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津波で塩害の田で綿花を収穫11月17日 21時31分
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津波で海水につかった仙台市の田んぼで、塩分に強いとされる綿花の収穫が行われ、地元の中学生や農家の人たちが真っ白な綿を手作業で摘み取りました。
津波の被害を受けた仙台市若林区の農家で作る生産組合は、全国のアパレルメーカーなど60社余りと共同で、海水につかった田んぼで綿花を栽培するプロジェクトを進めています。
17日は、ことし5月から育ててきた綿花を、地元の中学生や農家の人たち、それにボランティアなど合わせて300人余りで収穫しました。
集まった人たちは、手のひらにすっぽり収まる真っ白な綿の手触りを確かめながら、丁寧に摘み取っていました。
参加した女子中学生は「自分たちが草取りをした場所に綿ができていてやりがいがあります。ふわふわしていて気持ちいいです」と話していました。
綿花は、土壌に含まれている塩分を吸収するということで、生産組合では、土壌の改良とともに、綿で作った製品の売り上げで農家の復旧復興につなげたいとしています。
生産組合の副会長を務める渡邉静男さんは「きょうの様子を見て、綿の栽培は成功だったと思いますが、いつかこの場所を稲で黄金に染めることを願っています」と話していました。
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