全保障の対象」は時代や社会によって変化します。時にそれは国境線だったり、水や石油だったり、または民族の誇りだったりします。ですから、どれが正解、というものでもありませんが、どれであっても失うことは避けたい国益です。
理想は3体系すべてを保障することですが、能力には限度があります。実際には、今なにを侵害されようとしていて、どれを重点的に守るべきか、と優先度を決め、可能なところから安全保障していくほかないのです。
守るべきものが決まれば、次は守るための手段を考えなければいけません。たとえば、「力」を守る手段として、防衛政策、同盟、危機管理、軍備管理があり、核抑止もここに位置付けられます。冷戦期、米ソが互いに最も阻止したかった敵の行動の一つは、核兵器の使用です。安全保障上の最大の問題を核抑止と定め、その目的を果たすために核戦力を増強しました。しかし、冷戦が終わり、核兵器の使用が極めて閾値の高いものとなるに従って、抑止力を失わないペースで核兵器は削減されつつあります。核兵器の持つ軍事的必要性が低下し、維持・管理のためのリソースを他の脅威へ振り分ける新たな必要性が高まっているからです。
国益観が変われば核武装もありえる
翻って日本の安全保障環境を見てみましょう。周辺国と領土問題を抱え、とりわけ中国の軍事力拡大は今後ますます我が国の安全を脅かすものと思われます。中国が「力」、「利益」、「価値」のどれを重視し、最大化を図っているのか、そしてそのために日本の何をいかなる手段で脅かそうとしているのか、ということを考えなくてはいけません。このパズルを解く上で、核兵器というピースがどのような位置づけとなるか、というのが「日本の核武装」の争点の一つです。
軍事力を拡大する中国に対して手をこまねいていれば、日本のなんらかの国益が侵害されるのは間違いありません。ただし、中国はそれを核兵器によって達成しようとしているか、と問われるとどうでしょう。日本の主要都市を戦略核で破壊し、インフラを無効化することで最大化できる中国の国益とは一体どのようなものなのでしょうか。日本の国土を荒廃させておいて人民解放軍を上陸させるのでしょうか?そのままでは占領地を利用できませんから、彼らが最初に着手するのは再建・復興ですね。ずいぶんとご苦労なことですが、日本の言語や文化を消滅させ、中国の「価値」を拡大することが優先度の高い国益となったならば、そういったシナリオも考えられなくありません。ただ、今のところ、効果と代価が釣り合いません。
将来、中国の国益観が変化したとして、日本に核攻撃をかけて達成できる中国の国益とは何でしょうか?そこを明らかにし、現実味のあるシナリオを描かない限り、「中国は日本を核攻撃するに違いない」と何度言ったところでオオカミ少年の妄想です。
もちろん、日本の国益観自身も劇的に変わる可能性はあります。核開発によって損なわれる他の国益をなげうってでも、「日本は核武装をするんだ!」と多くの国民が決意する場合、核武装そのものが至高の国益ということになります。もはや「力」、「利益」、「価値」を保障するための手段という階層ではなく、その3つと同等以上に保障されるべき対象ということになるでしょう。
守るべき「力、利益、価値」は移ろいゆくものですから、そのような時代が訪れないとも限りません
「手段」であるなら検証が必要
核武装推進派の動機は、(1)中国・北朝鮮の脅威の増大、(2)アメリカの核の傘への不信、が主なものです。この文脈で考えると、核武装派は核兵器を「力」、「利益」、「価値」を守るための手段としていることが分かります。手段の一つであるならば、是非論が様々な角度から検証されることになります。
例えば、核兵器という科学技術のかたまりをテーマにする以上、物理的・技術的に可能か不可能かを検証するのは当然です。技術的な問題を無視して出来る出来ると叫んだところで夢物語に花が咲くだけですからね。
法律、コスト、国際情勢、etc. etc...それらがクライテリア(評価基準)になります。上記の(1)と(2)を核兵器で解決する場合と他の選択肢(通常兵器や外交)を用いる場合とでどちらがより効果的であるかを、クライテリアを通して検証するのです。蓋然性や政治的・経済的受容度といった評価項目ごとに分類し、その結果として核武装が適切と判定されれば、なんら核武装に反対するつもりはありません。
もちろん、これらの検証作業は前提条件の設定次第で大きく結果が異なります(今回の連載でも、この部分が曖昧で、多分に主観的作文に終わってしまっていますね …orz)。先述のように日中両国、もしくはいずれか一方の国益観が劇的に変化したり、中国経済がある日突然崩壊したり、アメリカが突然モンロー主義に回帰したりすれば、日本の核武装の位置づけも現在とはまったく模様の違うパズルのワンピースとならざるを得ません。
日本の核武装を肯定しているアメリカの政治学者ジョン・J・ミアシャイマーも、「中国経済の急速な成長が止まり、日本が北東アジアで引き続き最も豊かな国であり続ければ」※2という条件を付した上での日本核武装論です。現在のところミアシャイマーが想定したような国際環境ではありませんね。
現時点で必要性を認めないが、将来の可能性は否定しない
上記(1)、(2)を始め、核武装の動機のほとんどが、日本が「脆弱である」との認識に基づいています。今はまだ有利な状況かもしれないが、時間とともに日本は不利になる、またはいざという時にアメリカは自らを犠牲にしてまで日本を助けちゃくれない、という不安感です。その認識は間違ったものではないと思います。有事を想定して法やシステムを事前に整備し、抑止力を維持・向上させる努力は平時から怠ってはいけないと思いますし、軍事力抜きに外交が成立しないのは当然です。
戦略的脆弱性を認識することは必要です。しかし、その弱さを相殺しようと一種のパニック状態に陥り、希望的観測に基づいて判断を下す危険性を、我々日本人はかつての戦争で学んだはずです。危機感の内容と原因、対処法は入念に検証されるべきではないでしょうか。
巷にある核武装論は、守るべきものがなんであるのか、どのようにして失われるのか、それをどうやって守ればより効果的なのか、という検証プロセスがあいまいなままにされているのがもったいないところです。正義や愛国・憂国を掲げて核武装を唱える気にはなれませんが、選択肢として完全に否定するつもりもありません。私は現在の情勢から考えて核武装の必要性を認めていないだけで、将来、世界が変われば守るべき「力、利益、価値」は変わり、守るために必要な手段も変わります。
日本の核武装について多角的に検証された学術論文や著書をご存知の方は、ご教示頂ければ幸甚です。是非読んで勉強したいと思っております。
(了)
注※1 高坂正堯、『国際政治―恐怖と希望』、16〜20ページ
注※2 ジョン・J・ ミアシャイマー(著)、奥山真司(翻訳)、『大国政治の悲劇 米中は必ず衝突する!
』、513ページ。


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国家は、「力」、「利益」、「価値」という3つの体系が複雑に絡み合って成り立つと、高坂正堯は言いました※1。「力」とは、国家の強さ、つまり国民の生命・財産、そして領土の維持/拡大を指し、「利益」とは繁栄を、「価値」は言語、規範、文化といったアイデンティティを含みます。
「力、利益、価値」=「安全保障の対象」は時代や社会によって変化します。時にそれは国境線だったり、水や石油だったり、または民族の誇りだったりします。ですから、どれが正解、というものでもありませんが、どれであっても失うことは避けたい国益です。
理想は3体系すべてを保障することですが、能力には限度があります。実際には、今なにを侵害されようとしていて、どれを重点的に守るべきか、と優先度を決め、可能なところから安全保障していくほかないのです。
守るべきものが決まれば、次は守るための手段を考えなければいけません。たとえば、「力」を守る手段として、防衛政策、同盟、危機管理、軍備管理があり、核抑止もここに位置付けられます。冷戦期、米ソが互いに最も阻止したかった敵の行動の一つは、核兵器の使用です。安全保障上の最大の問題を核抑止と定め、その目的を果たすために核戦力を増強しました。しかし、冷戦が終わり、核兵器の使用が極めて閾値の高いものとなるに従って、抑止力を失わないペースで核兵器は削減されつつあります。核兵器の持つ軍事的必要性が低下し、維持・管理のためのリソースを他の脅威へ振り分ける新たな必要性が高まっているからです。
国益観が変われば核武装もありえる
翻って日本の安全保障環境を見てみましょう。周辺国と領土問題を抱え、とりわけ中国の軍事力拡大は今後ますます我が国の安全を脅かすものと思われます。中国が「力」、「利益」、「価値」のどれを重視し、最大化を図っているのか、そしてそのために日本の何をいかなる手段で脅かそうとしているのか、ということを考えなくてはいけません。このパズルを解く上で、核兵器というピースがどのような位置づけとなるか、というのが「日本の核武装」の争点の一つです。
軍事力を拡大する中国に対して手をこまねいていれば、日本のなんらかの国益が侵害されるのは間違いありません。ただし、中国はそれを核兵器によって達成しようとしているか、と問われるとどうでしょう。日本の主要都市を戦略核で破壊し、インフラを無効化することで最大化できる中国の国益とは一体どのようなものなのでしょうか。日本の国土を荒廃させておいて人民解放軍を上陸させるのでしょうか?そのままでは占領地を利用できませんから、彼らが最初に着手するのは再建・復興ですね。ずいぶんとご苦労なことですが、日本の言語や文化を消滅させ、中国の「価値」を拡大することが優先度の高い国益となったならば、そういったシナリオも考えられなくありません。ただ、今のところ、効果と代価が釣り合いません。
将来、中国の国益観が変化したとして、日本に核攻撃をかけて達成できる中国の国益とは何でしょうか?そこを明らかにし、現実味のあるシナリオを描かない限り、「中国は日本を核攻撃するに違いない」と何度言ったところでオオカミ少年の妄想です。
もちろん、日本の国益観自身も劇的に変わる可能性はあります。核開発によって損なわれる他の国益をなげうってでも、「日本は核武装をするんだ!」と多くの国民が決意する場合、核武装そのものが至高の国益ということになります。もはや「力」、「利益」、「価値」を保障するための手段という階層ではなく、その3つと同等以上に保障されるべき対象ということになるでしょう。
守るべき「力、利益、価値」は移ろいゆくものですから、そのような時代が訪れないとも限りません
「手段」であるなら検証が必要
核武装推進派の動機は、(1)中国・北朝鮮の脅威の増大、(2)アメリカの核の傘への不信、が主なものです。この文脈で考えると、核武装派は核兵器を「力」、「利益」、「価値」を守るための手段としていることが分かります。手段の一つであるならば、是非論が様々な角度から検証されることになります。
例えば、核兵器という科学技術のかたまりをテーマにする以上、物理的・技術的に可能か不可能かを検証するのは当然です。技術的な問題を無視して出来る出来ると叫んだところで夢物語に花が咲くだけですからね。
法律、コスト、国際情勢、etc. etc...それらがクライテリア(評価基準)になります。上記の(1)と(2)を核兵器で解決する場合と他の選択肢(通常兵器や外交)を用いる場合とでどちらがより効果的であるかを、クライテリアを通して検証するのです。蓋然性や政治的・経済的受容度といった評価項目ごとに分類し、その結果として核武装が適切と判定されれば、なんら核武装に反対するつもりはありません。
もちろん、これらの検証作業は前提条件の設定次第で大きく結果が異なります(今回の連載でも、この部分が曖昧で、多分に主観的作文に終わってしまっていますね …orz)。先述のように日中両国、もしくはいずれか一方の国益観が劇的に変化したり、中国経済がある日突然崩壊したり、アメリカが突然モンロー主義に回帰したりすれば、日本の核武装の位置づけも現在とはまったく模様の違うパズルのワンピースとならざるを得ません。
日本の核武装を肯定しているアメリカの政治学者ジョン・J・ミアシャイマーも、「中国経済の急速な成長が止まり、日本が北東アジアで引き続き最も豊かな国であり続ければ」※2という条件を付した上での日本核武装論です。現在のところミアシャイマーが想定したような国際環境ではありませんね。
現時点で必要性を認めないが、将来の可能性は否定しない
上記(1)、(2)を始め、核武装の動機のほとんどが、日本が「脆弱である」との認識に基づいています。今はまだ有利な状況かもしれないが、時間とともに日本は不利になる、またはいざという時にアメリカは自らを犠牲にしてまで日本を助けちゃくれない、という不安感です。その認識は間違ったものではないと思います。有事を想定して法やシステムを事前に整備し、抑止力を維持・向上させる努力は平時から怠ってはいけないと思いますし、軍事力抜きに外交が成立しないのは当然です。
戦略的脆弱性を認識することは必要です。しかし、その弱さを相殺しようと一種のパニック状態に陥り、希望的観測に基づいて判断を下す危険性を、我々日本人はかつての戦争で学んだはずです。危機感の内容と原因、対処法は入念に検証されるべきではないでしょうか。
巷にある核武装論は、守るべきものがなんであるのか、どのようにして失われるのか、それをどうやって守ればより効果的なのか、という検証プロセスがあいまいなままにされているのがもったいないところです。正義や愛国・憂国を掲げて核武装を唱える気にはなれませんが、選択肢として完全に否定するつもりもありません。私は現在の情勢から考えて核武装の必要性を認めていないだけで、将来、世界が変われば守るべき「力、利益、価値」は変わり、守るために必要な手段も変わります。
日本の核武装について多角的に検証された学術論文や著書をご存知の方は、ご教示頂ければ幸甚です。是非読んで勉強したいと思っております。
(了)
注※1 高坂正堯、『国際政治―恐怖と希望』、16〜20ページ
注※2 ジョン・J・ ミアシャイマー(著)、奥山真司(翻訳)、『大国政治の悲劇 米中は必ず衝突する!
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Comment
たとえこれらの障害が解決されたとしても、あなたの結論は核武装は不必要ということに導かれています。
現時点では必要性は認めないとありますが、日中間で尖閣問題によりこれほど危機意識が高まっているなかで、のんびりしすぎていませんか?これ以上どのような将来になれば、必要だと思われるのでしょうか?
また、もうこれは必要だというときが来てから、開発配備が間に合うと思えません。ときすでに遅しです。
それから、なぜ中国は核兵器を保有しているのでしょうか?持てたからということを除いて、理由を聞かせて欲しいです。
なにかモノポリーでもしてるのかなという、現実感のない結論ありきの無理筋文章だ。
あなたがさんざん核など、そうそう使えないと言ってるではないか。
核が使われるとしたら、もうここにいたってはどうしようもないと察したときでしょう。
今から読み返す気もないが、アメリカの核の傘は認めるのか?
だとしたら、本当にこの長い文章は何の意味もない。
あ〜、あと、わんこなんとか氏、だらだら駄文書くんなら自分のブログでも作ってやんなさいな。
88なんとやら、世界観のうちなにが欠如してるのか分かったこと教えてよ。
なんだか、良い子の道徳みたいで具体性ゼロ。
それから、私の指摘していることが分からないのは、あなたがそのレベルだから。
だらだらかいてないだろう。
ただこの核武装論は駄文だの一言では、それこそ筆者は納得がいくまい。
丁寧に読み具体的な箇所を指し示し、意見を書いている。
そのうえ、簡潔かつ単純明快だ。
世界観のうちの「なに」って言ってる時点で抽象思考できてない証拠。だからこの記事の文意が取れてない。
簡潔かつ単純明快って自分で言うことじゃなく、他人の評価よ。
その評価だが、私の指摘にうなずくひともいるはずだ。
せっかくこのコメント欄を用意してくれているのだから、筆者にも具体的書き込みは歓迎されるだろう。
で、その抽象思考とやらがあやしい。
核武装論に世界観の何が欠如してるの分からない。
高坂正堯を借りてそれらしいことを言っても、相手には伝わらない。
結論ありきで身についてないことばをうめても、だめなんだよ。
両国は冷静にとしかいえない朝日の社説と同じで、何の感銘も受けない。
ああ、抽象思考が分からないんですね。理解致しました。それでは「世界観」がさす言葉の意味もお分かりになっていらっしゃらないのでしょう。世界観を「具体性ゼロ」というのでは、それがどのような階層にあるかもご存知ないということです。
つまり、あなたとは共通の基本的理解の上でお話しできないようですね。なおのこと、この記事は理解できませんよ。
>中国が「力」、「利益」、「価値」のどれを重視し、
現在、中国はどれを重視しているから、核武装は不要といってるか分かります?
核抑止理論は相互確証破壊だなどといいながら、この浮世離れした考察はなんなんでしょう?
この文章でこの文脈で、「世界観」とは階層のことである、ということが分からないのであれば、仕方ありませんね。私も、ブログの読者も階層としての世界観についての理解がある人は多いと思われます。もう少し説明しても良いのですが、これだけヒントとなるワードを出しているのにご理解いただけないなら仕方ありません。
そして、自分の無理解を棚上げし、質問で終わらせる。これすなわち詭弁です。基本的な共通理解もないようなので、これ以上の議論は無駄ですね。失礼しました。
>3体系すべてを守れないなら、優先度を決め、可能なところから安全保障していくほかないのです。
>国益観が変われば核武装もありえる。
>日本の国益観自身も劇的に変わる可能性はあります。核開発によって損なわれる他の国益をなげうってでも、「日本は核武装をするんだ!」と多の国民が決意する場合、核武装そのものが至高の国益ということになります。
このながれで、何がどうだから核武装が否定されるのか、皆目分からない。
>核武装そのものが至高の国益ということになります。
もう安い酒を飲んで、自分によっているとしか思えない究極の文章だ。
本当に階層を理解されてないのですね。なるほど。分からないことを胸を張って叫ぶとは恐懼の至りです。
そして挙句に罵倒ですか。もはや何をかいわん、です。
つ 鏡。
あなたの世界観(階層?)と筆者の国益観とは違うように思われる。
質問で終わらせるといわれても、とまどってしまう。
あなたが階層の欠如が核武装論の最大の欠点などというから、正直分からないなあと思った次第だ。
わたしは具体的な意見をいってるのに、それにはふれず階層が分からないのかとふてくされるしまつ。
3行ぐらいで説明してくれたら分かると思うけど。
あんたも世界観がわかるのか?
実にうらやましい。
>3行ぐらいで説明してくれたら分かると思うけど。
この記事でさんざん説明されていて、かつ私は「階層」というキーワードまで出した。これ以上講義する必要を感じません。
あなたはご自分のコメが長文であっても「単純明快」といい、人が 世界観という階層 と8文字で示したことが理解できないとごねる。しかも、それがこの記事を理解する上でキーワードであることも無視して。
わたしが核心を衝かない理由は、それがこの記事の理解に不可欠だからです。あなたはそこがわからないと繰り返しておられます。つまり、この記事を理解する上で欠かせないコンセプトをあなたはご存じない。
にもかかわらず、記事を罵っておられる。ご自分で矛盾に気づいていないのをコメ欄を見ている方がどう判断するか。
筆者も必要になるかもしれないと言っている。
では、どのようなときかと思えば、
>核開発によって損なわれる他の国益をなげうってでも、「日本は核武装をするんだ!」と多くの国民が決意する場合、核武装そのものが至高の国益ということになります
なんのこっちゃ!
今ではないらしいということが分かるだけ。
これで、したり顔に世界観の欠如が核武装不要論に帰着するというのだから、ままごとだ。
もうただの落書きになっておられるようですね。あとはご自由に。
わかるよ。 O先生のだろ?
(ここでしゃべると88式さんに叱られそうだなw)
w ですです。ネタバレ禁止ですよ。
>わたしが核心を衝かない理由は
だからあなたはだめなのです。これだけ時間をついやしているのだから、説明すればよい。
この全文を読んで、最後に現時点で必要性を認めないと結論づけてる根拠に整合性がない。
この文章はそんなに評価高いのか、良かったじゃないかw
むしろ、通常戦力や経済にシワ寄せが行って逆に尖閣防衛を危うくするだけと思えるけど。もちろん記事にもあるように、将来のことは分からないとしか言い様はありませんね。
核武装に必須の原潜なんかは30年後に今より30年遅れの原潜を戦力化するのが関の山ですから核戦力も同様に「半世紀遅れ」を覚悟しないといけません。
今役に立たないMDも60年有ればしょぼい核兵器より有力な抑止力になってるかもしれません。
※中国の核
アメリカは「最初に持った」ので仕方がないとして中露は核が「有功な兵器」だから持ちました。都市や生産拠点が広い国土に分散しているので殲滅消耗戦に強いからです。
英仏とかは‥正直持て余し気味であり通常兵器に皺寄せが行って後悔してるようです。
何しろ核の運用についてドクトリンもへったくれも無い頃に「夢の原子力」とか言って
調子こいていた時代に核武装しちゃったんだから仕方がない。
ま、日本には今のところ核武装の必要性を見出せないですね。将来の事はわかりませんが・・・
それよりも通常戦力の充実を図ってもらいたいですね。
色々と優秀な装備があっても、数がないんじゃしょうがないですし。
両国は中共に地図上から消し去ると言われてないから、本当にいらないと思う。
もっとおし進めて、核保有国に全廃を訴えれば感動する。
中国は都市や生産拠点が広い国土に分散しているので殲滅消耗するために、日本としては核兵器がほしい。
ワロタ。
アメリカの核の傘に頼り続けるのか、日本独自の核武装を推進したいのかは別の論題だ。
結局は、訳の分からない禅問答に終わる。
日本が核武装しようとすれば、通常兵力の整備は遅れ経済的に疲弊し外交上の不利も覚悟しなければない。つまり、核武装を進めようとすればするほど、ますます尖閣防衛に止まらず日本防衛にも支障が生じるということになると思いますよ。
ま、これは現実に核武装が可能であると仮定してのことですが。
外交力は金と軍事力が決定的要因だと、理解している。敵対国には間違いなく脅威となろう。
日本にも自暴自棄になれる権利がほしいものだ。
今日ほど、アメリカの核の傘の恩恵を感じたことはない。
限定戦争では日本優位と推測するも、中共の核を忘れてしまうことはできない。
尖閣問題以前と以降では、防衛意識が変わったのだ。
もちろん通常兵器ともども強化するべく、防衛費は増加させねばならない。
喜ばしいことではないが、いたしかたない。
最後の行はあってる。そのとおり。
しかし、本稿はそれを包含して、趣旨を展開している。
行きがかりじょう、他の記事も目を通しているが、本サイトの立ち位置に興味(疑念)がわいてきた。
また、おって書き込む。
↑
うぜえww
誰もお前のコメ期待してねえしww
うぜえww?
勢いあるな。
お前呼ばわりで進めようか。
10稿の記事くらいしか閲覧してないのに、この一文を載せている記事が三つもあった。
2012年03月05日 18:00
「今後も中国の核戦力は小規模なまま」
>短距離弾道ミサイルなどミサイル戦力の増強著しい中国ですが、実は戦略級弾道ミサイルに関しては量産されることもなく、数量的にはここ20年ほど抑制的に推移しています。
2012年07月20日 07:30
「ミサイル防衛が中国の核抑止力を低下させる? 」
>事実、中国の戦略級弾道ミサイルは量産されることなく数量的にはここ20年ほど抑制的に推移しており、
2012年08月22日 10:07
「中国が相次いで核ミサイル実験???」
>短距離弾道ミサイルなどミサイル戦力の増強著しい中国ですが、実は戦略級弾道ミサイルに関しては量産されることもなく、数量的にはここ20年ほど抑制的に推移しています。
★中共のお立場に留意した模範解答だ。★
これらの記事では中共擁護の見解が十二分に展開される。
しかし、 日本向けの短中距離ミサイルは極力触れず、一文にとどめさらりと流す不自然な組み立てだ。
確か、中共は20年間にわたり軍事費二桁の伸びを記録している。
この資金が通常兵器だけに回されていたのなら、めでたい話だ。
中共の最終目標はアメリカとの覇権争いの勝利なのに、2012年の記事にいたってもまだ中共は、戦略核には抑制的だとの見解を披瀝している。
「日本に核武装は必要か」拝見させていただきました。
とても勉強になりました。ありがとうございます。
防衛庁が「例えアメリカの核の傘が閉じられたとしても、日本が核武装することに利点を見出せない」という研究結果をまとめていたのは、興味深く思いました。
彼らの自制心は信用しないけど、臆病さは信じる。といった、核抑止論に走りがちだと思うのですが、他にもっと良い方法がありそうだと考えているんですね。
あと、すこし疑問があるのですが、どうしてインドは核武装したのでしょう?
アメリカによる核の傘が存在しないインドが、
中国の核に対応し、国民の生命・財産を守るためのものだと思っていましたが、
核武装は行き過ぎた行動で、間違った判断だったのでしょうか。
それとも、自尊心などから核武装自体が目的になっていたのでしょうか。。
残念なことです。
では、長文失礼いたしました。これからも楽しみにしています。
核兵器といっても、それはつまり、日本の国益を守るためのひとつの手段・道具でしかないわけですから、海国防衛ジャーナル氏の言うように、国益を守るために必要であれば、核武装すれば良いし、不要であればしなくて良い。
そして、その必要性の有無の判断基準については、我が国と周辺国との間のパワーバランスが、我が国がある程度コントロール可能な程度に均衡しているか否かにより決定されると思います。
この判断については、現在の状況においては、海国防衛ジャーナル氏は十分にコントロール可能な程度に勢力は均衡していると判断されているのでしょうし、わんこまいなす氏はそうではないと判断されているのでしょう。
これらの判断の妥当性については、究極的には主観的な判断とならざるを得ませんので、どちらがより妥当な判断かを客観的に判定することはできませんが、少なくとも、現状では、常識的に判断して、我が国が直ちに核武装を決断せざるを得ないほどにまで国益が侵害され、その侵害行為への対抗手段が欠如しているとまでは言えません。
したがって、日本核武装の必要性に関する海国防衛ジャーナル氏の「現時点で必要性を認めないが、将来の可能性は否定しない」という結論は、相当妥当な判断である、と私は思います。
残念ながら核の傘なるものは存在しないと思っております。
米国が他国の為に核戦争をするなど夢にも思っておりません。
NPTは永久に日本に核装備させない事が最大の目的であり、将来日本の体制が変わったとき「あの2発」の復讐をさせない事がメイテーマじゃないかと思ってしまいます。
日本は米国にとって太平洋をはさんだ隣国であり日露戦争以後非常に警戒してきました。
自国の安全保障は将来の可能性も含めて対策しておくべきで米国を含め諸外国は一生懸命やっております。
一番重要なのは核装備する・しないではなくその事の是非を議論し意識・自覚する事で賢い日本人は道を誤ることが無いと信じております。
戦後の刷り込み教育や情報操作で何も考えない人任せ・外国任せの日本人が大量生産されてきましたが、この機会に多くの人達が覚醒して尖閣騒動が失策だったと中国が後悔するよう期待してます。
皮肉でなく、理解している人がいてうれしく思います。
あなたの「究極的には主観的な判断とならざるを得ません」との指摘こそ、我が意を得たりととらえています。
あなたが私をおもんばかって、「それぞれ」の主観だとおっしゃってくれているのなら、お笑いください。
本題の「現時点で必要性を認めない」との結論に導く論拠が、腑に落ちないのです。
それらしいことは述べているが、何ら必然ではありません。
まさに、主観的に現況判断したにすぎません。
(5)〜中国の核恫喝はあるのか〜 では、中共の核保有方針を信ぜよという片方で、アメリカの核の傘は有効であるとしています。
ここで述べているのは、アメリカに対する中共の核保有の論拠です。
ならば、その論拠をそのまま、中共に対する日本のそれに置き換えてみてください。
そもそも、アメリカの核の傘を肯定しておいて、核保有は必要ないという論理展開はありでしょうか?
リアリズムを学ぶさんとの結論の違いは、しかたありません。
自衛隊そのものの存在さえ認めない完全非武装論者もいます。
私のとらえる現況は次の通りです。。
中共は20年間にわたって、軍事費を二桁増にして現在公証でさえ日本の3倍です。
通常兵器では日本優位であるとされていますが、量的には凌駕されており、今後も増強は続きます。
数量的にはここ20年ほど抑制的に推移していた?らしいですが、開発の手は緩めていませんでした。
本サイトで何度も否定しながら、結局は開発完了した模様のDF-41型MIRVの存在があります。
この配備がすすむと、アメリカ本土防衛は格段に難しくなります。
お題目の核の先制不使用を放棄する可能性を、中国軍がほのめかしました。
日本向けの短中距離ミサイルは日本を破壊しつくすのに、十分の量を保有しています。
研究者の伊藤貫氏も田母神閣下も、アメリカの核の報復は期待薄だと、断言に近い言い方をしています。
日本が大西洋に浮かんでいるのなら、なんらかまいません。
軍の一部に平然と日本を地図上から消し去ると、言わせています。
尖閣問題以外にも、大陸棚の境界確定、沖ノ鳥島のEEZ問題が控えています。
核兵器の開発配備には多年を要します。その時がきたと思ってからでは、間に合いません。
そうです。いくら並べてみても、数字や色が出るわけもなく、最後は主観です。
>核開発によって損なわれる他の国益をなげうってでも、「日本は核武装をするんだ!」と多くの国民が決意する場合、核武装そのものが至高の国益ということになります
将来も必要ないとの違いは、当然のことながら分かります。
しかし、何か知見を得られたという感銘も、はたと膝を打つ感動もありません。
こういのをわざわざ付け足さないと、文章に重厚さが出ませんかね?
明日の日経平均はアメリカの金融緩和決定を受け暴騰するでしょうと、専門家が市況予想をしていました。
決定理由は雇用者数の減少、貿易赤字の増加、ロスチャイルド陰謀説など首をかしげるものを含めて、それなりに解説されていました。
よし分かった。今日の引けで先物を買おうと読み進むと、しかしおり込み済みかもしれないから暴落もありうると書かれていました。
暴落説の根拠はおり込み済みという掴みどころのない正体不明の理由だけでした。
今、そんな気分です。
もう一度いいますが、尖閣事件以前と以降では劇的に防衛意識が変わりました。
今までは、先人は愚かだと思っていました。
しかしながら、避けることができず戦争へとはまって行く蓋然性の意外な高さに、おののいています。
核兵器はあればいいかな?から、持てるよう努力すべきだになりました。
最後ですが、策源地をたたける長射程の対地巡航ミサイルの配備について、管理人の見解が気になります。
電通に100億円払っても、日本人にこれだけ保守化・右傾化させることはできなかったでしょうね。
例えばの話、日本が核武装すれば、それで事は解決するのでしょうか?
そうではなく、次には、その規模や運搬手段等々の問題が起きてくるでしょう。また、その頃には、時代の趨勢は宇宙兵器の時代へと変化していることでしょう。
つまり、彼我のパワーバランスを巡る攻防は永遠に果てしなく続く、という事実を忘れてはなりません。
であるならば、財政破綻を招くことが確実なエスカレーションを抑制するためにも、現状においては、我が国は核兵器を巡る軍拡競争に対して抑制的に対応すべきであり、また、他の手段による抑止の可能性についても研究すべきだと考えます。
決定理由は雇用者数の減少、貿易赤字の増加、ロスチャイルド陰謀説など首をかしげるものを含めて、それなりに解説されていました。
よし分かった。今日の引けで先物を買おうと読み進むと、しかしおり込み済みかもしれないから暴落もありうると書かれていました。
暴落説の根拠はおり込み済みという掴みどころのない正体不明の理由だけでした。
今、そんな気分です。」
知らねーよww ポエム書いてんじゃねーww
ぼくのかんがえたかくぶそうろん を書きたきゃそれを書け。あれが分からん、これが分からんじゃただグズってるだけにしか見えん。
だいたい、自分の想定する脅威は核武装で解決すんのか?この連載で挙げられた核武装のハードルは、これまで起こってきた核武装論が超えられなかった現実の壁だぞ?他の人も書いてるが、ブログ主の現状認識は妥当過ぎなくらいだぞ。むしろ結論部で世界観の変化次第で核武装はありうると言ってるのは踏み込んでいると言ってもいい。
よほどの研究者でもこの現状認識に挑戦するのは難しいんだ。政治的・経済的・技術的ハードルが山積みだからな。核武装の妥当性を訴えたいなら、その辺りすべてに答えられるくらいな知見がないと厳しい。学術界を見渡してもそれをなし得た者はいないのにねぇ。
お前さんの理解が核武装の議論の中でどんな位置づけかをまずは知った方がいい。
博報堂に200億払っても難しいでしょう(笑)。
冗談です。奴等ならやりかねません。
香港の活動家に一人1億払って必要なら亡命先と衣食住も準備してあげる。(政府の意思に反する活動だから)
後はマスコミを炊きつけて、残りは会社の粗利です。
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