野生のきのこは放射能探知機みたいなものだなあと思う。早川マップ等で色がついていないところからも、最近基準値超えのきのこが見つかっている。
ただ野生のきのこについては、注意しておかなければならないことがある。調べてみて驚いたのだけど、野生のきのこからは、福島第一原発の事故以前から現在の基準値100ベクレル/kgにひっかかるような汚染がけっこうあったらしいのだ。
*北海道の野生きのこ(1990年採取):
10試料の検査で0.07~188.8ベクレル/kgのセシウム137を検出
http://www.iph.pref.hokkaido.jp/Kankobutsu/Shoho/annual41/shoho410205.pdf#search='%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93+%E9%87%8E%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%81%93'
*乾燥させた全国各地の野生きのこ(1997年の記事)
284試料の検査で3~16,300ベクレル/kgのセシウム137を検出。中央値は52ベクレル/kg http://www.nirs.go.jp/report/nirs_news/9712/hik2p.html
こうした3.11以前の汚染は、大気圏核実験やチェルノブイリ事故の影響なのだろう。
以下のような微妙な地域の野生きのこから検出されたセシウムがフクイチ由来かどうかを知るためには、半減期2年のセシウム134が出ているか、あるいはどのくらい出ているかを見ていかなくてはならないと思う。
青森県:http://www.pref.aomori.lg.jp/life/shoku/mashroom.html
最初に青森産野生きのこが基準値超えというニュースを聞いた時は、青森も原発事故でけっこう汚染されていたのかと思った。が、検査結果を見ると、青森市や十和田市で基準値を超えたサンプルからはセシウム134が不検出となっている。どうもこちらはフクイチ由来ではないのではと思わせる。
一方、階上町や東通村のサンプルは基準値以下の数十ベクレルの検出だが、セシウム137の半分くらいはセシウム134が出ているので、福島の事故の影響はありそうだ。
野生きのこのデータを見る限り、青森県は、まったく汚染をまぬがれたというわけではないけど、そのレベルはかなり低いというふうに思える。(ちょっと太平洋側はグレー?りんごは弘前の方が良いかも。)
長野県:http://www.pref.nagano.lg.jp/rinmu/ringyou/hosyano/kensa-kinoko.htm
長野県は軽井沢町とその南側の群馬県に入り込んでいるエリアに確実に汚染がある。県内でも濃淡がはっきりしていて、岩手県ほどではないかもしれないけど、やや似た状況かと思う。
主なセシウムの検出は、佐久市のチャナメツムタケダから2100ベクレル/kg(137が1320、134が780)、御代田町のショウゲンジから630ベクレル/kg(137が420、134が210)、軽井沢町のシモフリシメジから410ベクレル/kg(137が229、134が106)、南牧村のハナイグチから187ベクレル(137が120、134が67)。
長野市でもクリタケから基準値近い95ベクレル/kgが出ていて、そのうちセシウム134が31.9ベクレルなので、福島第一原発事故由来の土壌汚染があったようだ。松本市産では、ショウゲンジから43ベクレル/kgというのが出ているが、セシウム134がNDなので、たぶんフクイチ由来ではない。
山梨県:http://www.pref.yamanashi.jp/release/ringyo/2410/documents/tokuyourinnsannsakekka12.pdf
山梨県はほとんどノーマークだったので、基準値超えで出荷制限というニュースを聞いて驚いた。10月25日の検査で、富士吉田市のキヌメリガサから340ベクレル/kg、富士河口湖町のシロナメツムタケから160ベクレル/kgなど、5検体から基準値超えがあった。
ただし、セシウム137と134の値が公表されていないため、フクイチ由来かどうかはまだわからない。(お役所の話では、そのうち詳しい数字が厚労省のサイトに載るだろうとのこと。)
静岡県:http://www3.nhk.or.jp/shizuoka/lnews/3033112861.html
静岡県では、山梨県に接する小山市のユキワリというきのこから350ベクレル/kgのセシウムが検出されたそうだ。(セシウム137と134の詳細は不明。)
今後、富士宮市や御殿場市、裾野市でも野生きのこの検査を行う予定とのこと。
11月2日追記:
御殿場市の検査では、10月31日採取の4サンプルから基準値超えが出た。最高はアカモミタケのセシウム合算340ベクレル/kg(134が102、137が237)。すべてのサンプルから相応のセシウム134が検出されているので、フクイチ由来のフォールアウトがあったと考えられる。
伊豆半島の東側では土壌検査で数百ベクレル/kgの汚染が確認されているが、山梨県に近いところも汚染を受けたということ。
↓こちらは林野庁:山菜・きのこ等の出荷制限のまとめ。県ごとのマップ付きなのでわかりやすい。
http://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/kinoko/syukkaseigen.html
ただ野生のきのこについては、注意しておかなければならないことがある。調べてみて驚いたのだけど、野生のきのこからは、福島第一原発の事故以前から現在の基準値100ベクレル/kgにひっかかるような汚染がけっこうあったらしいのだ。
*北海道の野生きのこ(1990年採取):
10試料の検査で0.07~188.8ベクレル/kgのセシウム137を検出
http://www.iph.pref.hokkaido.jp/Kankobutsu/Shoho/annual41/shoho410205.pdf#search='%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93+%E9%87%8E%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%81%93'
*乾燥させた全国各地の野生きのこ(1997年の記事)
284試料の検査で3~16,300ベクレル/kgのセシウム137を検出。中央値は52ベクレル/kg http://www.nirs.go.jp/report/nirs_news/9712/hik2p.html
こうした3.11以前の汚染は、大気圏核実験やチェルノブイリ事故の影響なのだろう。
以下のような微妙な地域の野生きのこから検出されたセシウムがフクイチ由来かどうかを知るためには、半減期2年のセシウム134が出ているか、あるいはどのくらい出ているかを見ていかなくてはならないと思う。
青森県:http://www.pref.aomori.lg.jp/life/shoku/mashroom.html
最初に青森産野生きのこが基準値超えというニュースを聞いた時は、青森も原発事故でけっこう汚染されていたのかと思った。が、検査結果を見ると、青森市や十和田市で基準値を超えたサンプルからはセシウム134が不検出となっている。どうもこちらはフクイチ由来ではないのではと思わせる。
一方、階上町や東通村のサンプルは基準値以下の数十ベクレルの検出だが、セシウム137の半分くらいはセシウム134が出ているので、福島の事故の影響はありそうだ。
野生きのこのデータを見る限り、青森県は、まったく汚染をまぬがれたというわけではないけど、そのレベルはかなり低いというふうに思える。(ちょっと太平洋側はグレー?りんごは弘前の方が良いかも。)
長野県:http://www.pref.nagano.lg.jp/rinmu/ringyou/hosyano/kensa-kinoko.htm
長野県は軽井沢町とその南側の群馬県に入り込んでいるエリアに確実に汚染がある。県内でも濃淡がはっきりしていて、岩手県ほどではないかもしれないけど、やや似た状況かと思う。
主なセシウムの検出は、佐久市のチャナメツムタケダから2100ベクレル/kg(137が1320、134が780)、御代田町のショウゲンジから630ベクレル/kg(137が420、134が210)、軽井沢町のシモフリシメジから410ベクレル/kg(137が229、134が106)、南牧村のハナイグチから187ベクレル(137が120、134が67)。
長野市でもクリタケから基準値近い95ベクレル/kgが出ていて、そのうちセシウム134が31.9ベクレルなので、福島第一原発事故由来の土壌汚染があったようだ。松本市産では、ショウゲンジから43ベクレル/kgというのが出ているが、セシウム134がNDなので、たぶんフクイチ由来ではない。
山梨県:http://www.pref.yamanashi.jp/release/ringyo/2410/documents/tokuyourinnsannsakekka12.pdf
山梨県はほとんどノーマークだったので、基準値超えで出荷制限というニュースを聞いて驚いた。10月25日の検査で、富士吉田市のキヌメリガサから340ベクレル/kg、富士河口湖町のシロナメツムタケから160ベクレル/kgなど、5検体から基準値超えがあった。
ただし、セシウム137と134の値が公表されていないため、フクイチ由来かどうかはまだわからない。(お役所の話では、そのうち詳しい数字が厚労省のサイトに載るだろうとのこと。)
静岡県:http://www3.nhk.or.jp/shizuoka/lnews/3033112861.html
静岡県では、山梨県に接する小山市のユキワリというきのこから350ベクレル/kgのセシウムが検出されたそうだ。(セシウム137と134の詳細は不明。)
今後、富士宮市や御殿場市、裾野市でも野生きのこの検査を行う予定とのこと。
11月2日追記:
御殿場市の検査では、10月31日採取の4サンプルから基準値超えが出た。最高はアカモミタケのセシウム合算340ベクレル/kg(134が102、137が237)。すべてのサンプルから相応のセシウム134が検出されているので、フクイチ由来のフォールアウトがあったと考えられる。
伊豆半島の東側では土壌検査で数百ベクレル/kgの汚染が確認されているが、山梨県に近いところも汚染を受けたということ。
↓こちらは林野庁:山菜・きのこ等の出荷制限のまとめ。県ごとのマップ付きなのでわかりやすい。
http://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/kinoko/syukkaseigen.html
調べてからカキコミすべきでしたが、ツイッターのように書き込んでしまいます。
ちょっと気になりますね。
続報のお約束は出来ませんが、動きあればまた書き込むかもしれません
ニャンに引っ掻かれながら…
突然失礼しました。