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陸前高田 「みんなの家」完成
11月18日 18時53分

陸前高田 「みんなの家」完成
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東日本大震災の被災者に憩いの場を提供しようと、世界的な建築家が設計し岩手県陸前高田市で建設が進められていた「みんなの家」が完成し、18日、記念の式典が開かれました。

「みんなの家」は、世界的な建築家の伊東豊雄さん(71)が設計し、陸前高田市で建設が進められていた建物で、18日は、伊東さんや地元の人などおよそ100人が集まって記念の式典が開かれました。
式典では伊東さんが、「『みんなの家』が、街が復興するなかで1つの礎の建築物になってくれれば」とあいさつしました。
「みんなの家」は高さおよそ9メートルの19本の柱を骨組みにした2階建てで、柱には津波で海水をかぶり、枯れてしまった地元の気仙杉の丸太が使われています。
ことし8月にイタリアで開かれた「ベネチア・ビエンナーレ国際建築展」では、「みんなの家」の建設過程や材料などが模型で紹介され、最高賞の金獅子賞を受賞しました。
今後は地元の住民が管理し、地域の人たちが集会所などとして利用するということで、管理人になる菅原みき子さんは「地元の人も陸前高田を訪れた人も『みんなの家』を利用してもらい、にぎやかになってもらえれば」と話していました。
また、近くの仮設住宅で手縫いのたわしを作っている女性たちは、「ここでみんなで一緒に作業をしたら、わいわいとおしゃべりもできていいと思います」と話していました。

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