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【プロ野球】

ハム、大谷入団へ奥の手!! 将来のポスティング容認へ

2012年11月23日 紙面から

米大リーグの複数球団で高評価の岩手・花巻東高の大谷翔平投手

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 ポスティング容認の切り札も投入へ−。日本ハム・栗山英樹監督(51)が22日、ドラフト1位で指名した花巻東高・大谷翔平投手(18)に入団後の将来的なメジャー挑戦を認めるとの姿勢を示した。日本ハムで活躍してからポスティングシステム(入札制度)でメジャーに進むのは、レンジャーズ・ダルビッシュと同じ道筋。自ら出馬する26日の入団交渉では、夢をかなえるためまず日本で活躍してほしいと訴えていく。

 何が何でも大谷を口説きたい。日本ハムが大谷との交渉に、暗にポスティング容認というカードを用意する。この日、栗山監督は新入団発表に出席し、6人のルーキーと対面したが、残された最大の仕事は大谷との交渉。入団発表終了後に報道陣に囲まれた指揮官は熱い言葉で、その思いを口にした。

 「あの夢をつかむためどのステップがいいのかを理論的に説明させてもらう。(全面的な)翻意をさせようとは思っていない。実現の形として何が一番いいのかと説明させてもらうよ」

 “あの夢”とはもちろん、大谷が表明したメジャー挑戦のこと。決断への尊敬の念を持つ指揮官に、将来のメジャー挑戦を門前払いする気は毛頭ない。野球協約の新人選手選択会議規約第14条(契約制限)では、他の球団に契約を譲渡することを条件として選手契約を締結することを禁止している。とはいえ、適切なステップを踏んだうえで、将来的なポスティングを容認する構えだ。

 いい例がある。昨オフにレンジャーズへポスティング移籍したダルビッシュ。05年に入団して7年で93勝。文句なしの成績を残し、堂々と海を渡った。球団には一定の成績を残せばメジャー移籍を認める姿勢がある。ならば、大谷も夢への第一歩を日本ハムで…。ダルビッシュと同じ道を歩むことこそが、指揮官はもちろん球団の総意。

 「まずは日本でやるというのが基礎」。最後はこう言葉を締めた栗山監督は、26日も同じ思いを大谷に訴える。果たして熱い思いは、意中の恋人に通じるのかどうか。指揮官は、自らの熱意が大谷の心を解きほぐすはずと信じ、26日の出馬の時を待つ。 (川越亮太)

 

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