ホタル幼虫とカワニナの関係

2012.11.22

豊浦小学校でゲンジホタルを飼育観察してもらうためカワニナを大小で採取。

「マッチザベイト」と言って、ホタル幼虫は自分の体に似合ったサイズのカワニナを捕食します。 一匹のホタルが成虫になるために、約20個のカワニナが必要とされています。

河川でカワニナの自生率がホタルの数に比例すると言って良いくらいです。 現時点でカワニナが絶滅寸前の壇具川では、いくらホタル幼虫を放流しても無駄に死滅させてしまうだけなのです。

ですから、まずカワニナが自生できる河川環境を整えることが先決であると私たちは捉えています。 カワニナが増えれば、自然とホタルも増えるようになるのです。

壇具川固有の遺伝子を守る意味もありますが、万が一、何千何万匹の幼虫を放流してしまえば、カワニナが足らず獲りあいで、今生息している野生の10数匹の ホタルも含め餓死させてしまう危険性を帯びているのです。

そういう生態系のバランスについて理解出来ずに、「ホタル放流」で世間やマスメディアに注目してもらいやすいホタル保護活動をしている団体も多いと耳にします。

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