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大飯原発断層“方向性出せる”11月21日 17時40分
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国内で唯一運転している、福井県の大飯原子力発電所の断層を検証している国の原子力規制委員会の島崎邦彦委員は、NHKのインタビューに応じ、「関西電力に指示した追加調査によって、完全ではなくても一定の方向性は出せる」と述べ、追加調査の結果が出しだい、活断層かどうかの結論を導き出す考えを明らかにしました。
原子力規制委員会は、大飯原発の敷地を走る断層が活断層かどうかを検証するため、現地調査を行ったうえで、評価する会議を開きましたが、データ不足から専門家の見解が分かれ、関西電力に追加調査を求めています。
規制委員会の島崎委員は、NHKの単独インタビューに応じ、「関西電力に指示した追加調査や専門家の現地調査によって、完全ではなくても一定の方向性は出せる。科学の力を結集すれば、誰もが納得できる判断に到達できる」と述べ、追加調査の結果が出しだい、活断層かどうかの結論を導き出す考えを明らかにしました。
一方、調査のために大飯原発の運転停止を関西電力に求めるかどうかについては、「規制委員会としては結論に至っておらず、田中委員長も『判断するにはまだ早い』と考えている」と述べ、規制委員会として、現段階では運転停止を求めない考えを示しました。
原発の断層を巡っては、福井県の敦賀原発と青森県の東通原発でも、規制委員会の専門家グループが来月、現地調査を行うことになっています。
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