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原発調査で4本足のロボット開発11月21日 20時44分
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廃炉に向けた作業が続く東京電力福島第一原子力発電所で、内部の放射線量が高く、障害物のある場所でも詳しく調査できるよう、新たに4本足で動く作業用のロボットが開発されました。
開発されたのは、無線で動く高さがおよそ1メートルの作業用のロボットで、カメラなどを内蔵した箱型の機器の下に、長さ70センチの4本の足を備えています。
4本の足を無線で操作することで、従来のロボットが乗り越えることが難しかった障害物も高さ40センチ程度ならまたぐことができ、階段の上り下りも可能になっています。
また、箱型の機器に付いた6つのカメラを使って、さまざまな角度の映像を撮影することができるうえ、放射線量を調べる線量計も備えられています。
さらに、ロボットの最上部にはカメラが付いた小型の車が装備され、アームで降ろして、配管の裏側などの狭い場所も調査ができるということです。
開発した東芝によりますと、このロボットは放射線量の高い場所でも300日間使えるということで、30年後から40年後が目標とされる福島第一原発の廃炉に向けた調査に活用してもらうよう東京電力に提案しています。
開発に当たった東芝原子力システム設計部の柳瀬悟郎部長は、「今後は、重い荷物を運べるロボットや、複雑な作業ができるロボットなども開発したい」と話しています。
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