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大飯原発断層 5か所追加調査へ
11月22日 20時20分

断層が活断層かどうかが注目されている福井県の大飯原子力発電所について、国から追加調査を指示された関西電力は、来年2月までに、新たに5か所で掘削する計画を公表しました。
しかし、追加調査の一部は2月以降に始まる見通しで、調査が長引くと批判も予想されます。

大飯原発を巡って原子力規制委員会は、敷地を走る断層が活断層かどうかを検証するため、専門家が現地調査を行いましたが、見解が分かれ結論は出ず、関西電力に追加調査を指示しました。
これを受けて関西電力は、追加調査の計画をまとめ、22日夕方、規制委員会に提出しました。
それによりますと、▽敷地の北側では、「活断層」か「地滑り」かで見解が分かれたズレなどについて、新たに4か所でまわりを掘削したり地下を円筒状に掘る「ボーリング調査」などを実施したりする、▽3号機の南側では断層の存在を確認するため、ボーリング調査を行うことにしています。
関西電力は、これらの調査を来年2月中旬までに終える計画ですが、国から指示された3号機の南側で断層を確認するトレンチ調査は、2月以降に始まる見通しです。
規制委員会によりますと、関西電力の計画について、断層を検証している島崎委員や4人の専門家は、確認しているということです。
関西電力は記者会見で、「トレンチ調査は早く始めたいが、いつまでに終わるかは全く分からない」と話しています。
専門家の1人は、断層の評価会議で、「大飯原発は運転中で、スピード感を持って判断することが使命」と指摘していて、調査が長引くと批判も予想されます。

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